はだ【肌/膚】
1 人のからだを覆う表皮。皮膚。はだえ。「—を刺す寒気」 2 物の表皮。「木の—」「山—」 3 気質。気性。「研究...
はだ‐あい【肌合(い)/膚合(い)】
[名] 1 皮膚や物の表面の感触。肌ざわり。「すべすべした—」 2 人の物腰などから受ける感じ。また、人の気性・性...
はだ‐あれ【肌荒れ/膚荒れ】
肌が荒れること。皮膚がかさかさになること。
は‐だい【歯代】
《「歯」は車輪のふち》人力車などの借り賃。車代。「心細げなる一輛の車あり、—の安さ顕われて」〈一葉・別れ霜〉
は‐だい【破題】
漢詩文などで、初めからすぐにその題意を述べること。また、その部分。
はだ‐いろ【肌色/膚色】
1 肌の色。肌の色つや。 2 黄色人種の肌に似た色。やや赤みを帯びた淡黄色。 3 器物・刀剣などの地肌の色。 [補...
はだいろのつき【肌色の月】
久生十蘭の小説。昭和32年(1957)、雑誌「婦人公論」4月号から8月号に掲載された遺作。最終部は十蘭の生前の構想...
はだ‐え【肌/膚】
皮膚。はだ。「肉(しし)つきの豊な、ふっくりとした—」〈鏡花・高野聖〉
はだえのした【膚の下】
神林長平による長編SF小説。平成16年(2004)刊。「あなたの魂に安らぎあれ」「帝王の殻」とともに火星三部作とよ...
はだ‐おち【肌落ち】
トンネル工事の際、掘削された表面の土砂や岩などがはがれ落ちること。「—災害」
はだ‐おび【肌帯/膚帯】
肌に直接つける帯。すなわち、ふんどし。したおび。
はだか【裸】
1 身に衣類を着けていないこと。また、そのからだ。「上半身—になる」《季 夏》 2 覆いや飾りがなく、むき出しであ...
はだか【裸】
大道珠貴の短編小説。平成11年度(1999)の第30回九州芸術祭文学賞にて最優秀作品賞を受賞し、平成12年(200...
はだか‐いし【裸石】
⇒ルース
はだか‐いっかん【裸一貫】
自分のからだ以外、資本となるものを何も持たないこと。「—から財を築く」
はだか‐いわし【裸鰯】
1 ハダカイワシ科の海水魚。全長約15センチ。全体に黒褐色。本州中部から南の太平洋沿岸に産し、練り製品の原料。 2...
はだか‐うま【裸馬】
鞍(くら)を置いてない馬。「—に乗る」
はだか‐おどり【裸踊(り)】
裸でおどる踊り。
はだか‐かめがい【裸亀貝】
巻き貝の一種、クリオネリマキナの和名。→クリオネ
はだか‐がね【裸金】
紙などに包んでいないむき出しの金銭。はだかきん。
はだか‐ぐら【裸鞍】
四緒手(しおで)や下鞍(したぐら)など、乗用の付属具をつけていない鞍。
はだか‐しょうばい【裸商売】
1 力士など、常に裸でする職業。 2 資本金なしでからだ一つでする商売。
はだか‐じろ【裸城】
櫓(やぐら)や塀など、防備するもののない城。〈日葡〉
はだか‐せん【裸線】
絶縁体で覆ってあるものに対して、むき出しになっている導線。
はだか‐そうば【裸相場】
権利を含まない相場。株式では配当や増資新株割当の権利を除いたもの、公社債では経過利子を含まないもの。裸値段。
はだかでば‐ねずみ【裸出歯鼠】
デバネズミ科の哺乳類。体長約8センチ。体毛はほとんどなく、門歯が目立つ。1頭の雌と多数の雄でコロニーを形成し、地中...
裸(はだか)で物(もの)を落(お)とす例(ためし)なし
もともと何も持っていない者は、損害を受けることもない。
はだか‐でんきゅう【裸電球】
かさなどの覆いがなく、コードの先に電球がついているだけのもの。裸電灯。
はだかのおうさま【裸の王様】
《原題、(デンマーク)Keiserens nye Klaeder》アンデルセンが1837年に発表した童話。原題は...
はだかのしま【裸の島】
新藤兼人の監督・脚本・制作による映画の題名。昭和35年(1960)公開。瀬戸内海の島に暮らす農民一家の暮らしを、台...
はだか‐の‐とくいてん【裸の特異点】
物理学における相対性理論に基づいた概念の一つ。事象の地平線に囲まれていない特異点のこと。ブラックホールの内部には、...
はだかのまち【裸の町】
真船豊の戯曲。昭和11年(1936)発表。内田吐夢監督による映画化作品もある。
はだかのマハ【裸のマハ】
《原題、(スペイン)La maja desnuda》ゴヤの絵画。カンバスに油彩。縦97センチ、横191センチ。横た...
はだか‐ひゃっかん【裸百貫】
無一文でも、百貫文の値打ちがあるということ。多く、男をほめていう語。「男は—と申す。気落ちなされな」〈浮・色三味線・一〉
はだか‐び【裸火】
覆いのない、むき出しの火。「ランプの—」「タバコの—」
はだか‐ぶみ【裸文】
上(うわ)包みのない書状。封筒などに入れていない、むき出しの手紙。
はだか‐ほおずき【裸酸漿】
ナス科の多年草。暖地の山野に自生し、高さ60〜90センチ。葉は卵状楕円形で、先がとがる。秋、淡黄色の5弁花が下向き...
はだか‐まいり【裸参り】
寒中、裸体になって社寺に参詣すること。《季 冬》
はだか‐まつり【裸祭(り)】
若者が裸体になってもみ合う行事を中心にした祭り。岡山市西大寺の会陽(えよう)、福岡市筥崎宮(はこざきぐう)の玉取祭...
はだか‐み【裸身】
1 裸のからだ。裸体。らしん。 2 むき出しの刀身。抜き身。
はだか‐むぎ【裸麦】
オオムギの変種。実と籾(もみ)が離れやすい。実は食用、馬の飼料となる。主に関西地方から西で栽培。ぼうずむぎ。
はだか‐むし【裸虫】
1 羽や毛のない虫。また、特に、人間のこと。 2 衣服を持たない貧しい人。
はだか‐やま【裸山】
樹木などがなく、山肌の露出している山。はげ山。
はだか・る【開かる】
[動ラ五(四)] 1 手や足を大きく広げて立つ。また、進路などをふさぐようにして立つ。立ちはだかる。「戸口に—・る...
はだか‐ろうそく【裸蝋燭】
覆いがなく、炎がむき出しの蝋燭。
はだ‐かんかく【肌感覚】
体験や見聞から感じとれること。「—でいうと観光客は数倍に増えた」
はだかん‐ぼう【裸ん坊】
裸の子供。また、裸の人。はだかんぼ。
肌(はだ)が合(あ)・う
気質が合う。気が合う。気持ちがよく通じる。また、肉体関係の相性がいい状態についてもいう。
はだ‐がたな【肌刀/膚刀】
懐中に持つ小さな刀。懐剣(ふところがたな)。「懐を探しけるに、案のごとく—をさしてあり」〈浮・武家義理・二〉
はだ‐ぎ【肌着/膚着/肌衣】
肌に直接つける衣類。下着。肌衣(はだぎぬ)。