はし‐どの【橋殿】
谷や道などの上に、橋のように、架け渡してつくってある屋形。「—に局(つぼね)をしてゐて、よろづの事を言ひかはしけり...
はし‐なく【端無く】
[副]何のきっかけもなく事が起こるさま。思いがけなく。偶然に。「越し方、行末の事、—胸に浮び」〈樗牛・滝口入道〉
はしなく‐も【端無くも】
[副]「端無く」の詠嘆をこめた言い方。「—出版物が好評をもって迎えられる」
橋(はし)に逢(あ)いては須(すべから)く馬(うま)を下(くだ)るべし渡(と)を過(す)ぎては船(ふね)を争(あらそ)う莫(なか)れ
《「侯鯖録」から》橋に差し掛かったなら馬を下りて引いて渡れ、渡し場では先を争って船に乗ってはならない。旅行中は危険...
箸(はし)にも棒(ぼう)にも掛(か)からない
ひどすぎてどうにも手がつけられない。
はし‐ぬい【端縫い】
布の端を細く折り返して縫うこと。はぬい。
箸(はし)の上(あ)げ下(お)ろし
一挙一動の細かい動作。
はしのく‐おう【波斯匿王】
《(梵)Prasenajit》釈迦と同時代の中インド、コーサラ国の王。舎衛城に住み、釈迦教団の保護者であった。波斯匿。
はし‐の‐こ【梯の子/階の子】
はしご・階段の一つ一つの上り段。
はしの‐てっこうざん【橋野鉄鉱山】
岩手県釜石市北西部にある、鉄鉱石の鉱山跡。採掘場・運搬路・高炉場から成る。国指定史跡の高炉跡は、現存する最古の洋式...
はしのないかわ【橋のない川】
住井すゑの長編小説。全7部。第1部は、昭和34年(1959)から昭和35年(1960)にかけて部落問題研究所の機関...
はし‐の‐ま【階の間】
⇒階隠(はしがく)しの間
はし‐のり【端乗り】
1 物の端に乗ること。 2 ちょっと乗ること。一説に、先駆けすること。「この馬、—に給はり候はん」〈宇治拾遺・九〉
はしはか‐こふん【箸墓古墳】
奈良県桜井市にある前方後円墳。長さ278メートル。3世紀後半の築造とされ、最古の古墳の代表例。
はしは‐こうぶり【圭冠】
上代のかぶり物の一。漆塗りの布帛(ふはく)製で、上は円くとがり、下が方形をしたもの。後世の烏帽子(えぼし)に似る。...
はしば【羽柴】
姓氏の一。織田信長の重臣である丹羽長秀と柴田勝家の姓の一字ずつを取って作られ、秀吉が豊臣姓を用いるまで使用。 [補...
はし‐ばこ【箸箱】
箸を入れておく細長い箱。
はしばさみ‐いし【橋挟み石】
庭園の池に架けてある橋の、両たもとに置く石。橋引き石。
はし‐ばし【端端】
1 あちこちの部分。また、ちょっとした部分。「言葉の—に悪意を感じる」 2 あちらこちらの場所。末端の方の場所。「...
はし‐ばしら【橋柱】
橋桁(はしげた)を支える柱。橋脚。
はしば‐ひでなが【羽柴秀長】
[1541〜1591]安土桃山時代の武将。豊臣秀吉の異父弟。秀吉をよく補佐し、各地で戦功をあげた。のち、大和郡山を...
はしば‐ひでよし【羽柴秀吉】
豊臣秀吉(とよとみひでよし)の前名。織田信長のもとで戦功をたて大名となった折に、木下姓を羽柴姓に改めたもの。→羽柴
はしばみ【榛】
カバノキ科の落葉低木。日当たりのよい地に生え、高さ約5メートルに達する。葉は円形で先がとがり、縁に不規則なぎざぎざ...
