かわ‐うそ【川獺/獺】
イタチ科の哺乳類。体長約70センチ、尾長約50センチ。川や湖の近くにすみ、体は流線形をなし、上面が暗褐色、下面が淡...
かわうそ‐の‐まつり【川獺の祭(り)】
《「礼記」月令の「孟春の月。…獺、魚を祭る」から》川獺がとった魚を岸に並べておくのを、先祖の祭りをすると見立てたも...
かわうち【川内】
福島県双葉郡にある村。阿武隈高地の中央部に位置し、村の約90パーセントを森林が占める。平伏(へぶす)沼はモリアオガ...
かわうち‐むら【川内村】
⇒川内
かわ‐お【革緒】
なめし革で作ったひも。古くは太刀の緒として用いた。
かわ‐おと【川音】
川の水の流れる音。かわと。
かわ‐おどし【革威】
鎧(よろい)の札(さね)を革ひもでつづり合わせること。また、その鎧。
かわお‐の‐たち【革緒の太刀】
太刀の帯に平緒でなく革緒を用いた、兵仗(ひょうじょう)の太刀。公家の野太刀。非常の場合や遠行の際に、自衛のために佩...
かわ‐おび【革帯/皮帯】
1 革製の帯。ベルト。バンド。 2 「かくたい(革帯)」に同じ。
かわ‐おろし【川下ろし/川颪】
川上から強く吹いてくる風。
かわかけ‐びき【川欠引】
江戸時代、河川の堤防の決壊などのため耕作不可能となった田畑の年貢を免除すること。復旧後は再び年貢が賦課された。
かわか・す【乾かす】
[動サ五(四)]日光・火・風などにあてて、ぬれたものや湿ったものの水分を取り去る。「ぬれた服をたき火で—・す」 [...
かわ‐かぜ【川風】
川の上を吹き渡る風。川から吹いてくる風。
かわ‐かぶり【皮被り】
1 皮をかぶっていること。また、そのもの。 2 包茎の俗称。
かわ‐かみ【川上】
1 川の水の流れてくる方。川の源に近い方。みなかみ。⇔川下。 2 組織の上層部。また、組織を指導する立場。「—での...
かわかみ【川上】
狂言。和泉(いずみ)流。盲目の夫が川上の地蔵に祈って目が明くが、その条件として地蔵と約束した妻の離縁ができず、再び...
かわかみ【川上】
姓氏の一。 [補説]「川上」姓の人物川上音二郎(かわかみおとじろう)川上貞奴(かわかみさだやっこ)川上澄生(かわか...
かわかみ【河上】
姓氏の一。 [補説]「河上」姓の人物河上丈太郎(かわかみじょうたろう)河上徹太郎(かわかみてつたろう)河上肇(かわ...
かわかみ‐おとじろう【川上音二郎】
[1864〜1911]俳優。福岡の生まれ。浮世亭〇〇(まるまる)と名のって自由民権論を鼓吹する、おっぺけぺえ節を歌...
皮(かわ)か身(み)か
《皮と肉との境ははっきりしないところから》物事の区別のつきにくいことのたとえ。身か皮か。
かわかみ‐きょう【川上峡】
佐賀県中央東部にある渓谷美に富む景勝地。背振(せふり)山地南麓を流れる川上川(嘉瀬(かせ)川の上流部)に位置する。...
かわかみ‐さだやっこ【川上貞奴】
[1871〜1946]俳優。東京の生まれ。本名、さだ。芸者時代に川上音二郎と結婚。夫とともに欧米を巡業し、女優とし...
かわかみ‐じょうたろう【河上丈太郎】
[1889〜1965]政治家。東京の生まれ。第1回普通選挙で日本労農党から衆議院議員に当選。第二次大戦後は日本社会...
かわかみ‐すみお【川上澄生】
[1895〜1972]版画家。神奈川の生まれ。北アメリカを放浪して帰国後、教職のかたわら木版画を制作。異国趣味の作...
かわかみ‐そうろく【川上操六】
[1848〜1899]軍人。陸軍大将。鹿児島の生まれ。欧州視察後、陸軍の兵制をフランス式からドイツ式に転換させた。...
