ふた・ぐ【塞ぐ】
[動ガ四] 1 「ふさぐ」に同じ。「耳を—・ぎてぞありつる」〈枕・八七〉 2 韻塞(いんふた)ぎをする。「—・ぎも...
ふた‐け【二毛】
鹿の毛の地色に、他の色が加わること。夏は赤みを、秋は黒みを帯びる。「落ちかはる—の鹿のくもり星ややあらはるる夏はき...
ふた‐けた【二桁】
1 数を十進法で表したときの桁二つ。「予測値と実測値が—も違った」 2 10から99までの数。「—万円の買い物」
ふた‐こ【双子/二子】
1 「双子糸(ふたこいと)」の略。 2 「双子織り」の略。
ふたこ‐いと【双子糸】
⇒双糸(そうし)
ふたこえ‐どり【二声鳥】
ハトの別名。
ふたこ‐おり【双子織(り)】
双糸(双子糸)を用いて平織りにした綿織物。双糸(そうし)織り。
ふた‐こし【二腰】
1 腰にさす大小2本の刀。大小。「—は武士のたしなみ」〈人・娘節用・後〉 2 武士のこと。「さすが—のお心掛けは格...
ふたこ‐じま【双子縞】
双糸(双子糸)を使用した縞織物。
ふた‐こと【二言】
二つの言葉。「—三言」
ふたこと‐め【二言目】
何か言ったあと、口癖やきまり文句のように続く言葉。「—には昔はよかったと言いだす」
ふたこぶ‐らくだ【双峰駱駝】
ラクダの一種。こぶが二つあり、モンゴルから中央アジアにかけての砂漠地帯で家畜として用いられる。野生のものはタクラマ...
ふた‐ご【双子/二子】
同じ母親から一度の出産で生まれた二人の子。双生児。
ふたご‐きん【双子筋】
⇒そうしきん(双子筋)
ふた‐ごころ【二心/弐心】
1 味方や主君にそむく心。裏切りの心。にしん。「—をいだく」 2 ふたりの人に同時に思いを寄せること。浮気心。「—...
ふたご‐コーデ【双子コーデ】
《「コーデ」は「コーディネート2」の略》友達同士でするペアルック。多く女性二人が、服や小物などをお揃いにすることをいう。
ふたご‐さん【両子山】
大分県北東部、国東(くにさき)半島中央部にある円錐状火山。国東市に属し、同半島の最高峰(標高720メートル)。山頂...
ふたご‐ざ【双子座】
黄道十二星座の一。3月上旬の午後8時ごろ南中し、南の中天高く見える。α(アルファ)星のカストルは光度1.6等、β(...
ふたござ‐りゅうせいぐん【双子座流星群】
双子座のα(アルファ)星(カストル)付近を輻射点とする流星群。12月5日頃から12月20日頃にかけて見られ、12月...
ふたご‐じしん【双子地震】
ほぼ同時、または短期間に連続して発生する大規模な地震。最初の地震によって周辺の断層に負荷が加わり、新たに誘発される...
ふたご‐そすう【双子素数】
隣り合う奇数がともに素数である組のこと。3と5、5と7、11と13、17と19…41と43…101と103…857...
ふたご‐づか【双子塚】
前方後円墳の前方部が後円部に匹敵するほど高く大きいものの呼称。関東地方に多い。
ふたご‐の‐あかじ【双子の赤字】
財政収支と貿易収支(経常収支)がともに赤字になっている状態のこと。特に、1980年代の米国レーガン政権下の経済状態...
ふたご‐ぼし【双子星】
連星の俗称。または、同じ星形成領域において、お互い原始星として生まれつつある星を指す。
ふた‐ごもり【二籠もり】
1 二つのものが一つに包まれていること。また、そのもの。「秋葱(あきき)のいや—、思惟(おも)ふべし」〈仁賢紀〉 ...
