かたり‐くち【語り口】
1 語るときの口調。「淡々とした—」 2 落語や浄瑠璃などを語るときの調子や態度。「先代そっくりの—」
かたり‐ぐさ【語り種】
いつまでも人の口に上るような話題。話のたね。かたらいぐさ。「のちのちまでの—になる」
かたり‐ごと【語り言】
正しく語り伝える言葉。伝承する言葉。「若草の妻の命(みこと)事の—もこをば」〈記・上・歌謡〉
カタリスト
⇒カタライザー
かたり‐つ・ぐ【語り継ぐ】
[動ガ五(四)]次々に語って伝える。「古くから—・がれてきた土地の伝説」
かたり‐つた・える【語り伝える】
[動ア下一][文]かたりつた・ふ[ハ下二]世間の人や後世の人に話して伝える。「巷間(こうかん)に—・えられた事件」
かたり‐て【語り手】
1 語る人。話し手。 2 映画・演劇・放送などで、筋の運びや場面の説明などを話す人。ナレーター。 3 浄瑠璃・浪曲...
カタリナ
キリスト教の聖女。4世紀初め殉教。皇帝の前で50人の哲学者を論破して改宗させたという。哲学者の守護聖人。
かたり‐な・す【語り成す】
[動サ四] 1 それらしく話す。そのように話す。「はかばかしうもあらず、かたくなしう—・せど」〈源・明石〉 2 事...
カタリ‐は【カタリ派】
《(ラテン)Cathari》12〜13世紀に、南フランスや北イタリアに広がった、キリスト教の異端の一派。マニ教的二...
かたり‐ふる・す【語り古す】
[動サ五(四)]以前から多くの人が語って新鮮さがなくなる。言い古す。「その話は—・されている」
かたり‐べ【語部】
1 古代、古伝承を語り伝え、公式の場で奏した部。平安時代には践祚(せんそ)大嘗祭(だいじょうさい)のとき、美濃・丹...
かたり‐もの【語り物】
日本の声楽曲の一系統で、筋のある物語を節をつけて語るもの。また、その詞章。平曲・幸若(こうわか)舞曲・説経節・祭文...
カタル
粘膜の滲出(しんしゅつ)性炎症。粘液の分泌が盛んになり、上皮の剝離(はくり)、充血などもみられる。 [補説]「加答...
かた・る【語る】
[動ラ五(四)] 1 話す。特に、まとまった内容を順序だてて話して聞かせる。「目撃者の—・るところによれば」「決意...
かた・る【騙る】
[動ラ五(四)]《「語る」と同語源。もっともらしく、巧みに話しかけるところから》 1 金品をだましとる。「大金を—...
カタルシス
《浄化・排泄の意》 1 文学作品などの鑑賞において、そこに展開される世界への感情移入が行われることで、日常生活の中...
カタルせい‐はいえん【カタル性肺炎】
気管支肺炎の別名。
語(かた)るに落(お)・ちる
《「問うに落ちず語るに落ちる」の略》問い詰められるとなかなか言わないが、かってに話させるとうっかり秘密をしゃべって...
語(かた)るに足(た)・る
語るだけの値うちがある。また、語る相手としてふさわしい。「人生を—・る友人」
カタルーニャ
スペイン北東部、ピレネー山脈東部南麓にある自治州。州都はバルセロナ。歴史的に南フランスとの結び付きが深い。独特の言...
カタルーニャ‐おんがくどう【カタルーニャ音楽堂】
《Palau de la Música Catalana》スペイン、バルセロナ市街にある音楽堂。建築家ルイス=ドメ...
カタルーニャ‐こくりつげきじょう【カタルーニャ国立劇場】
《Teatre Nacional de Catalunya》スペイン北東部の都市バルセロナにある劇場。1996年に...
カタルーニャ‐ひろば【カタルーニャ広場】
《Plaça de Catalunya》スペイン北東部、カタルーニャ州の都市バルセロナの旧市街中心部にある広場。バ...
