ふみ‐がね【踏(み)金】
雪駄(せった)の裏のかかとに打ちつけた板金。雪駄の裏金。
ふみ‐がら【文殻】
読みおわって不要になった手紙。文反故(ふみほご)。「手文庫には—とノートがぎっしり詰っていた」〈漱石・道草〉
ふみ‐きり【踏(み)切(り)】
1 鉄道線路と道路が同じ平面上で交差する所。 2 跳躍競技などで、反動をつけるため地面やジャンプ台などを蹴って飛び...
ふみ‐き・る【踏(み)切る】
[動ラ五(四)] 1 強く踏んだはずみで切る。「鼻緒を—・る」 2 跳躍競技などで、地面やジャンプ台などを強く蹴っ...
ふみ‐ぎ【踏(み)木】
機織り機の、縦糸を上下させるため足で踏む板。まねき。
ふみ‐くく・む【踏み含む】
[動マ五(四)]《「ふみくぐむ」とも》衣や袴(はかま)などを足で踏むほどに裾長(すそなが)に着る。「蹴出しの浅黄を...
ふみ‐ぐら【文庫】
《「ふみくら」とも》書物を納めておく蔵。書庫。文殿(ふどの)。ぶんこ。
ふみ‐くわ【踏み鍬】
《「ふみぐわ」とも》鍬頭を足で踏んで刃を土に突きさし、柄を押し倒して田畑の土を起こす鍬。ふんぐわ。
ふみ‐ぐるま【文車】
⇒ふぐるま
ふみ‐ぐるま【踏(み)車】
足踏み式の小形の水車。柄杓(ひしゃく)形の羽根で水を汲み上げ、灌漑用とした。
ふみ‐こう【文香】
封書に入れて送るための香(こう)。香木などを砕いて和紙に包んだもの。
ふみ‐こ・える【踏(み)越える】
[動ア下一][文]ふみこ・ゆ[ヤ下二] 1 踏んで越える。踏みしめて通り過ぎる。「難所を—・えて行く」 2 ある範...
ふみ‐こし【踏(み)越し】
相撲で、思わず足を土俵の外に出すこと。
ふみ‐こ・す【踏(み)越す】
[動サ五(四)]相撲で、思わず足を土俵の外に出す。「相手の突きをかわしきれずに—・す」
ふみ‐こた・える【踏み堪える】
[動ア下一][文]ふみこた・ふ[ハ下二] 1 足をふんばってこらえる。「土俵際で—・える」 2 逆境の中で、がんば...
ふみ‐ことば【文言葉】
手紙や文章に用いる言葉。「—なめき人こそいとにくけれ」〈枕・二六二〉
ふみ‐こみ【踏(み)込み】
1 踏み込むこと。「もう一つ—がたりない」 2 玄関などで、履物を脱いでおく所。 3 歌舞伎舞踊で、左右の足をとん...
ふみこみ‐かす【踏込粕/踏込糟】
板かすまたはばらかすを踏み込み、空気を抜き熟成させたもの。食酢の原料や漬け物の床などにする。押し粕。練り粕。
ふみこみ‐だたみ【踏込畳】
茶室で、茶道口(さどうぐち)の前の畳。
ふみこみ‐どこ【踏込床】
床の間の一。床框(とこがまち)を用いず、畳面と同一平面に床板(とこいた)を設けたもの。
ふみ‐こ・む【踏(み)込む】
[動マ五(四)] 1 勢いよく足を踏み出す。「一歩—・んで打つ」 2 踏んで、落ち込む。また、ある状態・場所に入り...
