ふなはし‐せいいち【舟橋聖一】
[1904〜1976]小説家・劇作家。東京の生まれ。戯曲から出発し、のち行動主義をうたった小説「ダイヴィング」で注...
ふな‐はて【船泊て】
船が停泊すること。「いづくにか—すらむ安礼(あれ)の崎漕ぎたみ行きし棚なし小舟」〈万・五八〉
ふな‐ば【船場】
船着き場。
ふな‐ばし【船橋】
船を横に並べてつなぎ、その上に板を渡して橋としたもの。浮き橋。せんきょう。
ふなばし【船橋】
千葉県北西部、東京湾に面する市。千葉街道の宿場町、船橋大神宮の門前町、漁港として発達。臨海部は京葉工業地帯の一部。...
ふなばし【船橋】
謡曲。四番目物。古曲を世阿弥が改作。万葉集などに取材。上野(こうずけ)国佐野にきた山伏の前に、互いに愛し合いながら...
ふな‐ばしご【船梯子】
船の乗り降りに用いるはしご。タラップ。
ふなばし‐し【船橋市】
⇒船橋
ふな‐ばた【船端/舷】
船の左右のへり。舷(げん)。ふなべり。
ふな‐ばら【船腹】
「せんぷく(船腹)」に同じ。
ふなばら‐そう【船腹草】
キョウチクトウ科の多年草。山野に生え、高さ約60センチ。葉は広卵形で、対生。夏、葉の付け根に、黒紫色の花が密につき...
ふな‐ばり【船梁】
和船の両側の外板の間に横に渡し、支えとして水圧を防ぐ梁(はり)。
ふな‐ばんしょ【船番所】
江戸時代、主要な港湾や河岸、そのほかの要所に設けて、通行する船を検査し、税の徴収などにあたった役所。船改番所。
ふな‐ひき【船引き】
流れをさかのぼるときなどに、船に綱をつけ岸から引くこと。また、その人。
ふな‐ひじき【舟肘木】
舟形の肘木。また、この肘木で斗(ます)(斗形)を用いず直接桁(けた)を受ける形式。
ふな‐びと【船人/舟人】
1 船乗り。船方。 2 船に乗っている人。船客。
ふな‐びん【船便】
1 旅行や輸送に船を利用できること。船の便宜。「その島には一日三往復の—がある」 2 船で荷物・書簡などを送ること...
フナフチ
南太平洋中部、エリス諸島の主島。ツバルの首都が置かれる。30あまりの小島が楕円状に並んだ環礁であり、東側のフォンガ...
ふな‐ふな
[副]ふらつくさま。ふらふら。「—と腰も定めかね」〈浮・一代女・六〉
ふな‐ぶぎょう【船奉行】
1 中世の武家の職名。軍船・水路・水軍のことを扱った役。 2 江戸幕府で、船手頭(ふなてがしら)のこと。
ふな‐べり【船縁/舷】
「船端(ふなばた)」に同じ。
ふなべんけい【船弁慶】
謡曲。五番目物。観世信光作。平家物語などに取材。源義経一行は摂津国大物浦(だいもつのうら)で静御前と別れて船出する...
ふなぼり‐かいどう【船堀街道】
東京都江戸川区東小松川から同区臨海町までの道路の呼び名。荒川の東側を南北に沿って走る。
ふな‐ま【船間/舟間】
1 船の入港のとだえている間。「地獄もっての外の不景気にて、弘誓(ぐぜい)の船の—なり」〈洒・和漢同詠道行〉 2 ...
ふな‐まち【船待ち】
船が出るのを、また、入るのを待つこと。「—の乗客」
ふな‐まつり【船祭(り)】
飾りたてた船の出る祭りの総称。御輿(みこし)を船に乗せて川や海を渡御するものが多い。茨城県鹿島神宮の御船祭(おふね...
ふな‐まど【船窓】
「せんそう(船窓)」に同じ。
ふな‐まわし【船回し】
荷物などを船で送り届けること。回漕(かいそう)。
ふな‐まんじゅう【船饅頭】
江戸時代、隅田川で舟の中を稼ぎ場所とした売春婦。ふなぎみ。
ふな‐みち【船路/船道】
「ふなじ(船路)」に同じ。「—のしわざとて、少し黒みやつれたる旅姿」〈源・夕顔〉
ふな‐むし【船虫】
等脚目フナムシ科の甲殻類。多く海岸の岩石の間などに群れをなしてすみ、体長4センチくらい。体は小判形で、横長の体節に...
ふなむら‐とおる【船村徹】
[1932〜2017]作曲家。栃木の生まれ。本名、福田博郎(ひろお)。昭和30年(1955)発表の「別れの一本杉」...
ふな‐もち【船持(ち)】
船を所有する人。船主。
ふな‐もやい【舟舫ひ】
舟をつなぎとめること。「櫂(かい)を使ひゐて—するに」〈雲萍雑志〉
ふな‐もよい【船催ひ】
「船装(ふなよそ)い」に同じ。「暁の—するあまの子のかひよといふを鹿と聞くらん」〈孝範集〉
ふな‐もり【舟盛(り)】
1 本膳料理の古式の盛り方。伊勢えびの尾を高くして膳に盛るもの。 2 鯛(たい)などで、身を下ろし、残る頭・中骨・...
ふな‐や【舟屋】
海に面した一階を漁船の収納所に、二階を居室に作った建物。京都府の丹後半島、若狭湾に臨む伊根町に独特の建築。伊根の舟屋。
ふな‐やかた【船屋形】
船上に設けた屋根付きの部屋。近世大名の川御座船などは2階造りで、豪華な装飾を施したりした。
ふな‐やく【船役】
船に対して、その大きさに応じて課した税。船公事(くじ)。
ふな‐やぐら【船櫓/船矢倉】
和船、特に軍船の船上に設けられたやぐら。
ふな‐やど【船宿】
1 船による運送を業とする家。 2 船遊び・釣りなどのために貸し船の世話をし、また、釣り人に宿泊などをさせる家。 ...
ふな‐やどり【船宿り】
船が停泊すること。また、船中に宿泊すること。「みつの浜見つつは過ぎじ—せむ」〈宇津保・菊の宴〉
ふな‐やまい【船病】
「船酔(ふなよ)い」に同じ。「—の悩悶も忘れつ」〈逍遥・内地雑居未来之夢〉
ふな‐ゆ【船湯】
船底にたまった水。淦(あか)。
ふな‐ゆうれい【船幽霊】
1 海上に現れるという、水死した人の亡霊。船人に柄杓(ひしゃく)を要求するが、底を抜いて貸さないとその柄杓で水をか...
ふな‐よい【船酔い】
[名](スル)船の動揺のために気分が悪くなり、頭痛・吐き気などがすること。ふなやまい。ふなえい。「海が荒れて—する...
ふな‐よそい【船装ひ】
出船の準備をすること。また、その準備。ふなもよい。「古のあとを訪ねて大井川紅葉(もみぢ)のみ船—せり」〈経信集〉
ふな‐よそ・う【船装ふ】
[動ハ四]船出の支度をする。「津の国の海の渚に—・ひ発(た)し出も時に母(あも)が目もがも」〈万・四三八三〉
ふな‐よばい【船呼ばひ】
船を呼び寄せること。また、その呼び声。「難波の里に飛ぶ蛍、蘆屋の沖の—」〈盛衰記・七〉
ふ‐なれ【不慣れ/不馴れ】
[名・形動]なれていないこと。また、そのさま。「—な手つき」