かた‐ぶつ【堅物】
きまじめで、融通の利かない人。かたじん。かたぞう。
かた‐ぶとり【固太り/固肥り】
[名・形動]太って肉づきが固く締まっていること。また、そういう人や、そのさま。「—で健康そうな子供」
かた‐ぶり【偏降り/片降り】
雨降りばかりが続くこと。⇔偏照(かたで)り。
カタプレキシー
⇒情動脱力発作
かた‐へら【傍片】
対になっているものの一方。かたほう。
かた‐へん【方偏】
漢字の偏の一。「旅」「族」などの「方」の称。ほうへん。
かた‐へん【片偏】
漢字の偏の一。「版」「牒」などの「片」の称。
かた‐へんかん【型変換】
⇒型キャスト
かた‐へんど【片辺土】
片田舎。「幼き者相具して、—へ忍びて侍りつるに」〈古活字本平治・下〉
かた‐ほ【片帆】
1 片方の帆。 2 横風を受けて帆走するとき、風をはらませるために、帆を一方に傾けて張ること。→真帆(まほ)
かた‐ほ【偏/片秀】
[形動ナリ] 1 完全に整っていないさま。未熟。不十分。⇔真秀(まほ)。「御心ばへ、人柄どもさへ、いささか—にて」...
かた‐ほう【片方】
1 対になっているものの一つ。かたっぽ。かたっぽう。片一方。「手袋を—なくした」 2 片側。「壁の絵が—に傾いてい...
かたほうこう‐つうしん【片方向通信】
送信側と受信側が固定され、片方向のみ伝達が可能な通信方式。ワンウエーコミュニケーション。単方向通信。単向通信。シン...
かたほうこう‐にんしょう【片方向認証】
コンピューターネットワークなどにおける、認証方式の一。一方の当事者だけが相手の正当性を検証すること。IDやパスワー...
かたほ‐え・む【片頰笑む】
[動マ五(四)]片方のほおに笑いを浮かべる。「白糸は—・みて」〈鏡花・義血侠血〉
かた‐ほお【片頰】
左右いずれか一方のほお。「男は三年に—笑う」
かた‐ほとり【片辺/偏辺】
1 かたすみ。周辺。近辺。「嵐山へ着き、渡月橋の—まで来たわれわれ一行は」〈三島・金閣寺〉 2 都から遠く離れた所...
かた‐ぼう【片棒】
駕籠(かご)を担ぐ二人の一方。相棒。
かた‐ぼうえき【片貿易】
2国間の貿易が均衡を失い、一方が輸出超過または輸入超過にかたよる状態。
片棒(かたぼう)を担(かつ)・ぐ
計画に加わって協力する。荷担する。多く、悪いことにいう。「悪事の—・ぐ」
カタボリズム
⇒異化(いか)2
かた‐ま【堅間】
目を細かく編んだ竹かご。勝間(かつま)。筐(かたみ)。「無目(まなし)—を以て浮け木に為(つく)りて」〈神代紀・下〉
かた‐まい【片舞】
東遊(あずまあそ)びを構成する駿河舞・求子舞(もとめごまい)の二つの舞のうち、求子舞だけを舞うこと。→諸舞(もろまい)
かた‐まえ【片前】
1 洋服の上着やコートなどで、打ち合わせが浅く縦1列のボタンで留めるようにしたもの。シングル。 2 着物の前を合わ...
かた‐まく【片幕】
1 能で、揚げ幕の客席から見て向かって右側を、少し片寄せて出入りすること。囃子方(はやしかた)・後見(こうけん)・...
かた‐ま・く【片設く】
[動カ下二] 1 ある季節や時をひたすら待つ。また、時が移ってその時期になる。近づく。「鶯鳴くも春—・けて」〈万・...
かだま・し【奸し/姧し/佞し】
[形シク]《動詞「かだ(奸)む」の形容詞化。「かたまし」とも》心がねじけている。性質がすなおでない。「—・しきもの...
かた‐まち【片町】
「片側町(かたがわまち)」に同じ。
かた‐ま・つ【片待つ】
[動タ四]ひたすら待つ。「妹に逢(あ)ふとき—・つとひさかたの天の河原に月ぞ経にける」〈万・二〇九三〉
かた‐まつば【片松葉】
松葉杖の使い方の一。松葉杖を使った歩行訓練で、松葉杖を1本だけ使って移動すること。→両松葉 [補説]通常松葉杖は、...
かた‐まひ【片麻痺】
⇒へんまひ(片麻痺)
かた‐まふ【片麻布】
綿糸を縦糸に、麻糸を横糸に使って織った布。衣服や夏の座布団の生地に使う。
カタマラン
1 太平洋・カリブ海などで用いられる、丸太を2、3本並べて縛ったいかだ。また、2隻の小舟を並べ、板などを渡して結合...
カタマラン‐せん【カタマラン船】
⇒カタマラン
かたまり【固まり/塊】
1 固まること。また、固まったもの。「土の—」「塩の—」 2 小さく切り刻んだりする以前の、形が不規則で、ある程度...
固(かた)まり法華(ぼっけ)に徒党(ととう)門徒(もんと)
法華宗の信者はその宗旨に凝り固まりやすく、真宗の信者はすぐに徒党を組む傾向があるということ。
かたま・る【固まる】
[動ラ五(四)] 1 やわらかい物や液状の物、または粒状の物が、しだいに固くなる。固形状になる。凝固する。「粘土が...
カタマルカ
アルゼンチン北西部、カタマルカ州の都市。同州の州都。正式名称はサンフェルナンド‐デル‐バジェ‐デ‐カタマルカ。アン...
かたみ【筐】
目を細かく編んだ竹かご。堅間(かたま)。勝間(かつま)。「花—」
かた‐み【片身】
1 身の半分。特に、魚の頭を切り、背骨を中心に両側に裂いた、その片方の身。半身(はんみ)。 2 「片身頃(かたみご...
かた‐み【形見】
1 死んだ人や別れた人を思い出すよりどころとなるもの。残した品や遺品、また、遺児。「父の—の万年筆」 2 過去を思...
かた‐み【肩身】
1 肩と身。からだ。「—をすぼめる」 2 世間・他人に対する面目。
かたみ【形見】
《原題、(フランス)Lais》ビヨンの詩。1456年頃の作。8音綴の8行詩。小遺言書。
かたみ‐およぎ【片身泳ぎ】
観海流の泳法の一。急流をさかのぼるときに、左右どちらかの肩を前にして泳ぐもの。先手で水を切り、後手で進行を助け、足...
肩身(かたみ)が狭(せま)・い
世間に対して面目が立たず、ひけめを感じる。「お古の制服で—・い思いをした」
肩身(かたみ)が広(ひろ)・い
世間に対して面目が立ち、得意である。「兄が賞をとって弟の私まで—・い」
かたみ‐がわり【片身替(わ)り】
右半身と左半身、および袖の左右の模様や色合いなどの変わっている衣服。
かたみ‐がわり【互替(わ)り】
たがいにかわり合ってすること。交互。「髪結の学校では—に自身の頭髪(かみ)をけいこに貸し合う」〈滝井・無限抱擁〉
かた‐みごろ【片身頃】
衣服の身頃の片方。
かたみ・す【難みす】
[動サ変]困難に思う。「白妙(しろたへ)の袖の別れを—・して荒津の浜に宿りするかも」〈万・三二一五〉