かわかみ‐てつじ【川上哲治】
⇒かわかみてつはる(川上哲治)
かわかみ‐てつたろう【河上徹太郎】
[1902〜1980]評論家。山口の生まれ。小林秀雄・中原中也らと交友、初め音楽論を発表したが、やがて文芸評論に転...
かわかみ‐てつはる【川上哲治】
[1920〜2013]プロ野球選手・監督。熊本の生まれ。昭和13年(1938)巨人入団、翌年には首位打者となる。昭...
かわかみ‐とうがい【川上冬崖】
[1827〜1881]幕末・明治初期の画家。信濃の人。旧姓、山岸。名は寛。通称、万之丞。初め大西椿年(おおにしちん...
かわかみ‐の‐たける【川上梟帥】
日本書紀にみえる、景行天皇の時代の九州熊襲(くまそ)の首長。小碓尊(おうすのみこと)に殺されたときに、その強さをた...
かわかみ‐はじめ【河上肇】
[1879〜1946]経済学者・社会思想家。山口の生まれ。京大教授。マルクス(主義)経済学の研究・紹介に努め、大学...
かわかみ‐ひろみ【川上弘美】
[1958〜 ]小説家。東京の生まれ。中学・高校の理科教師を務めたのち、文筆活動に入る。「蛇を踏む」で芥川賞受賞。...
かわかみ‐びざん【川上眉山】
[1869〜1908]小説家。大阪の生まれ。名は亮(あきら)。硯友社同人。反俗的な社会批判を含む観念小説を発表した...
かわかみ‐ふはく【川上不白】
[1716〜1807]江戸中期の茶の宗匠。紀伊国新宮の人。表千家の7世如心斎の門人。師命を受け、江戸に千家の茶を広...
かわかみ‐みえこ【川上未映子】
[1976〜 ]歌手・小説家。大阪の生まれ。はじめ歌手としてデビュー、のち文筆にも活動を広げる。「乳と卵(らん)」...
かわ‐かめ【川亀】
スッポンの古名。〈和名抄〉
かわ‐から【川柄】
川のようす。川の性質。「山からし貴くあらし—しさやけくあらし」〈万・三一五〉
かわ‐がね【皮鉄/皮金】
日本刀で、刀身の中心に入れる柔軟な芯鉄(しんがね)を外側から包む鉄。よく鍛えた炭素鋼を用いる。
かわ‐がらす【川烏/河烏】
スズメ目カワガラス科の鳥。全長22センチくらい。全身黒褐色。山間の渓流に留鳥として生息し、水中に潜って水底の昆虫な...
かわ‐がり【川狩(り)】
1 川で、水をせき止めたり、投網を打ったりして魚を捕ること。川猟。《季 夏》「—や楼上の人の見知り皃(がほ)/蕪村...
かわ‐がれい【川鰈】
ヌマガレイの別名。
かわき【乾き】
物に含まれている湿気・水分がなくなること。また、その度合い。「洗濯物の—が悪い」
かわき【渇き】
《「乾き」と同語源》 1 のどに潤いがなくなって、水分が欲しくなること。「ビールで—をいやす」 2 求めても得られ...
かわきのまち【渇きの街】
北方謙三の長編小説。昭和59年(1984)刊。昭和60年(1985)、第38回日本推理作家協会賞受賞。
かわき‐の‐やまい【渇きの病】
1 糖尿病の古名。 2 のどがかわいて、いくらでも水を飲みたくなる病気。また、腹がへっていくらでも食べたくなる病気...
かわき‐もの【乾き物】
酒のつまみにする、あられ・炒り豆・さきいかなどの乾いた食物のこと。
かわ‐きり【皮切り】
1 《2が原義》物事のしはじめ。手始め。「話の—」 2 最初に据える灸(きゅう)。「商売にはかへられず—こらへて出...
かわ‐ぎし【川岸/河岸】
川の両側に接する地。川のほとり。かし。
かわ‐ぎぬ【皮衣】
「かわごろも」に同じ。「表着(うはぎ)には黒貂(ふるき)の—」〈源・末摘花〉
かわ‐ぎり【川霧】
川に立ち込める霧。《季 秋》