かけ‐へだて【懸(け)隔て】
両者の間に気持ちの上でのへだたりがあること。「—のない付き合い」
かけ‐へだ・てる【懸(け)隔てる】
[動タ下一][文]かけへだ・つ[タ下二] 1 遠く間を隔てる。大きく差をつける。「立場の違いが両者の意見を—・てて...
かけ‐べり【掛(け)減り】
はかりにかけたとき、最初のときより目方が減ること。目減り。
かけ‐ぼとけ【懸(け)仏/掛(け)仏】
銅などの円板に仏像を鋳たものを付けたり浮き彫りにしたりしたもの。寺社の堂内に懸けて礼拝した。鎌倉・室町時代に盛行。
かけ‐まい【掛(け)米】
1 米穀取引所で売買される米。 2 清酒のもろみの仕込み用の米。 3 小作米。
かけ‐まく【懸けまく】
[連語]《動詞「か(懸)く」の未然形+推量の助動詞「む」のク語法》心にかけて思うこと。口に出して言うこと。「—もゆ...
かけ‐まと【賭(け)的】
金品を賭けて的を射ること。「歌舞伎踊り・—、武士・民も入り乱れて」〈浮・新可笑記・二〉
かけ‐まもり【掛(け)守り/懸(け)守り】
錦(にしき)のきれで筒形に作った袋に神仏像や守り札を入れ、ひもで胸にかけるようにしたお守り。平安中期ごろからみられ...
かけ‐まわ・す【掛(け)回す】
[動サ五(四)] 1 まわり一面にかける。「紅白の幕を—・す」 2 全体にいきわたるようにかける。「仕上げにごま油...
かけ‐まわ・る【駆(け)回る/駈け回る】
[動ラ五(四)] 1 駆けて回る。走り回る。「野原を—・る」 2 ある目的を達成するために方々へ行って力を尽くす。...
かけ‐むかい【掛(け)向(か)い】
1 他人を交えないで、二人が向かい合うこと。差し向かい。「柳之助と—は今日が初発(はじめて)なので」〈紅葉・多情多...
かけ‐むく【掛(け)無垢】
葬式のとき、棺の上にかける純白の衣。
かけ‐むしろ【掛け筵/掛け蓆】
1 昔、室の内外の間仕切りに用いた、畳表(たたみおもて)に縁(へり)をつけたもの。帳(とばり)のように垂れ下げた。...
かけ‐め【欠(け)目】
1 欠けていて不完全な部分。 2 不足した目方、また、分量。 3 囲碁で、目のように見えながら、実際には目にならな...
かけ‐め【掛(け)目】
1 はかりにかけて量った重さ。量目(りょうめ)。 2 原料繭の価格を表す係数。一般に、1キログラムの生糸生産に必要...
かけ‐めぐ・る【駆(け)巡る/駈け回る】
[動ラ五(四)]あちこちをかけまわる。「野原を—・る」「旅に病んで夢は枯野を—・る」〈笈日記〉
掛(か)けも構(かま)いもな・し
少しのかかわりもなく、無関係である。掛けも構わぬ。
掛(か)けも構(かま)わ◦ず
なんの関係もない。掛けも構いもなし。「—◦ぬわたしらまでが」〈伎・助六〉
かけ‐もたれ【掛け靠れ】
相撲の技の一。相手の足に自分の足を掛け、体をもたせかけて倒すもの。
かけ‐もち【掛(け)持ち】
[名](スル)同時に二つ以上の仕事や役目を一人で受け持つこと。「二本の映画に—で出演する」
かけ‐も・つ【掛(け)持つ】
[動タ五(四)]掛け持ちをする。兼務する。兼任する。「高校と中学を—・って教えている」
かけ‐もの【掛(け)物】
1 「掛け軸」に同じ。 2 寝るとき、からだにかける毛布・布団など。 3 豆やケシの実・ゼリーなどを芯(しん)にし...
かけ‐もの【賭(け)物/懸(け)物】
勝負事などに賭ける金品。賭け事の勝者に与えられる賞品。賭け禄(ろく)。「—にして、娘くらべなどせられよや」〈宇津保...
