ふう‐せい【風成】
風の作用でできあがること。また、そのもの。
ふう‐せい【風声】
1 風の吹く音。風韻。 2 風のたより。うわさ。風聞。 3 風格と声望。人望。
ふう‐せい【風勢】
風の勢い。風力。「夜に入り—ますます烈しく」〈染崎延房・近世紀聞〉
ふうせい‐かいりゅう【風成海流】
一定の方向に吹く風の力によって生じる吹送流(すいそうりゅう)のこと。特に、大規模な海洋の循環となっている場合にいう...
ふうせい‐かくれい【風声鶴唳】
《戦いに敗れた前秦の苻堅(ふけん)の軍が風の音や鶴の鳴き声などにも驚き騒いで敗走したという「晋書」謝玄伝の故事から...
ふうせい‐がん【風成岩】
風によって運ばれた砂が堆積(たいせき)し、固まってできた岩石。
ふうせい‐じゅんかん【風成循環】
海上を吹く風の力によって生じる、大規模な海水の循環。海洋の表層(海面から深度数百メートルまで)で生じる海流の原因と...
ふうせい‐そう【風成層】
主に風の作用で運搬され、堆積してできた地層。砂漠の砂丘、関東ローム層など。
ふうせい‐ど【風成土】
⇒風積土(ふうせきど)
ふうせき‐ど【風積土】
砂丘土・黄土・砂漠土など、風によって運ばれて堆積(たいせき)した土壌。風成土。
ふう‐せつ【風雪】
1 風と雪。 2 強い風を伴って降る雪。吹雪。《季 冬》「—にたわむアンテナの声を聴く/誓子」 3 きびしい苦難や...
ふう‐せつ【風説】
《「ふうぜつ」とも》世間にひろまっているうわさ。とりざた。風評。「—を立てる」「—に惑わされる」
ふうせつ【風雪】
阿部知二の長編小説。昭和14年(1939)刊。
ふうせつ‐の‐るふ【風説の流布】
虚偽の情報を流して、証券取引などの相場を動かそうとしたり、人の信用を損ねたり業務を妨害したりすること。証券取引など...
ふうせつへいや【風雪平野】
長部日出雄の小説。昭和51年(1976)刊。青森県五所川原に実在した豪商、佐々木嘉太郎の生涯を描く。
ふう‐せん【風船】
1 紙・ゴムなどで作った球状の袋に、空気または水素ガスをつめてふくらませた玩具。手でついたり飛ばしたりして遊ぶ。風...
ふう‐せん【風選】
箕(み)や唐箕(とうみ)を用い、風で実入りの悪い種子を飛散させ、よい種子を選別する方法。
ふうせん‐かずら【風船葛】
ムクロジ科の蔓性(つるせい)の多年草。日本では一年草として観賞用に栽培。葉は複葉。6、7月ごろ、緑白色の小花を開き...
ふうせん‐ガム【風船ガム】
チューインガムの一種。ガムを口で風船のようにふくらませて遊ぶもの。バブルガム。
ふうせん‐くらげ【風船水母】
テマリクラゲ科の有櫛(ゆうしつ)動物。体長約4センチ。体は紡錘形で、表面には8本の櫛板の列があって、体の両側から羽...
ふうせん‐ばくだん【風船爆弾】
第二次大戦中、アメリカ本土を攻撃するために日本で考案された兵器。直径約10メートルの紙製の気球に焼夷弾(しょういだ...
ふうせん‐むし【風船虫】
ミズムシ類、また、その一種コミズムシの別名。《季 夏》
ふう‐ぜん【風前】
風のあたる所。風の真正面。
ふうぜん‐の‐ちり【風前の塵】
「風の前の塵」に同じ。
ふうぜん‐の‐ともしび【風前の灯火】
風の吹くところにある灯。危険が迫っていて今にも滅びそうなことのたとえ。「組織の存立は今や—だ」
ふう‐そう【風葬】
死体を地中に埋めずに樹上や地上にさらし、風化させる葬法。曝葬(ばくそう)。 [補説]書名別項。→風葬
ふう‐そう【風霜】
1 風と霜。「—にさらされた石地蔵」 2 世の中の厳しい苦難や試練。「—に耐えて生きる」 3 年月。歳月。星霜。「...
