かえり‐ざき【返り咲き】
1 春の花が小春日和に誘われて、時節でもないのにまた咲くこと。狂い咲き。二度咲き。《季 冬》 2 一度失った地位に...
かえり‐ざ・く【返り咲く】
[動カ五(四)] 1 春の花が小春日和の暖かさに、時節でないのに再び咲く。狂い咲く。「八重桜が—・く」《季 冬》 ...
かえり‐しな【帰りしな】
1 帰りぎわ。「—に用ができる」 2 帰る途中。帰り道。「—に一杯やる」
かえり‐しょうがつ【返り正月】
正月15日のこと。小正月。もどり正月。
かえり‐しょにち【返り初日】
芝居などで、興行中にいったん休んだあと、同じ演目で再び開演する最初の日。
かえり‐しんざん【帰り新参】
一度勤めを去った者が、再び同じ所に勤めること。また、その人。
かえり‐じ【返り字】
漢文を訓読する際、文字の順序とは逆に、下の字を読んだあとで、読む字。その漢字の左下に返り点をつけて示す。返し字。 ...
かえり‐じたく【帰り支度】
帰るために衣服や持ち物を整えること。帰る用意。
かえり‐だち【還り立ち】
1 賀茂・石清水(いわしみず)両社の臨時祭や春日祭などが終了したのち、勅使や舞人・楽人たちが宮中へ戻って神楽を演じ...
かえり‐ち【返り血】
1 相手を切ったり刺したりしたときに、はねかかってくる血。「—を浴びる」 2 (比喩的に)ある行動を起こした反動と...
かえり‐ち【返り値】
《return value》⇒戻り値
かえり‐ちゅう【返り忠】
主君に背いて敵方に通じること。裏切り。また、いったん背いた者が、再び忠義を尽くすこと。「—を、真の忠誠だと看ること...
かえり‐つ・く【帰り着く】
[動カ五(四)]出発したもとの所に戻る。「やっとわが家に—・く」
かえり‐づゆ【返り梅雨】
「戻り梅雨」に同じ。《季 夏》
かえり‐て【却りて】
[副]反対に。逆に。かえって。「いかにいとほしげならむと侮りしを、—心恥づかしきまでなむ見ゆる」〈源・玉鬘〉
かえり‐てん【返り点】
漢文の訓読で、返り読みの順序を示すために施される符号。漢字の左下に小さく記入するもので、「レ、一・二・三、上・中・...
かえり‐てんじょう【還り殿上】
1 「還昇(かんじょう)」に同じ。「—して五位の蔵人になりて」〈承応版狭衣・一〉 2 上皇が再び皇位につくこと。重...
かえり‐な・る【還り為る】
[動ラ四]解任された人が、再び元の官に就く。「関白二条殿良実、この三年ばかりまた—・り給へば」〈増鏡・北野の雪〉
かえりなんいざ【帰りなん、いざ】
志水辰夫の長編小説。平成2年(1990)刊行。
帰(かえ)りなんいざ
《陶淵明「帰去来辞」の「帰りなんいざ、田園将(まさ)に蕪(あ)れんとす、胡(なん)ぞ帰らざる」の一節》さあ、帰って...
かえり‐にゅうまく【返り入幕】
相撲で、十両に落ちた力士が、再び幕内に入ること。
かえり‐ばな【返り花/帰り花】
1 返り咲きをした花。二度咲きの花。狂い花。《季 冬》「凩(こがらし)に匂ひやつけし—/芭蕉」 2 身請けされた遊...
かえり‐ぶみ【返り文/返り書】
返事の手紙。返書(へんしょ)。
かえり‐まか・る【帰り罷る】
[動ラ四] 1 《「まかる」は、任命されて都から地方へ行く意》都から地方の任地などへ帰る。「我(あ)が待つ君が事終...
かえり‐み【顧み】
1 振り返って見ること。「万度(よろづたび)—しつつはろはろに別れし来れば」〈万・四四〇八〉 2 過去を振り返るこ...
かえり‐みち【帰り道/帰り路】
帰る途中の道。帰路。
顧(かえり)みて他(た)を言(い)う
《「孟子」梁恵王下から》答えに窮して、あたりを見回して本題とは別のことを言ってごまかす。
かえりみられない‐ねったいびょう【顧みられない熱帯病】
熱帯地域の貧困層を中心に蔓延している、寄生虫や細菌・ウイルスによる感染症。世界保健機関(WHO)がシャーガス病・リ...