かけもの‐かけ【掛(け)物掛(け)】
掛け軸の掛け外しに使う、先に角・金属製の叉(また)のついた細い竹ざお。掛け字掛け。画叉(がさ)。
かけもの‐じょう【懸物状】
鎌倉・室町時代、訴訟に際し、原告・被告の双方が自説の正しいことを示す証拠として、自分の所領を賭ける旨を書いて当局に...
かけ‐や【掛(け)矢】
樫(かし)などの堅木で作った大きな槌(つち)。くい打ちや扉を打ち破るのに用いる。
かけ‐や【掛屋/懸屋】
江戸時代、幕府・諸藩の公金出納を扱った商人。諸藩の掛屋は蔵物の売却代金を江戸屋敷や国もとに送金したり、金融を引き受...
かけ‐や・る【掛け破る】
[動ラ四]衣服などを、物にひっかけて破る。かぎ裂きにする。「狩衣(かりぎぬ)は—・りなどして」〈枕・一四四〉
かけ‐ゆ【掛け湯】
1 湯船に入る前に、体に湯をかけること。また、その湯。 2 湯治法の一。熱めの湯を何度も体にかけること。宮城県の峩...
かけ‐よ・る【駆(け)寄る/駈け寄る】
[動ラ五(四)]走って近づく。走り寄る。「互いに—・って再会を喜ぶ」
かけ‐よろい【挂甲】
1 ⇒けいこう(挂甲) 2 絹布に墨・漆などを塗って作った礼装用の鎧。武官が儀式に着用した。うちかけよろい。
かけ‐ら【欠けら/欠片】
1 物の欠けた一片。断片。「せんべいの—」 2 (下に打消しの語を伴う)ごくわずかなもののたとえ。「良心の—もない」
かけり【翔】
1 能の働き事の一。修羅物で戦闘の苦患(くげん)、狂女物で狂乱のさまなど興奮状態を表す。また、その囃子(はやし)。...
かけ・る【翔る/駆ける】
[動ラ五(四)] 1 鳥や飛行機などが、空高く飛ぶ。飛翔(ひしょう)する。「大空を—・る鷲(わし)」 2 (駆ける...
か・ける【欠ける/缺ける/闕ける】
[動カ下一][文]か・く[カ下二] 1 かたい物の一部分が壊れてとれる。「コップが—・ける」「歯が—・ける」 2 ...
か・ける【掛ける/懸ける】
[動カ下一][文]か・く[カ下二] 1 ㋐高い所からぶらさげる。上から下にさげる。垂らす。「すだれを—・ける」「バ...
か・ける【駆ける/駈ける】
[動カ下一][文]か・く[カ下二] 1 速く走る。疾走する。「駅まで—・けて行く」「鹿が野を—・ける」 2 馬に乗...
か・ける【賭ける】
[動カ下一][文]か・く[カ下二]《「掛ける」と同語源》 1 勝負事や当てっこなどで、勝った者、当たった者などが取...
かけろま‐じま【加計呂麻島】
鹿児島県、奄美(あまみ)大島の南にある島。面積77.15平方キロメートル。大島郡瀬戸内町に属す。佳奇呂麻島(かきろ...
かけ‐わた・す【掛(け)渡す/架(け)渡す】
[動サ五(四)] 1 こちらから向こうへ渡して、かける。「小川に丸太を—・す」 2 一面にかける。かけつらねる。「...
か‐けん【花瞼】
花のように美しいまぶた。美人のまぶた。「妾の齢既に長して—春暮れ」〈織田訳・花柳春話〉
か‐けん【家眷】
同じ家の人々。同族の人および付き従う者。一家眷属。「大将並びにその—諸軍官の前に於て」〈中村訳・西国立志編〉
か‐けん【家憲】
その家族や子孫が守るべきおきて。一家の決まり。家訓。
か‐けん【加憲】
[名](スル)現行の憲法に、新しい条文や条項を加えること。→護憲
かけん‐ひ【科研費】
「科学研究費補助金」の略。