いま‐ぶき【今吹き】
鋳造したばかりのこと。また、その貨幣。「—の小判を見ては」〈洒・郭中奇譚〉
いまべつ【今別】
青森県東津軽郡の地名。津軽半島北端にあり、コンブ・イカ漁が行われる。
いまべつ‐まち【今別町】
⇒今別
いま‐ほど【今程】
1 つい先ほど。「—お帰りになった」 2 このごろ。近ごろ。「—は要らぬ物なれども、人々のたしなみぢゃほどに」〈虎...
いま‐まいり【今参り】
御所や大名家などに仕えはじめたばかりであること。また、その人。新参者。「あれは—か、などわらはせ給ひて」〈枕・一四...
いままいり【今参】
狂言。秀句好きの大名に召し抱えられた新参者が、大名の問いにすべて秀句で答える。
いま‐まで【今迄】
[副]今の時まで。現在まで。「—仕事をしていた」「—行ったことがない所」
いま‐みち【今道】
中世以降の新しい里程。6町を1里としてきたのに対して、36町を1里とする。
いま‐みや【今宮】
1 新たに生まれた皇子。 2 本宮から神霊を分けて、新しく祭った神社。若宮。新宮(しんぐう)。
いまみやえびす‐じんじゃ【今宮戎神社】
大阪市浪速区恵美須町にある神社。祭神は天照大神(あまてらすおおみかみ)・事代主神(ことしろぬしのかみ)・素戔嗚尊(...
いまみや‐じんじゃ【今宮神社】
京都市北区紫野今宮町にある神社。祭神は大国主命・事代主神(ことしろぬしのかみ)・稲田姫命。4月のやすらい祭は有名。...
いまみや‐どおり【今宮通り】
京都市街地北部を東西に走る道路の呼び名。東の賀茂川右岸から今宮神社の前を通り、西の千本通りに至る。全長約2キロ。
いまみやのしんじゅう【今宮の心中】
浄瑠璃。世話物。3巻。近松門左衛門作。正徳元年(1711)大坂竹本座初演。大坂今宮の戎(えびす)の森で、菱屋手代二...
いまむかしあやつりねんだいき【今昔操年代記】
西沢一風の著作。享保12年(1727)刊。上下2巻。豊竹座・竹本座のひいき客同士の言い争いを老人が仲裁するという体...
いまむら【今村】
姓氏の一。 [補説]「今村」姓の人物今村明恒(いまむらあきつね)今村紫紅(いまむらしこう)今村翔吾(いまむらしょう...
いまむら‐あきつね【今村明恒】
[1870〜1948]地震学者。鹿児島の生まれ。東大教授。関東大震災直前にその可能性を予告。震災後地震学会を創立、...
いま‐むらさき【今紫】
赤みの少ない鮮やかな紫色。古代紫に対していう。
いまむら‐しこう【今村紫紅】
[1880〜1916]日本画家。神奈川の生まれ。本名、寿三郎。松本楓湖(まつもとふうこ)に師事し、紅児会を結成。大...
いまむら‐しょうご【今村翔吾】
[1984〜 ]小説家。京都の生まれ。江戸時代の火消しを主人公にした「火喰鳥(ひくいどり) 羽州(うしゅう)ぼろ鳶...
いまむら‐しょうへい【今村昌平】
[1926〜2006]映画監督。東京の生まれ。重いテーマを扱いつつもそこはかとない面白さが漂う、独特な作品を多く残...
いまむら‐ちしょう【今村知商】
江戸初期の数学者。河内の人。通称、仁兵衛。毛利重能に和算を学び、独自に研究。生没年未詳。著「竪亥録(じゅがいろく)...
いまむら‐なつこ【今村夏子】
[1980〜 ]小説家。広島の生まれ。平成22年(2010)太宰治賞を受賞し作家デビュー。平成23年(2011)「...
いま‐めかし・い【今めかしい】
[形][文]いまめか・し[シク]《動詞「いまめく」の形容詞化》 1 現代的でしゃれている。現代風である。「明治二十...
いまめ‐がし【今芽樫】
ウバメガシの別名。
いま‐め・く【今めく】
[動カ四]いかにも当世風ではなやかなさまである。現代風である。「律(りち)の調べは…すだれの内より聞こえたるも、—...
