いち‐の‐いた【一の板】
兜(かぶと)の錏(しころ)や、鎧(よろい)の草摺(くさずり)、大袖、栴檀(せんだん)の板などの最も上の板。
いち‐の‐いと【一の糸】
三味線・琴などの第一の弦。最も太く、調子は最も低い。
いち‐の‐いん【一の院】
⇒一院(いちいん)3
いち‐のう【一能】
一つの技能・才能。「一芸—」
一(いち)の裏(うら)は六(ろく)
さいころの一と六とが裏表であるように、生きていくうちには、よいこともあれば悪いこともあり、それが循環するものだ。
いち‐の‐おとど【一の大臣】
「一の上(かみ)」に同じ。
いち‐の‐おり【一の折】
連歌・連句の懐紙(かいし)で、最初の一折。百韻の連歌では、懐紙4枚をそれぞれ横二つに折り、折り目を下にして右端をと...
いち‐の‐かみ【一の上】
左大臣の異称。左大臣が関白を兼ねるときは、右大臣をさす。いちのおとど。
いち‐の‐かみ【市正】
律令制の市司(いちのつかさ)の長官。東西に各一人。
いち‐の‐きさき【一の后】
皇后の異称。「春宮の御母—」〈浜松・三〉
いち‐の‐くらい【一の位】
1 十進法で、最初の位取り。「—で四捨五入する」 2 第一等の位階。
いちのくら‐さわ【一ノ倉沢】
群馬県北部、谷川岳の東斜面の谷。険しい岩壁で知られる、日本でも有数の岩場のある沢。
いち‐の‐ざえ【一の才】
身につけた学芸のうちで、最も優れたもの。「琴(きん)ひかせ給ふことなむ—にて」〈源・絵合〉
いち‐の‐しょうにん【市の上人】
⇒市の聖(ひじり)
いちのじ‐つなぎ【一の字繋ぎ】
平行線の間を、交互に垂直線で区切った模様。れんが積みのような模様。
いちのじ‐てん【一の字点】
踊り字の一種「ゝ」「ゞ」「ヽ」「ヾ」のこと。 [補説]「ゝ」「ゞ」はひらがなを重ねる場合に、「ヽ」「ヾ」はカタカナ...
いちのせき【一関】
岩手県南部の市。もと陸羽街道の宿場町、田村氏の城下町。県南地方の流通の中心地。平成17年(2005)に周辺6町村と...
いちのせき‐し【一関市】
⇒一関
いち‐の‐ぜん【一の膳】
正式の日本料理で、最初に出す膳。本膳。→二の膳 →三の膳
いち‐の‐たい【一の対】
寝殿造りの東の対、あるいは西の対。東北の対に対して東の対、西北の対に対して西の対をいう。
いちのたに【一ノ谷】
神戸市須磨区西部の地名。安徳天皇の内裏(だいり)跡や鵯越(ひよどりごえ)がある。源平の古戦場。
いちのたに‐の‐たたかい【一ノ谷の戦い】
寿永3年(1184)源義経(みなもとのよしつね)・範頼(のりより)の軍が、一ノ谷に進出して平氏の軍を破った戦い。
いちのたにふたばぐんき【一谷嫩軍記】
浄瑠璃。時代物。五段。並木宗輔らの合作。宝暦元年(1751)大坂豊竹座初演。平家物語その他に取材したもので、特に平...
いち‐の‐つかさ【市司】
律令制で、都の市(いち)を監督した役所。平安京では、東西の市のそれぞれに置かれ、左京職・右京職に属した。
いち‐の‐ところ【一の所】
「一の人」に同じ。「—などに時めく人も、えやすくはあらねど」〈枕・一五七〉
いち‐の‐とり【一の酉】
11月の最初の酉の日。また、その日に開かれる鷲(おおとり)神社の祭礼。酉の市。初酉(はつとり)。《季 冬》「灯の渦...
いちのとり【一の酉】
武田麟太郎の短編小説。昭和10年(1935)12月「改造」誌に発表。
いち‐の‐とりい【一の鳥居】
神社の境内に入って、1番目の鳥居。
いち‐の‐どう【一の胴】
人体の胴の一部で、両腋(りょうわき)から少し下のところ。「試してみたい新刀(あらみ)はないか、—か二の胴か、望んで...
いち‐の‐ないし【一の内侍】
内侍司(ないしのつかさ)の女官の掌侍(ないしのじょう)の中で第一位のもの。勾当内侍(こうとうのないし)。
いち‐の‐ひじり【市の聖】
《町に住んで仏の道を説いたところから》空也(くうや)上人のこと。市の上人。
いち‐の‐ひと【一の人】
《朝廷の儀式で第一の席につくところから》摂政・関白、または太政大臣・左大臣の異称。一の所(ところ)。「—の御ありさ...
いち‐の‐ふで【一の筆】
一番目に記載されること。戦場で一番首を取ったことを記録する首帳(くびちょう)や奉加帳などに第一に書き記すこと。筆頭...
いち‐の‐まつ【一の松】
能舞台で、橋懸かりの前の白洲(しらす)に等間隔に植えられた3本の若松のうち、いちばん舞台寄りの松。要(かなめ)の松。
いち‐の‐みこ【一の御子】
第1皇子。一の宮。「—惟喬(これたか)親王をば小原(こばら)の王子とも申しき」〈平家・八〉
いち‐の‐みや【一の宮】
1 第1皇子。一の御子(みこ)。 2 一国内にある神社のうち、その国で最も由緒があり、第一番に格付けされた神社。各...
いちのみや【一宮】
愛知県北西部の市。尾張一の宮の真清田(ますみだ)神社の門前町として発展。毛織物・機械工業やアパレル産業が盛ん。平成...
いちのみやけんしん‐だいがく【一宮研伸大学】
愛知県一宮市にある私立大学。平成29年(2017)開学。
いちのみや‐し【一宮市】
⇒一宮
いちのみやぬきさき‐じんじゃ【一之宮貫前神社】
群馬県富岡市にある神社。祭神は経津主神(ふつぬしのかみ)と比売大神(ひめおおかみ)。古称、抜鋒(ぬきさき)大明神・...
いち‐の‐や【一の矢】
手に持つ2本の矢のうち、最初に放つ矢。→二の矢