しも‐の‐みや【下の宮】
一つの神社で神殿・拝殿が2か所または3か所ある場合、下の方に位置する宮の呼び名。下宮(げぐう)。下社(しもしゃ)。
しも‐の‐や【下の屋】
「下屋(しもや)」に同じ。「物へだたりたる—にさぶらふ」〈源・明石〉
しも‐の‐ゆみはり【下の弓張り】
満月から新月になる間の半月。下弦の月。「折節秋の始めの月は、—なり」〈平家・七〉
しも‐の‐よもぎ【霜の蓬】
霜にあって枯れている蓬。乱れた白髪のたとえ。「見るもうしむかふ鏡の秋の影おとろへまさる—は」〈続後拾遺・雑下〉
しも‐はた【下機】
《「しもばた」とも》主に木綿・麻布を織るのに用いる機。→上機(かみはた)「—に木綿一端(たん)、これを織りおろして...
しも‐ばら【霜腹】
《「しもはら」とも》霜の降りるような寒い夜に冷えて起こる腹痛。〈日葡〉
しも‐ばれ【霜腫れ】
《「しもはれ」とも》しもやけのこと。〈日葡〉《季 冬》
しも‐はんき【下半期】
会計年度などで、1年を2期に分けた後半の6か月。下期(しもき)。⇔上半期(かみはんき)。
しも‐はんしん【下半身】
「かはんしん(下半身)」に同じ。⇔上半身(かみはんしん)。
しも‐ばしら【霜柱】
1 冬の夜、土中の水分が地表にしみ出て凍結してできる、細い氷柱の集まり。関東地方の赤土にできやすい。《季 冬》「貧...
しも‐びと【下人】
1 召使い。下女、または下男。「馬に乗りたる男(をのこ)ども四人、—はあまたあり」〈かげろふ・下〉 2 身分の卑し...
しも‐びより【霜日和】
霜が降りたあとの晴天。霜晴れ。《季 冬》
しもふさ【下総】
⇒しもうさ
しも‐ふり【霜降り】
1 霜が降ること。霜の降りること。 2 霜の降りたような白い斑点のある模様。特に織物で、白い繊維と色繊維を混紡した...
しもふり‐こくら【霜降り小倉】
霜降り模様のある小倉木綿。学生の夏服などに用いた。
しもふり‐づき【霜降り月】
陰暦11月の異称。霜月。《季 冬》「後山へ—の橋をふむ/蛇笏」
しもふり‐まつ【霜降松】
ゴヨウマツの変種。葉が緑白色で霜が降りたように見える。霜降り五葉。
しも‐ぶくれ【下膨れ/下脹れ】
[名・形動] 1 下の方がふくらんでいること。また、そのような形。 2 顔の下の方、特に、ほおの辺りがふくらんでい...
しも‐べ【下辺】
《古くは「しもへ」》しもの方。特に、川の下流の辺り。⇔上辺(かみべ)。「上辺(かみへ)には千鳥しば鳴く—にはかはづ...
しも‐べ【下部/僕】
1 雑用に使われる者。召使い。「神の—」 2 身分の低い者。「この魚…頭は—も食はず」〈徒然・一一九〉 3 官に仕...
しも‐べや【下部屋】
召使いなどの部屋。「これ縫ひ給はずは、—にやりてこめ奉らむ」〈落窪・二〉
しも‐ぼうし【下法師】
雑役などに使われる身分の最も低い僧。中間(ちゅうげん)法師。「弟子の—を呼びて、私語(さきめ)きて物へ遣はしつ」〈...
しもみ‐ぐさ【霜見草】
寒菊(かんぎく)の別名。
しも‐みち【霜道】
1 霜の降りている道。 2 傾斜地などの、冷気の流れ下る道筋。降霜が多い。
しも‐む【下無】
日本音楽の十二律の一。基音の壱越(いちこつ)より四律高い音で、中国の十二律の姑洗(こせん)、洋楽の嬰(えい)ヘ音に...
しもむら【下村】
姓氏の一。 [補説]「下村」姓の人物下村脩(しもむらおさむ)下村海南(しもむらかいなん)下村観山(しもむらかんざん...
