かたみ【筐】
目を細かく編んだ竹かご。堅間(かたま)。勝間(かつま)。「花—」
かた‐み【片身】
1 身の半分。特に、魚の頭を切り、背骨を中心に両側に裂いた、その片方の身。半身(はんみ)。 2 「片身頃(かたみご...
かた‐み【形見】
1 死んだ人や別れた人を思い出すよりどころとなるもの。残した品や遺品、また、遺児。「父の—の万年筆」 2 過去を思...
かた‐み【肩身】
1 肩と身。からだ。「—をすぼめる」 2 世間・他人に対する面目。
かたみ【形見】
《原題、(フランス)Lais》ビヨンの詩。1456年頃の作。8音綴の8行詩。小遺言書。
かたみ‐およぎ【片身泳ぎ】
観海流の泳法の一。急流をさかのぼるときに、左右どちらかの肩を前にして泳ぐもの。先手で水を切り、後手で進行を助け、足...
肩身(かたみ)が狭(せま)・い
世間に対して面目が立たず、ひけめを感じる。「お古の制服で—・い思いをした」
肩身(かたみ)が広(ひろ)・い
世間に対して面目が立ち、得意である。「兄が賞をとって弟の私まで—・い」
かたみ‐がわり【片身替(わ)り】
右半身と左半身、および袖の左右の模様や色合いなどの変わっている衣服。
かたみ‐がわり【互替(わ)り】
たがいにかわり合ってすること。交互。「髪結の学校では—に自身の頭髪(かみ)をけいこに貸し合う」〈滝井・無限抱擁〉
かた‐みごろ【片身頃】
衣服の身頃の片方。
かたみ・す【難みす】
[動サ変]困難に思う。「白妙(しろたへ)の袖の別れを—・して荒津の浜に宿りするかも」〈万・三二一五〉
かた‐みせ【片見世/片店】
店の一部で、本業とは別の商売をすること。また、その店。「すこしの酒、—に米商売しけるが」〈浮・織留・一〉
かた‐みだし【肩見出し】
新聞などで、大見出しの肩につける小さな見出し。
かた‐みち【片道】
1 行きか帰りかの一方。「—の電車賃」 2 ある行為が、一方からだけ行われること。「—貿易」
かたみち‐きっぷ【片道切符】
1 ある区間の、一方向に一回のみ通用する乗車切符。片道乗車券。 2 (比喩的に)行ったきりで、二度と帰ってはこられ...
かたみち‐じょうしゃけん【片道乗車券】
「片道切符1」に同じ。
かた‐みつわ【片三輪】
江戸時代の女性の髪形の一。三輪の一方を切り外し、若衆髷(わかしゅまげ)のようにした結い方。
かたみ‐に【互に】
[副]《「片身に」の意》たがいに。かわるがわる。「すき事どもを—くまなく言ひあらはし給ふ」〈源・葵〉
かたみ‐の‐いろ【形見の色】
喪服の色。鈍色(にびいろ)。「御—にやつれさせ給へるころにて」〈狭衣・二〉
かたみ‐の‐くも【形見の雲】
空にかかっている火葬の煙。「なき人の—やしをるらむ夕べの雨に色は見えねど」〈新古今・哀傷〉
かたみ‐の‐ころも【形見の衣】
1 死んだ人や別れた人の思い出となる服。形見の袖。「吾妹子(わぎもこ)が—なかりせば何物もてか命継がまし」〈万・三...
筐(かたみ)の水(みず)
筐にくんだ水は漏れやすいところから、物事の当てにならないことのたとえ。「たえぬるか影だにあらばとふべきを—は水草(...
かた‐みみ【片耳/傍耳】
1 片方の耳。 2 ちらっと耳にすること。聞くともなしに聞くこと。「—に聞きてうち笑む女ばらのあるを」〈源・椎本〉
かた‐みょうじ【片名字】
江戸時代、文書に名字や官職名を略して記すこと。「高木伊勢守」を「高伊勢」「高伊」とする類。あて名に用いて、相手に対...
かたみ‐わけ【形見分け】
故人の衣服や所持品などを、その親族・親友などに分配すること。