いっ‐ちょう【一調】
1 能の演奏形式の一。謡曲中の要所を、小鼓(こつづみ)・大鼓(おおつづみ)・太鼓のいずれか一つの伴奏で、一人で謡う...
いっちょう‐いっし【一張一弛】
《「礼記」雑記下から》弓の弦を張ったりゆるめたりするように、気持ちをひきしめたりゆるめたりすること。厳格さと寛大さ...
いっちょう‐いっせい【一調一声】
能で、小鼓一調のうち、特に謡に先立ち小鼓が一声の囃子を打つもの。
いっちょう‐いっせき【一朝一夕】
《一日か一晩か、の意から》わずかな期間。短い時日。「これほどの大事業は—には成就しない」
いっちょう‐いったん【一長一短】
長所がある一方、短所もあること。「どれも実用化の点で—がある」
いっちょう‐じめ【一丁締め】
手締めの一。掛け声のあとに1拍だけ手をたたくもの。一本締め。
一町(いっちょう)に三所(みところ)
《「一町」は、距離では60間(けん)、約109メートル》1町の間に3か所くらいしかない。まばらなことのたとえ。一丁...
一朝(いっちょう)の怒(いか)りにその身(み)を忘(わす)る
《「論語」顔淵から》一時の怒りのために前後を忘れ、身を滅ぼすことになる。一朝の怒りに一生を過(あやま)つ。
いっちょう‐まえ【一丁前】
「一人前」に同じ。「—の口をきく」
いっちょうめ‐いちばんち【一丁目一番地】
最初に実施すべき最重要な事柄をたとえていう語。最優先課題。「党の政策の—は地方分権にある」「—の課題」
いっちょう‐ら【一張羅/一丁羅】
1 その人が持っている衣服のなかで、最もよいもの。「—の晴れ着を着こむ」 2 ほかには持たず、たった1着きりの衣服。
いっ‐ちょく【一直】
野球で、一塁手が捕球したライナー。ファーストライナー。
いっ‐ちょくせん【一直線】
1 一つの直線。「—上の点」 2 少しのゆがみもないこと。まっすぐ。「—に並ぶ」「—に自宅に帰る」
いっ‐つい【一対】
二つそろって、ひと組として扱われるもの。「—の夫婦(めおと)茶碗」「好—」
いっ‐つう【一通】
1 一つの文書または手紙。「—の投書」「もう—コピーをとる」 2 「一方通行1」の略。 3 「一気通貫1」の略。 ...
イッツオンリートーク【イッツ・オンリー・トーク】
絲山秋子の処女小説。平成15年(2003)、第96回文学界新人賞受賞。
いっ‐つ・ける【言っ付ける】
[動カ下一]「いいつける」の音変化。「阿母(おっか)さんに—・けてやるぞ」〈秋声・あらくれ〉
いっ‐て【一手】
1 碁で石を一つ打つこと。将棋で駒を一つ動かすこと。「次の—」 2 その方法だけで押し通すこと。一つだけの方法・手...
いっ‐てい【一定】
[名](スル) 1 一つに定まって変わらないこと。「—の分量」「—の収入」 2 順序や方法などが決まっていること。...
いっ‐ていじ【一丁字】
《「丁」は「个(か)」の篆書(てんしょ)を誤ったもの。「个」は個・箇の意》1個の文字。一字。
一丁字(いっていじ)を識(し)らず
《「唐書」張弘靖伝から》1字も読めない。無学である。目に一丁字なし。
いってい‐ビットレート【一定ビットレート】
⇒固定ビットレート
いっ‐てき【一滴】
ひとしずく。きわめて少量の意にも用いる。「酒は—も飲めない」「大海の—」
いっ‐てき【一擲】
[名](スル)一度にすべてを投げ捨てること。「微温的態度を—する」「乾坤(けんこん)—」
一擲(いってき)乾坤(けんこん)を賭(と)す
《韓愈「過鴻溝」から。さいころを投げて、天が出るか地が出るか賭(か)ける意》天下を取るか取られるか、すべてを運に任...
