[名]
  1. 区切り。切れ目。「—のよいところでやめる」「—をつける」

  1. (多く「きりがない」「きりのない」などの形で用いる)かぎり。はて。際限。「欲をいえば—がない」

  1. (限り)商品先物取引で、受け渡しの期限限月 (げんげつ) 。「先— (さきぎり) 」

  1. 芸能で、最後部分

    1. 謡曲で、1曲の最後部分

    2. ㋑浄瑠璃・歌舞伎で、一段・一幕最後部分。「四の—」

    3. 寄席 (よせ) で、その日の最後の出し物。また、その演者

    4. ㋓「切能 (きりのう) 」の略。

    5. ㋔「切狂言 (きりきょうげん) 」の略。

  1. 碁で、相手の石の接続切断すること。また、そのような手。

[接尾]助数詞。やや厚めに切ったものを数えるのに用いる。
    1. 「干し瓜三—ばかり食ひ切りて」〈宇治拾遺・七〉

  1. 皮膚のきめ。

  1. 木目 (もくめ) 。

思いがけない利益。「—を博する」

  1. キリ科の落葉高木。高さ約10メートル。樹皮は灰白色。葉は大形の広卵形で長い柄をもち、対生。5月ごろ、紫色の鐘状の花が円錐状に集まって咲く。実は熟すと殻が裂け、翼をもった種子が出る。材は白く、軽くて狂いが少なく、げた・たんすなどに重用。中国原産。しろぎり。 花=夏 実=秋》

  1. 紋所の名。桐の花と葉をかたどったもの。五七の桐五三の桐・唐桐 (からぎり) など。

  1. 1の材で作るところから》

  1. 2を打ってあるところから》大判小判などの判金。また、金銭

    1. 「籠を出る鳳皇—の光なり」〈柳多留・七一〉

  1. 板材などに穴をあける工具。三つ目錐・四つ目錐・壺錐 (つぼぎり) などがある。

  1. 弓を射て、前の矢の当たった的の穴に、後の矢が当たること。

動詞「き(霧)る」の連用形から》

  1. 地表や海面付近で大気中の水蒸気凝結し、無数微小水滴となって浮遊する現象。古くは四季を通じていったが、平安時代以降、秋のものをさし、春に立つものを霞 (かすみ) とよび分けた。気象観測では、視程1キロ未満のものをいい、これ以上のものを靄 (もや) とよぶ。 秋》「—しばし旧里に似たるけしき有り/几董

  1. 液体を細かい水滴にして空中に飛ばしたもの。「—を吹いてアイロンをかける」

[補説]書名別項。→

(ポルトガル)cruz(十字架)から》

  1. 10の意。

  1. 最後。また、最低のもの。「ピンから—まで」⇔ピン

  1. 天正カルタ4種48枚のうち、各種の12枚目。

[副助]《名詞「き(切)り」から転じた語。「っきり」「ぎり」の形でも用いる》体言、活用語の連用形・連体形に付く。
  1. 動作事物に付いて、その範囲限定する意を表す。

    1. ㋐だけ。かぎり。「ひとり—になる」「思いっ—泣く」

    2. ㋑ずっと…している。…のままだ。「閉めっ—の部屋」「何を聞いても黙っている—だ」

  1. (主に否定表現呼応して)これ以上動作が行われないという限度限界を表す。…を最後として。「先月会った—顔を見ていない」「出かけた—戻ってこない」

  1. (主に否定表現呼応して)特定の事物以外のものは存在しないという意を表す。しか。だけしか。「選手は一〇人—残っていない」「一〇〇円—持っていない」

河井酔茗詩集明治43年(1910)刊。それまでの定型詩から口語自由詩へと型を変えた記念碑的作品。
原題(スペイン)Nieblaウナムーノ小説。1914年刊。「ニボーラ」という新語をあてて、これまでの写実主義的な小説(ノベーラ)とは異なる小説形態を編み出そうとした。

出典:gooニュース

出典:青空文庫

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