ふみ‐ころ・す【踏(み)殺す】
[動サ五(四)]踏みつけて殺す。「蟻(あり)を—・す」
ふみ‐ごえ【踏(み)肥】
家畜に踏みつけられ、敷きわらに糞尿がまざり、発酵してできた肥料。
ふみ‐ごほめか・す【踏みごほめかす】
[動サ四]踏んでごとごとと音をたてる。「蔵人のいみじく高く—・して」〈枕・五六〉
ふみ‐さく・む【踏みさくむ】
[動マ四]難儀なところを踏み分けて進む。「磐根(いはね)木根—・みて」〈祝詞・祈年祭〉
ふみ‐さし【文挿(し)/文差(し)】
「文挟(ふみばさ)み1」に同じ。
ふみ‐しか・る【踏みしかる】
[動ラ四]足をふんばって立ちはだかる。「四天王をつくり損じたるさまにて—・りてぞ立ちたりけれ」〈曽我・六〉
ふみ‐しだ・く【踏み拉く】
[動カ五(四)]《古くは「ふみしたく」》足で踏んで荒らす。踏み散らす。「無残にも—・かれた高山植物」
ふみ‐し・める【踏(み)締める】
[動マ下一][文]ふみし・む[マ下二] 1 力を入れてしっかり踏む。「大地を—・めて立つ」「一歩一歩—・めて歩く」...
ふみ‐ずし【文厨子】
書物をのせておく棚。書棚。
ふみずもう【文相撲】
⇒ふずもう
ふみた【札/簡】
《「ふみいた(文板)」の音変化》ふだ。「広さ一尺許(ばか)りの板の—あり」〈霊異記・下〉
ふみ‐たおし【踏(み)倒し】
踏み倒すこと。また、その行為。「借金の—」
ふみ‐たお・す【踏(み)倒す】
[動サ五(四)] 1 踏みつけて倒す。「障子を—・す」 2 代金や借金などを支払わないままですます。「家賃を—・す」
ふみ‐たけ・ぶ【踏み哮ぶ】
[動バ四]力強く大地を踏みつけて叫ぶ。「伊都(いつ)の男建(をたけび)—・びて待ち問ひ給ひしく」〈記・上〉
ふみ‐た・てる【踏(み)立てる】
[動タ下一][文]ふみた・つ[タ下二] 1 地面をしっかりと踏んで立つ。「四辺(あたり)は—・てられぬほど路がわる...
ふみ‐だい【踏(み)台】
1 高い所の物を取ったり、高い所に上るために足場とする台。足つぎ。踏みつぎ。 2 ある目的のための足がかりとして利...
ふみ‐だし【踏(み)出し】
1 足を前に出して地面につけること。また、仕事などに取りかかること。 2 相撲で、相手が技を掛けていないのに、自分...
ふみ‐だ・す【踏(み)出す】
[動サ五(四)] 1 片足を前に出して地面につける。「左足から—・す」 2 足を境界線の外へ出す。「土俵を—・す」...
ふみ‐だな【書棚】
本棚。書架。しょだな。
ふみ‐だわら【踏(み)俵】
1 土俵に上がるとき足をかけるために、外土俵の外側の斜面中段に埋めてある俵。 2 ⇒雪踏み2
ふみ‐だん【踏(み)段】
踏んで上り降りする段。梯(はしご)・階段などをいう。
ふみ‐ちが・える【踏(み)違える】
[動ア下一][文]ふみちが・ふ[ハ下二] 1 踏み所を誤る。「階段を—・える」 2 踏み所が悪く、足首の筋を痛める...
ふみ‐ちら・す【踏(み)散らす】
[動サ五(四)] 1 足で踏んで物を散らかす。踏み荒らす。「草花を—・す」 2 袴(はかま)や指貫(さしぬき)など...
ふみ‐づかい【文使い】
《「ふみつかい」とも》手紙を相手に届ける使い。
ふみ‐つぎ【踏(み)継ぎ】
「踏み台1」に同じ。
ふみ‐つくり【文作り】
漢詩を作ること。また、その人。「—韻塞(ゐんふたぎ)などやうのすさびわざどもをもしなど」〈源・賢木〉
ふみ‐つけ【踏(み)付け】
ふみつけること。「他人を—にする」
ふみ‐つ・ける【踏(み)付ける】
[動カ下一][文]ふみつ・く[カ下二] 1 踏んで押さえつける。また、強く踏む。「うっかり人の足を—・ける」 2 ...
ふみ‐つぶ・す【踏(み)潰す】
[動サ五(四)] 1 踏んでつぶす。「空き缶を—・す」 2 敵をうちほろぼす。「一挙に敵を—・す」 3 人の名誉・...