かえり・みる【省みる】
[動マ上一][文][マ上一]《「顧みる」と同語源》自分のしたことを、もう一度考えてみる。反省する。「わが身を—・み...
かえり・みる【顧みる】
[動マ上一][文][マ上一] 1 過ぎ去った事を思い起こす。回顧する。「半生を—・みる」 2 心にとどめ考える。気...
かえり‐もうし【返り申し】
1 使者が帰ってきて返事や報告をすること。また、その内容。復命。「長奉送使(ちゃうぶそうし)にてまかり下りて、—の...
かえりやま‐のりまさ【帰山教正】
[1893〜1964]映画監督。東京の生まれ。日本映画の近代化を求める「純映画劇運動」を展開。日本映画初の女優の起...
かえり‐よみ【返り読み】
漢文を訓読するとき、下にある客語・補語を先に、述語をそのあとで読むこと。反読。
かえり‐わた・る【帰り渡る】
[動ラ四]帰って行く。また、帰って来る。「夜明け果てぬれば、御かたがた—・り給ひぬ」〈源・初音〉
かえる【蛙/蝦/蛤】
無尾目の両生類の総称。体は太短く、首のくびれがなく、目は上方に出て、口が大きい。前足に4本、後ろ足に5本の指と水か...
かえ・る【返る/反る】
[動ラ五(四)] 1 表であったものが裏になったり、上であったものが下になったりして、ものの向き・位置が反対になる...
かえ・る【帰る/還る】
[動ラ五(四)]《「返る」と同語源》 1 自分の家や、もといた場所に戻る。「郷里へ—・る」「まもなく—・ってくる」...
かえ・る【孵る】
[動ラ五(四)]《「返る」と同語源》卵が、ひなや子供になる。孵化(ふか)する。「ひなが—・る」「卵が—・る」
か・える【変える】
[動ア下一][文]か・ふ[ハ下二] 1 物事を以前と違った状態・内容にする。変化させる。変更する。「姿を—・える」...
か・える【換える/替える/代える】
[動ア下一][文]か・ふ[ハ下二] 1 (換える・替える)相手に与える代わりに、相手のものを自分のものとする。等し...
かえる‐あし【蛙足】
水泳で、平泳ぎの足の動かし方。蛙のように、ももを左右に開き、両膝・両足首を十分縮めたのち、両足裏で後方に水を押すもの。
かえる‐あした【帰る朝】
[連語]男が女に会って一夜を過ごしたのちに別れる翌朝。きぬぎぬ。「明けぬとて待つ宵よりも七夕は—やわびしかるらむ」...
かえる‐あんこう【蛙鮟鱇】
アンコウ目カエルアンコウ科の海水魚。全長約10センチ。体は球形に近く、黄褐色で地に黒褐色の斑紋が散在。胸びれと腹び...
かえる‐いくさ【蛙軍】
群れ集まった蛙が先を争って交尾するさま。かわずいくさ。かわず合戦。
かえる‐およぎ【蛙泳ぎ】
日本泳法の水府流の泳ぎ方の一。蛙が泳ぐような手足の使い方をする。平泳ぎ。
かえるか‐げんしょう【蛙化現象】
心理学で、好意をもつ相手が、自分に好意をもち始めると、相手に嫌悪を感じる状態。嫌われるかもしれないという不安から起...
かえる‐かり【帰る雁】
[連語]春になって北へ帰る雁。行く雁。帰雁(きがん)。《季 春》「—きかぬ夜がちになりにけり/太祇」
かえる‐ご【蛙子】
おたまじゃくし。《季 春》
かえる‐さ【帰るさ】
帰る時。帰りがけ。かえさ。「一昨夜(おとつい)の—」〈佐藤春夫・晶子曼陀羅〉 「われ行く—に見む」〈万・三七〇六〉
かえるつぼかび‐しょう【蛙壺黴症】
ツボカビの一種であるカエルツボカビによって起こる感染症。カエルなどの両生類が感染すると大量死を招くことがある。人間...