カタレプシー
受動的にとらされた姿勢を保ち続け、自分の意思で変えようとしない状態。統合失調症やヒステリーなどでみられる。蝋屈症。...
かた‐ろうか【片廊下】
建物の片側に通して部屋や住戸を並べた廊下。集合住宅などにみられる。
カタログ【型録】
目録。展示物・商品・営業内容などについての目録や案内書。
カタログ‐ギフト
《(和)catalog+gift》カタログから希望の品を選ぶ方式の贈り物。引き出物や香典返し、記念品などの贈呈に用...
カタログ‐ショッピング
商品を実際に見て買うかわりに、カタログを見て商品を買うこと。通信販売の一種。
カタログ‐スペック
メーカーが公表している機械などの性能や仕様のこと。 [補説]自動車の燃費や、パソコンの周辺装置の通信速度などの実測...
カタログ‐ち【カタログ値】
メーカーのカタログや仕様書に記載されている数値。→カタログスペック
カタログ‐ビジネス
《(和)catalog+business》顧客に商品のカタログを送付して電話や申込書などで注文を受ける販売方式。
カタログ‐レゾネ
書物・絵画などの解題付き類別目録。 [補説]英語ではreasoned catalog
カタロニア
カタルーニャの英語名。
かた‐わ【片端/片輪】
[名・形動]《「片」は不完全の意》 1 からだの一部に障害があること。 2 考え方などにつりあいがとれていないこと...
かた‐わ【片輪】
二つある車輪の片方。
かた‐わき【片脇】
1 片方のわきの下から胸の側面にかけての辺り。「—に抱える」 2 かたわら。わき。「—に寄せる」 3 中心から離れ...
かた‐わく【型枠】
所定の形にコンクリートを打ち込むのに用いる、木材や金属で組んだ仮設の枠。
かた‐わ・く【方分く】
[動カ四] 1 歌合わせ・競(くら)べ馬などで、人数を左右に分ける。双方に分ける。「上達部、御子達、—・きて競べ給...
かたわ‐ぐるま【片輪車】
1 車輪が一つだけの手押し車。一輪車。 2 車輪の片方がない車。 3 車輪が川の水に洗われるさまを描いた文様。
かた‐わら【傍ら/旁/側】
[名] 1 そば。すぐ近く。「—のいすに腰かける」 2 (「…のかたわら」の形で)端に寄った所。「道の—にたたずむ...
かたわら‐いた・し【傍ら痛し】
[形ク] 1 第三者の立場から見ていて、心が痛む。はらはらする。気の毒だ。「この頃の御気色(けしき)を見奉る上人(...
かたわら‐くる・し【傍ら苦し】
[形シク]《「かたわらぐるし」とも》そばで見ていて心苦しい。気の毒だ。「いみじと思ふとも、—・しき折々もやまじり給...
かたわら‐さび・し【傍ら寂し】
[形シク]寄り添う人がいなくて寂しい。「—・しく物悲しくおぼさる」〈源・蓬生〉
かたわら‐な・し【傍ら無し】
[形ク]肩を並べる者がない。「人柄も—・きやうに」〈源・若菜上〉
傍(かたわ)らに人(ひと)無(な)きが◦如(ごと)し
《「傍若無人(ぼうじゃくぶじん)」の訓読》そばにだれもいないかのように、わがまま勝手に振る舞うさま。「—◦如き振る舞い」
かたわら‐ふ・す【傍ら臥す】
[動サ四]わきを下にして横たわる。横になる。「御几帳のもとに—・し給へる」〈源・蛍〉
かたわら‐め【傍ら目】
横から見た顔や姿。横顔。そばめ。「外(と)の方を見出だし給へる—」〈源・賢木〉
かた‐われ【片割れ/片破れ】
1 割れた器物などの一片。また、対になっているものの一方。「靴下の—を捜す」 2 一つのものから分かれたもの。分身...
かたわれ‐づき【片割れ月】
半分またはそれ以上欠けている月。「十日頃の—が白くかかっている」〈荷風・見果てぬ夢〉 [補説]書名別項。→片われ月