おんな‐の‐たましい【女の魂】
《女の魂が宿る意から》鏡のこと。→男の魂
女(おんな)の知恵(ちえ)は後(あと)へ回(まわ)る
女は知恵の回りが遅く、事が終わってからいろいろと考えつく。
おんなのにわ【女の庭】
鹿島田真希の中編小説。平成20年(2008)「文芸」誌に発表。平成21年(2009)、同名の中編小説集に採録。子供...
女(おんな)の武器(ぶき)
男性を上手にコントロールするために用いる、女性の特性(色気やか弱さなど)を武器にたとえたもの。「涙は—だ」
おんな‐の‐みち【女の道】
1 女の守るべき道徳。 2 女色の方面。色恋の道。
おんなのやど【女の宿】
佐多稲子の小説。昭和38年(1963)発表。同年、第2回女流文学賞受賞。
女(おんな)は氏(うじ)無(な)くて玉(たま)の輿(こし)に乗(の)る
女は生まれがよくなくても、容姿や運しだいで金持ちや貴人の妻になることもできる。
女(おんな)は門開(かどびら)き
《天鈿女命(あまのうずめのみこと)が踊ったところ、天の岩屋に隠れていた天照大神が戸を開けて、世の中を明るくしたとい...
女(おんな)は三界(さんがい)に家(いえ)無(な)し
《「三界」は仏語で、欲界・色界・無色界、すなわち全世界のこと》女は幼少のときは親に、嫁に行ってからは夫に、老いては...
女(おんな)は化(ば)け物(もの)
女が化粧や服装などによって見違えるほど変わってしまうことをいう。
女(おんな)は弱(よわ)し、されど母(はは)は強(つよ)し
女性は母親になると、子供を守るために強い力を発揮するものだ。
おんな‐ばかま【女袴】
女のはく袴。女学生や女教師がはいた行灯袴(あんどんばかま)。
おんな‐ばら【女腹】
女の子ばかりを産む女。→男腹
おんな‐ひでり【女旱り】
女が少ないため、男が恋愛や結婚などの相手を求めにくいこと。⇔男ひでり。
おんな・ぶ【女ぶ】
[動バ上二]女らしくなる。女っぽく見える。「男(をのこ)の目の細きは—・びたり」〈枕・二三三〉
おんな‐ぶみ【女文】
女性の書いた手紙。「さるまじき(=漢字ヲ書クベキデハナイ)どちの—に」〈源・帚木〉
おんな‐ぶり【女振り】
女としての容姿。女の器量。おんなっぷり。⇔男振り。
おんな‐へん【女偏】
漢字の偏の一。「好」「如」などの「女」の部分。
おんな‐べや【女部屋】
1 女のいる部屋。ふだん女だけが使う部屋。 2 下女などが寝起きする部屋。女中部屋。⇔男部屋。 3 江戸時代、女を...
おんな‐まい【女舞】
1 女性がまう舞。 ㋐舞楽で、内教坊(ないきょうぼう)の妓女がまった舞。妓女舞。 ㋑白拍子(しらびょうし)の舞。曲...
おんなみ【音阿弥】
⇒おんあみ(音阿弥)
おんな‐みこ【女御子】
皇女。内親王。ひめみこ。おんなみや。⇔男御子(おとこみこ)。「さるべき—やおはせざりけむ」〈源・賢木〉
おんな‐みや【女宮】
おんなみこ。ひめみや。⇔男宮(おとこみや)。「ただ—一所(ひとところ)をぞ持ちたてまつり給へりける」〈源・宿木〉
おんな‐みょうが【女冥加】
「女冥利(おんなみょうり)」に同じ。
おんな‐みょうり【女冥利】
女に生まれた甲斐(かい)があること。女に生まれたことの幸せ。女冥加(みょうが)。「—に尽きる」⇔男冥利。
おんな‐むき【女向き】
女性に適していること。また、そのもの。「—の柄」→男向き
おんな‐むすび【女結び】
ひもの結び方の一。男結びの結び方を左のほうから始めるもの。おなごむすび。→男結び
おんな‐めか・し【女めかし】
[形シク]いかにも女らしい。「さこそ細やかに—・しけれども」〈今昔・二三・二四〉
おんな‐めん【女面】
能面の分類の一。女性に扮(ふん)するときに用いるもの。小面(こおもて)・孫次郎・曲見(しゃくみ)・深井・姥(うば)...
おんな‐もじ【女文字】
1 「女手(おんなで)2」に同じ。→男文字 2 「女手3」に同じ。→男文字「是は流れの—。情け色めくいろは仮名」〈...
おんな‐もち【女持ち】
大人の女性が使うように作った品物。女物。「—の扇子」⇔男持ち。
おんな‐もの【女物】
1 女性が身につけたり、持ち歩いたりするのにふさわしく作った品物。婦人物。「—の時計」⇔男物。 2 「女能(おんな...
おんな‐ものぐるい【女物狂い】
能で、女性の物狂いを主人公とする曲。「隅田川」「花筐(はながたみ)」「百万」など。狂女物。→男物狂い →物狂い能
おんな‐やく【女役】
1 演劇・映画などで、女に扮(ふん)する役。女形(おんながた)。 2 女が務めるべき役。女にふさわしい役目。
おんな‐やま【女山】
比較的なだらかな山。一対の山のうち、一方を女性に見立てていう語。⇔男山。
おんな‐やもめ【女寡】
夫を亡くして再婚しない女。未亡人。寡婦。「男鰥(やもめ)に蛆(うじ)が湧(わ)き、—に花が咲く」⇔男鰥(おとこやもめ)。
おんな‐ゆ【女湯】
銭湯・温泉などで、女が入るほうの浴室。女風呂。⇔男湯。
おんな‐らし・い【女らしい】
[形][文]をんなら・し[シク]気性・態度・容姿などが、いかにも女であると思えるようすである。女性のもつべきと考え...
おんな‐わらわ【女童】
女の子。少女。めのわらわ。「ありける—なむ此の歌を読める」〈土佐〉
女(おんな)を拵(こしら)・える
男が愛人をもつ。女をつくる。
女(おんな)を知(し)・る
男が女と初めて肉体関係をもつ。
恩(おん)に着(き)・せる
恩を施したことについて、ことさらにありがたく思わせようとする。恩に掛ける。
恩(おん)に◦着(き)る
受けた恩をありがたく思う。 [補説]「恩に着ります」とするのは誤りで、正しくは「恩に着ます」。
おん‐ぬすびと【恩盗人】
恩を受けながらそれを忘れている者をののしっていう語。恩知らず。「日本の恩を受けて恩を知らぬ—」〈浄・国性爺後日〉
オンネス
エントロピーの単位。1オンネスは1J/deg。オランダの物理学者K=オンネスの名にちなむ。→エントロピー
おん‐ねつ【温熱】
あたたかく感じる熱。あたたかみ。
おんねつ‐せい【温熱性】
東洋医学で、体を温めたり血の巡りをよくしたりする性質。→寒涼性 →平性 [補説]ショウガ・トウガラシ・エビ・羊肉な...
おんねつ‐りょうほう【温熱療法】
全身または患部をあたためることにより、新陳代謝を促進して老廃物を除去し、血液やリンパの流れをよくする治療法。温浴・...
おんね‐とう【温根沼】
《アイヌ語「オンネトウ」(大きい沼)から》北海道東部にある湖。根室半島の付け根、根室湾から入り込んだ潟(せき)湖。...
おん‐ねん【怨念】
うらみのこもった思い。うらみに思う気持ち。「—を晴らす」