ふう‐そう【風騒】
《「風」は「詩経」国風、「騒」は「楚辞」離騒。ともに詩文の模範とされたところから》詩文を作ること。また、詩文を味わ...
ふうそう【風葬】
半田義之の短編小説、および同作を表題作とする作品集。作品集は昭和21年(1946)刊行。
ふう‐そく【風速】
風の吹く速さ。1秒間に空気が移動する距離。ふつう地上10メートルにおけるその時刻の前10分間の平均値で示す。→瞬間...
ふうそく‐けい【風速計】
風速を測定する器械。半球状の風杯(ふうはい)や風車の回転速度により測定するもの、風圧を測定して風速を求めるものなど...
ふう‐そん【風損】
強風による損害。風害。
ふう‐ぞく【風俗】
1 ある時代やある社会における、生活上の習わしやしきたり。風習。「明治の—」「性—」 2 風俗店のこと。また、それ...
ふうぞくあずまのにしき【風俗東之錦】
江戸後期の浮世絵師、鳥居清長の代表作。江戸の風俗を描いた揃物。全20点。春の野遊び、秋の萩見、七五三など、四季折々...
ふうぞく‐うた【風俗歌】
⇒ふぞくうた(風俗歌)
ふうぞく‐えいぎょう【風俗営業】
客を接待して遊興・飲食をさせたり、設備を設けて射幸的な遊技をさせたりする営業の総称。風営法により規制される。キャバ...
ふうぞくえいぎょう‐てきせいかほう【風俗営業適正化法】
「風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律」の略。
ふうぞくえいぎょうとうのきせいおよびぎょうむのてきせいかとうにかんする‐ほうりつ【風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律】
キャバレー・ダンスホール・パチンコ店などの風俗営業と、ソープランドなどの性風俗関連特殊営業について、規制や罰則など...
ふうぞくえいぎょう‐ほう【風俗営業法】
「風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律」の略。
ふうぞくかんれん‐えいぎょう【風俗関連営業】
ソープランド・ストリップ劇場・ラブホテル・アダルトショップなどのセックス産業の総称。昭和59年(1984)風俗営業...
ふうぞく‐が【風俗画】
さまざまな階層の風俗や日常生活を描いた絵画。
ふうぞく‐がい【風俗街】
風俗店が多く建ち並ぶ地域。
ふうぞく‐ぎょう【風俗業】
客を接待して遊興・飲食をさせたり、設備を設けて射幸的な遊技をさせたり、性的な好奇心や欲求を満たすようなサービスを提...
ふうぞく‐しょうせつ【風俗小説】
その時代の世相や風俗を現象的に描いた小説。
ふうぞくしょうせつろん【風俗小説論】
中村光夫による文学評論。昭和25年(1950)刊行。田山花袋の「蒲団」を源流とする、日本の私小説を批判。
ふうぞく‐てん【風俗店】
異性による接客や性的なサービスを提供する店の総称。→性風俗店
ふうぞく‐はんざい【風俗犯罪】
社会公共の善良な風俗を乱す犯罪。売春や賭博(とばく)など。広義では、猥褻(わいせつ)・重婚の罪も含む。
ふうぞく‐まい【風俗舞】
⇒ふぞくまい(風俗舞)
ふうぞくもんぜん【風俗文選】
江戸中期の俳文集。10巻5冊。森川許六編。宝永3年(1706)刊。松尾芭蕉および蕉門俳人28人の俳文116編を集め...
ふう‐たい【風体】
⇒ふうてい(風体)