ふくろ‐こうじ【袋小路】
1 行きどまりになっている路地。袋道。 2 物事が行きづまって先に進めない状態。袋道。「審議は—に入ってしまった」
ふくろこうじのおとこ【袋小路の男】
絲山秋子の短編小説。12年間思い続けた男性「あなた」と「私」の交流を描いた純愛小説。平成16年(2004)刊行。同...
ふくろ‐しだ【袋羊歯】
イワデンダ科の多年生のシダ。山地の岩上に生える。葉の裏面に袋状の包膜をつけ、中に胞子嚢(ほうしのう)がある。
ふくろじんぶつ【袋人物】
海北友松が得意とした人物画の作風。衣装が風をはらみ、人物が袋のように膨らんで見える独特の画法。袋絵。
ふくろ‐ずきん【袋頭巾】
頭からすっぽりかぶる袋状の頭巾。
ふくろ‐ずるめ【袋鯣】
アオリイカなどの脚とはらわたを取り去り、表皮をはいだまま干したもの。京都府宮津の特産。
ふくろぞうし【袋草紙】
《「ふくろそうし」とも》平安後期の歌学書。2巻。藤原清輔著。平治元年(1159)までに成立。歌会の作法、歌人の逸話...
ふくろ‐ぞうし【袋草紙/袋草子】
袋綴(ふくろと)じにした冊子。 [補説]書名別項。→袋草紙
ふくろ‐たけ【袋茸】
ウラベニガサ科のキノコ。細長い卵形で、包まれた袋を破り、灰褐色の傘を広げる。中国南部・東南アジアなどで栽培され、若...
ふくろ‐たび【袋足袋】
足の親指と他の指との間に隔てのない足袋。
ふくろだ‐おんせん【袋田温泉】
茨城県北西部、久慈郡大子(だいご)町袋田にある温泉。泉質は単純温泉・塩化物泉など。
ふくろ‐だたき【袋叩き】
一人または少数の人を大勢で取り囲んで存分にたたくこと。また、大勢の人から集中的に非難されること。「—にあう」「—にする」
ふくろ‐だな【袋棚】
1 床の間の脇の上部または下部に壁から張り出して設ける戸棚。天袋・地袋など。袋戸棚。 2 茶棚の一。志野棚に模して...
ふくろだ‐の‐たき【袋田の滝】
茨城県久慈郡大子(だいご)町にある滝。久慈川支流の滝川上流に位置する。岸壁を4段に落下することから四度(よど)の滝...
ふくろ‐ち【袋地】
他人の土地に囲まれて、直接公道に通じていない土地。
ふくろ‐づの【袋角】
生え替わったばかりのシカの角。皮膚で覆われ、柔らかいこぶ状をしている。《季 夏》「雨後の木々夕日をこぼす—/綾子」
ふくろ‐とじ【袋綴じ】
書物などの綴じ方の一。 1 文字面が外になるように紙を1枚ずつ二つ折りにして重ね、折り目でないほうの紙端を糸でとじ...
ふくろとじ‐いんさつ【袋綴じ印刷】
袋綴じに製本する際に、折り目に文字が重ならないように配置して印刷すること。
ふくろ‐とだな【袋戸棚】
⇒袋棚(ふくろだな)1
ふくろ‐ど【袋戸】
袋棚の襖(ふすま)戸。
ふくろ‐どこ【袋床】
床の間の形式の一。前面の左右どちらかに袖壁をつくり、横に入り込んだ部分をもつ床の間。
ふくろ‐ぬい【袋縫い】
縫い代(しろ)がほつれないように中縫いをする方法。最初に布の表を出して端を浅く縫ったのち、裏返して本縫いをする。
ふくろ‐ねこ【袋猫】
有袋目フクロネコ科の哺乳類。猫に似た小形の肉食獣。淡褐色に白斑がある。オーストラリア大陸およびタスマニア島に分布。...
ふくろ‐ねずみ【袋鼠】
オポッサムの別名。
袋(ふくろ)の鼠(ねずみ)
逃げ出すことのできない状態のたとえ。袋の中の鼠。「犯人はもう—だ」
ふくろ‐ばり【袋張り/袋貼り】
1 紙から袋をつくること。 2 額や襖(ふすま)などを張るとき、紙の縁にだけのりをつけて張ること。また、そのもの。
ふくろ・ぶ【綻ぶ】
[動バ上二]《「ほころぶ」の音変化》 1 縫い目・とじ目などが解ける。「どこもかしこも—・びて、裾廻りがばらばら」...
ふくろ‐まわし【袋回し】
俳諧の運座の方法の一。一定の題を状袋に入れて各人に配り、各人は1句を小短冊に書いて袋に入れ、右隣の人に回していくも...
ふくろ‐みち【袋道】
「袋小路(こうじ)」に同じ。「ついに党派と伝授との—に堕ちて行った」〈小林秀雄・実朝〉
ふくろ‐みみ【袋耳】
1 一度聞いたら決して忘れないこと。また、その人。 2 織物の耳を袋織りにしたもの。
ふくろ‐むし【袋虫】
根頭目フクロムシ科の甲殻類の総称。カニ・エビ・ヤドカリなどの腹部に寄生する。体は袋状で、根のような突起を宿主の体内...
ふくろ‐めん【袋麺】
袋入りの即席麺。麺を鍋で煮て、粉末スープなどを加えて食べる。
ふくろ‐もじ【袋文字】
手書き、またはコンピューター上での文字修飾で、輪郭線のみで表現した文字のこと。縁取り文字。
ふくろ‐もち【袋持ち】
1 主人の外出の際、物入れの袋を持って供をすること。また、その者。「—に提灯(ちゃうちん)消させて」〈浮・胸算用・...
ふくろ‐もの【袋物】
1 ㋐紙入れ・タバコ入れ・手提げなど袋状の入れ物の総称。 ㋑茶道具を包む布製の袋。仕服(しふく)・大津袋など。 2...
ふくろやまぶし【梟山伏】
狂言「梟(ふくろう)」の異称。大蔵流が「梟」、和泉(いずみ)流が「梟山伏」を用いる。
ふく‐わかし【福沸(か)し】
1 元日の朝に若水をくんでわかすこと。《季 新年》「灰の静か鍋の静かや—/東洋城」 2 正月に神前に供えた餅(もち...
ふく‐わけ【福分け】
[名](スル)祝いの品や人からもらったものを他の人に分けてやること。また、そのもの。福渡し。お裾分(すそわ)け。お...
ふく‐わげ【吹く髷】
女性の髪形の一。勝山髷に似て輪をふっくらとさせたもの。江戸後期から侍女などが結い、明治中ごろには京都で流行した。
ふくわ‐じゅつ【腹話術】
口唇を動かさずに話す術。また、人形が話しているように見せる芸。
ふき‐わた【吹き腸】
クジラの肺。食用とする。ふくわた。
ふく‐わら【福藁】
正月に、門口や庭に敷く新しいわら。《季 新年》
ふく‐わらい【福笑い】
正月の遊びの一。目隠しをして、輪郭だけが描かれたお多福やおかめの絵の上に、別に厚紙で作った目・鼻・唇などを並べ、出...
ふ‐くん【夫君】
他人の夫の敬称。ご主人。
ふ‐くん【父君】
他人の父の敬称。お父上。
ふ‐くん【府君】
1 中国の漢代、府の太守の尊称。 2 亡祖父・亡父を敬っていう語。 3 尊者・長者を敬っていう語。
ふくん‐ぼん【付訓本】
「点本(てんぽん)」に同じ。