しもむら‐おさむ【下村脩】
[1928〜2018]生物学者。京都の生まれ。昭和37年(1962)オワンクラゲの発光の仕組みを解明し、その過程で...
しもむら‐かいなん【下村海南】
[1875〜1957]政治家・ジャーナリスト。和歌山の生まれ。本名、宏。新聞記者として活躍後、貴族院議員となり、昭...
しもむら‐かんざん【下村観山】
[1873〜1930]日本画家。和歌山の生まれ。本名、晴三郎。狩野芳崖(かのうほうがい)・橋本雅邦に師事。日本美術...
しもむら‐こじん【下村湖人】
[1884〜1955]小説家・教育家。佐賀の生まれ。本名、虎六郎(ころくろう)。教職を経て著述生活に入る。自伝的教...
しもめぐろ【下目黒】
葛飾北斎による風景版画のシリーズ「富嶽三十六景」の作品の一。小高い丘の間に小さく見える富士山を描いたもの。
しも‐や【下屋】
寝殿造りで、主殿の後ろにある召使いが住む建物。また、雑物を置く建物。しものや。
しも‐やかた【下館】
「下屋敷」に同じ。
しも‐やけ【霜焼け】
寒さのために皮膚の血管が麻痺(まひ)し、赤紫色にはれたもの。凍瘡(とうそう)。霜腫(ば)れ。《季 冬》「—の手をか...
しも‐やしき【下屋敷】
江戸時代、本邸以外に江戸近郊に設けられた大名屋敷。しもやかた。したやしき。→上屋敷(かみやしき) →中屋敷
しもやま‐じけん【下山事件】
昭和24年(1949)行方不明になっていた国鉄総裁下山定則が常磐線綾瀬駅付近で轢死(れきし)体となって発見された事...
しも‐ゆ【下湯】
腰湯。また、下半身を洗うこと。
しも‐よ【霜夜】
空が晴れて霜の降りる寒い夜。《季 冬》「我骨のふとんにさはる—哉/蕪村」
しも‐よけ【霜除け】
冬、霜の害を防ぐために、こも・縄・わらなどで作物や樹木を覆うこと。また、その覆い。霜がこい。霜おおい。《季 冬》「...
しもよのかねじゅうじのつじうら【霜夜鐘十字辻筮】
歌舞伎狂言。世話物。5幕。河竹黙阿弥作。明治13年(1880)東京新富座初演。天下のため恩師を討つが、妻に自害され...
しもり‐づり【しもり釣(り)】
大小の玉浮きを数個連結し、おもりでゆっくりと沈めて釣る方法。フナ・タナゴ・サヨリなどの釣りで行われる。
しも‐りゅう【下流】
茶道で、藪内(やぶのうち)流のこと。上京(かみぎょう)の千家を上流(かみりゅう)と呼んだことに対する名。藪内家が下...
しも・る【沈る】
[動ラ四]浸水して沈む。「舟は—・って」〈浄・自然居士〉
しも‐われ【霜割れ】
[名](スル)急激な寒気のために、樹木の表面に縦に割れ目が生じること。また、その割れ目。幹の表面が急に収縮するため...
霜(しも)を履(ふ)みて堅氷(けんぴょう)至(いた)る
《「易経」坤卦から》霜が降る時期を過ぎれば、やがて氷が硬く張る季節が来る。災難の小さな兆候を見逃がしていると、やが...
し‐もん【四文】
1 銭1文の4倍。 2 安っぽいこと、少しばかりのことのたとえ。「狂歌や誹諧を—ばかりもする人や」〈滑・浮世床・初...
し‐もん【四門】
1 東西南北の四方の門。すべての門。 2 内裏で、東西南北の四方にあった建春門・宜秋(ぎしゅう)門・建礼門・朔平門...
し‐もん【死門】
《この世からあの世へ入る関門の意から》死。死去。「—に及ぶ」「—に臨む」
し‐もん【私門】
1 個人の家。自分の一家。 2 (朝廷に対して)臣下の家。 3 権力のある家。権門。
し‐もん【指紋】
手の指先の、内側にある細い線がつくる紋様。形は弓状・渦状などがあり、人によって異なり一生不変なので、個人の識別や犯...