今(いま)もかも
(通常、下に推量表現を伴う)ちょうど今頃は。「—咲き匂ふらむたち花の小島のさきの山吹の花」〈古今・春下〉
いま‐もって【今以て】
[副]今になってもなお。いまだに。「—消息不明である」
いまものがたり【今物語】
鎌倉時代の説話集。1巻。藤原信実(ふじわらののぶざね)の作といわれる。延応元年(1239)以後の成立か。和歌・連歌...
いま‐や【今や】
[副]《「いま」+強意の間投助詞「や」から》 1 今こそ。今まさに。「—決断の時」 2 今にも。「—沈もうとしてい...
今(いま)や遅(おそ)しと
早くそうなればいいと待ち望むようす。「吉報を—待ちうける」
いま‐やき【今焼(き)】
古い伝統的なものに対して、新しく焼かれた焼き物。歴史的には利休時代の楽焼きなどをさすが、慶長年間(1596〜161...
いま‐よう【今様】
1 当世風。今風。「—のやり方」「—の建築様式」 2 「今様歌」の略。「古き都の荒れゆくを、—にこそうたはれけれ」...
いまよう‐あわせ【今様合(わ)せ】
昔の遊戯の一。二組に分かれて今様歌をうたい、優劣を競う。
いまよう‐いろ【今様色】
1 平安中期に流行した染め色。濃い紅梅色。 2 襲(かさね)の色目の名。表は紅梅、裏は濃い紅梅。
いまよう‐うた【今様歌】
平安中期から鎌倉時代にかけて流行した、多く七・五調4句からなる新様式の歌謡。和讃(わさん)や雅楽などの影響を受けて...
いまようさつまうた【今様薩摩歌】
岡鬼太郎による新歌舞伎。2幕5場。大正9年(1920)、市川左団次一座が新富座で初演。並木五瓶の代表作「五大力恋緘...
いまよう‐のう【今様能】
能を通俗化した芸能で、明治時代に泉祐三郎が創始。面を廃し、三味線を加え、女性を参加させたりしたが、大正時代に解散。...
いまり【伊万里】
佐賀県西部の市。伊万里湾に臨み、伊万里焼や石炭の積み出し港、漁港として発展。人口5.7万(2010)。 「伊万里焼...
いまり‐し【伊万里市】
⇒伊万里
いまり‐づち【伊万里土】
佐賀県有田町泉山などから出る上質の白土。伊万里焼の原料となる。
いまり‐やき【伊万里焼】
江戸初期から佐賀県有田地方で産する磁器の総称。主に有田焼をいう。伊万里港から積み出したのでこの名がある。寛永末ごろ...
いまり‐わん【伊万里湾】
九州北西部、東松浦半島と北松浦半島に挟まれて深く入り込んだ湾。佐賀県伊万里市と長崎県松浦市にまたがる。湾奥に伊万里...
イマレット‐ジャーミヤ
ブルガリア中南部の都市プロブディフの新市街にあるイスラム寺院。15世紀半ば、オスマン帝国総督の息子シハベティン=パ...
イマレット‐モスク
⇒イマレットジャーミヤ
いま‐わ【今際】
《「今は限り」の意から》もうこれ限りという時。死にぎわ。臨終。最期。「—の言葉」
いまわし・い【忌まわしい】
[形][文]いまは・し[シク] 1 不吉だ。縁起が悪い。「—・い夢」 2 嫌な感じである。不愉快である。「—・い思...
いま‐わたり【今渡り】
江戸時代に入ってから舶来したこと。また、その織物や陶磁器など。新渡(しんと)。→古(こ)渡り →中(なか)渡り →...
いまわ‐の‐きざみ【今際の刻み】
「今際の際(きわ)」に同じ。「かかる—にて何かは漏らすべき」〈源・柏木〉
いまわの‐きよしろう【忌野清志郎】
[1951〜2009]ロックシンガー。東京の生まれ。本名、栗原清志(きよし)。ロックバンドRCサクセションの中心的...
いまわ‐の‐きわ【今際の際】
臨終の時。死にぎわ。「—に言い残す」