ふたご‐やま【二子山】
神奈川県南西部、箱根山の中央火口丘の一。標高1091メートル。トロイデ型(溶岩円頂丘)の二峰からなる。
ふたさや‐の【二鞘の】
[枕]二鞘は2本の刀を一緒に入れることのできる鞘で、中に隔てがあるところから、「家を隔つ」にかかる。枕詞としないで...
ふた‐し‐え【二し重】
《「し」は強調の意を表す助詞》「ふたえ」に同じ。「—にさらにと分くる露なればもみづる方に宿るなるべし」〈伊勢集〉
ふ‐たしか【不確か/不慥か】
[形動]確かではないさま。あやふや。不確実。「—な記憶」
ふ‐たしなみ【不嗜み】
[名・形動]《「ぶたしなみ」とも。その場合「無嗜み」とも書く》心得のないこと。ふだんの用意・心掛けが足りないこと。...
ふた‐すじ【二筋】
1 二つの筋。2本。「—の糸」 2 ふたまたをかけること。「いとよく—に心づかひはし給ひけれ」〈源・若菜下〉
ふたすじ‐みち【二筋道】
1 2本の道。 2 わかれ道。「人生の—に迷う」
ふた‐せ【二瀬】
下女と妾(めかけ)など、二つの役を勤める雇い女。「—、仲居も小差し出で」〈浄・重井筒〉
ふたそ‐じ【二十/二十路】
二十(にじゅう)。また、二十年。二十歳。→十路
ふたたて‐め【二立目/二建目】
江戸歌舞伎で、序開きの次に演じられた一幕。下級俳優によって行われた一種の開幕劇。二つ目。
ふた‐たび【再び/二度】
1 同じ動作や状態を繰り返すこと。副詞的にも用いる。「—の来訪」「—過ちを犯す」 2 二番目。二度目。「—の御祓(...
ふたたび‐めし【二度飯】
湯取り飯、または冷や飯をもう一度煮たもの。胃弱の人などが食する。ふたたびいい。
ふた‐つ【二つ】
1 数の名。一つの次、三つの前の自然数。に。ふう。2個。 2 両者。双方。「—を比較検討する」 3 2歳。 4 2...
ふ‐たつ【不達】
先方に届かないこと。不着。
ふ‐たつ【布達】
[名](スル) 1 広く一般に知らせること。また、その知らせ。 2 明治19年(1886)以前に発布された省令・府...
ふたつ‐いろ【二つ色】
1 「二藍(ふたあい)1」に同じ。 2 襲(かさね)の色目の名。表は薄色、裏は山吹色のもの。
ふたつ‐えり【二つ襟】
小袖の上着と下着を重ねて2枚の襟を一緒に合わせて着ること。また、その襟。
ふたつ‐おり【二つ折り】
1 二つに折ること。また、そのもの。「紙を—にする」 2 江戸時代に行われた男性の髪形。髻(もとどり)から髷(まげ...
ふたつ‐がわら【二つ𦨞/二つ瓦】
平安・鎌倉時代、大型平田舟の構造上の名称。胴部の船瓦(ふながわら)を二材にしたもの。
ふた‐つき【蓋付き】
器物に蓋のついていること。また、その器物。「—の茶碗」
ふたつ‐ぎぬ【二つ衣】
袿(うちき)を2枚重ねたもの。ふたつおんぞ。
ふたつ‐ぐし【二つ櫛】
髷(まげ)の前に2枚一対の櫛をさすこと。また、その櫛。江戸時代、遊女やはで好みの女性の間で流行した。二枚櫛。
ふたつ‐ぐり【二つ繰り】
下駄や草履で、鼻緒を2本束ねてすげてあるもの。
ふたつ‐しろ【二つ白】
「にはく(二白)」に同じ。
ふたつだま‐ていきあつ【二つ玉低気圧】
日本海と太平洋に現れ、日本列島を南北にはさんで通過する二つの低気圧。また、そのような気圧配置。広範囲で荒天となる。