いってき‐せんきん【一擲千金】
大金を惜しげもなく一度に使うこと。豪快なふるまいのたとえ。
いって‐きます【行って来ます】
[感]外出するときのあいさつの言葉。丁寧に言うときは「行って参ります」。
いって‐こい【行って来い/往って来い】
1 博打(ばくち)や相場取引などで、損得を繰り返して、結局、差引勘定に変わりがないこと。「最終レースが当たったから...
いって‐すき【一手透き】
⇒詰めろ
いって‐せんばい【一手専売】
1 ある品物を、一つの店・組織だけが売ること。専売。 2 その人だけが得意とする技術や方法など。専売特許。「これで...
いっ‐てつ【一徹】
[名・形動]思いこんだことはひと筋に押し通すこと。かたくななこと。また、そのさま。「老いの—」「—な性格」 [派生...
いってつ‐もの【一徹者】
思いこんだことはあくまで押し通す人。一刻者。一徹人。
いって‐はんばい【一手販売】
[名](スル)ある商品を自分のところだけで一手に引き受けて売ること。「地酒を—する」
いって‐みれ‐ば【言ってみれば】
ほかの言葉で言うと。換言すれば。言い換えれば。
いって‐らっしゃい【行ってらっしゃい】
[感]《「行っていらっしゃい」の略》外出する人を送り出すときのあいさつ。「『行ってきます』『—』」
イッテルビウム
希土類元素のランタノイドの一。単体は灰色の金属。元素記号Yb 原子番号70。原子量173.0。
イッテルビー
スウェーデンの首都ストックホルムの北東郊にある村。18世紀後半より採石場が開かれた。イットリウム、イッテルビウム、...
いっ‐てん【一天】
1 空一面。空全体。「—にわかにかき曇る」 2 《「一天下」の略》全国。全世界。「今年の春滅ぼし果てて—をしづめ」...
いっ‐てん【一点】
1 一つの点。一つの場所。「平面上の—」「壁の—を見つめる」 2 わずかなこと。ほんの少し。「—のかげりもない」 ...
いっ‐てん【一転】
[名](スル) 1 ひと回りすること。また、ひっくり返ること。1回転。「氷上で滑って—した」 2 ありさまががらり...
いってん‐いっかく【一点一画】
漢字の一つの点と一つの画(かく)。「—もゆるがせにしない」
いってん‐おおめいが【一点大螟蛾】
メイガ科のガ。翅(はね)の開張約2.5センチ。雄の翅は淡褐色で黒点やすじがあり、雌では淡黄白色で黒点が1個ずつある...
いっ‐てんか【一天下】
《「いってんが」とも》世の中全体。国中。一天。「ただいまの関白左大臣、—をまつりごちておはします」〈大鏡・後一条院〉
いっ‐てんき【一転機】
一つの重大な変わり目。いちてんき。「大病が人生の—となった」
いってん‐こう【一点紅】
《王安石「咏柘榴詩」から》 1 青葉の中に咲いている一輪の紅い花。 2 ザクロの花。 3 多くの男性にまじる、ただ...
いってん‐ご【一転語】
仏語。心機を一転させる語。迷いを転じて悟りを開かせる一語。
いってん‐しかい【一天四海】
《天の下と四方の海の意から》全世界、または日本全国。天下。「—の内のみか、人の国まで日の本に」〈謡・盛久〉
いってん‐しょう【一点鐘】
1 午前1時。または、午後1時。 2 1時間。
いってん‐ちろく【一天地六】
さいころのこと。さいころの各面は天地東西南北を象徴しているとされ、1が天、6が地(5が東、2が西、3が南、4が北)...
いってん‐の‐きみ【一天の君】
天下を治める君主である人。天皇。天子。「—崩御なって後」〈平家・一〉