はし‐ばみ【端食み】
板の木口に取り付ける幅の狭い木。木口を隠し、反りや合わせ目のはがれを防ぐためのもの。はしばめ。
はしばみ‐いろ【榛色】
ヘーゼルナッツ(セイヨウハシバミ)の実のような色。柔らかい黄土色。
はし‐ばん【橋番】
橋の通行の取り締まり、警備・清掃などの任に当たること。また、その人。橋番人。
はし‐ひめ【橋姫】
橋を守るという女神。特に山城の宇治の橋姫が有名。 源氏物語第45巻の巻名。薫大将、20歳から22歳。出家を志す薫が...
はしびき‐いし【橋引き石】
⇒橋挟み石
はしびろ‐がも【嘴広鴨】
カモ科の鳥。全長約50センチ。くちばしが幅広く、水面で小動物を濾(こ)し取って食べる。雄は頭が緑、胸が白、わきから...
はしびろ‐こう【嘴広鸛】
ペリカン目ハシビロコウ科の鳥。全長約1.2メートル。全身灰色で、木靴型の大きなくちばしをもつ。アフリカの白ナイル上...
はし‐ふ【端歩】
将棋で、盤の左右の端にある歩。また、端の筋に使う歩。「—を突く」
はし‐ぶね【端舟/橋船】
《「はしふね」とも》 1 小舟。「天の日槍(ひほこ)—に乗りて播磨国に泊(とどま)りて」〈垂仁紀〉 2 本船に付属...
はし‐ぶくろ【箸袋】
箸を包んで入れておく袋。→箸紙
はしぶと‐がらす【嘴太鴉】
カラス科の鳥。全長57センチくらい。全身黒色でくちばしが太い。ハシボソガラスとともに日本の一般的なカラス。山林や都...
はしべんけい【橋弁慶】
謡曲。四番目物。弁慶が京の五条橋で牛若丸と戦って降参し、主従の契りを結ぶ。 に取材した歌舞伎舞踊。義太夫節・長唄な...
はしぼそ‐がらす【嘴細鴉】
カラス科の鳥。全長約50センチ。ハシブトガラスに比べてくちばしが細く、濁った声で頭を下げながら鳴く。農耕地や海岸に...
はしま【羽島】
岐阜県南西部の市。東海道新幹線の岐阜羽島駅がある。人口6.7万(2010)。
は‐しま【端島】
長崎県南部、長崎半島の西にある島。海底炭田の採掘のために埋め立てを繰り返してつくられた人工の島で、面積0.06平方...
はし‐まくら【箸枕】
箸置き。箸台。
はしま‐し【羽島市】
⇒羽島
はしまのおんな【端島の女】
西木正明の小説。廃墟となった故郷、長崎の端島(軍艦島)を訪れる女性の物語。昭和63年(1988)刊行。同年、「凍れ...
はし‐むかう【箸向かふ】
[枕]2本の箸のように兄弟が相対するところから、「弟(おと)」にかかる。「—弟(おと)の命(みこと)は」〈万・一八〇四〉
はし‐むこう【橋向こう】
橋を隔てた向こう側。また、その土地。橋向かい。
ハシ‐メサウド
⇒ハッシメサウド
はし‐もと【橋本】
橋のたもと。橋詰め。「植ゑしより—さらぬ遅桜春の暮れをや待ちわたるらむ」〈木工権頭為忠百首〉
はしもと【橋本】
和歌山県北東部の市。古来、紀ノ川の舟運や高野(こうや)街道・伊勢街道などの交通の要地。竹製品、特に釣りざお作りが有...
はしもと【橋本】
姓氏の一。 [補説]「橋本」姓の人物橋本治(はしもとおさむ)橋本峨山(はしもとがざん)橋本雅邦(はしもとがほう)橋...
はしもと‐おさむ【橋本治】
[1948〜2019]小説家・イラストレーター。東京の生まれ。学園闘争中の東大の駒場祭ポスター「とめてくれるなおっ...
はしもと‐かんせつ【橋本関雪】
[1883〜1945]日本画家。兵庫の生まれ。本名、貫一。竹内栖鳳(たけうちせいほう)に師事。四条派の画風に南画な...
はしもと‐がざん【橋本峨山】
[1852〜1900]臨済宗の僧。京都の生まれ。名は昌禎。号、息耕軒。峨山は字(あざな)。鹿王院の義堂などに師事。...