はつ‐む【撥無】
[名](スル)払いのけて信じないこと。否定して排除すること。「憎愛の二極を—して」〈有島・惜みなく愛は奪ふ〉
はつ‐むかし【初昔】
1 茶摘みの最初の日に摘んだ葉茶で製した抹茶の銘。本来、小堀遠州が従来の白みを帯びた色の茶を名付けたもの。「昔」を...
はつ‐むこいり【初婿入り】
婿が初めて嫁方に行き、正式に嫁方の両親と親子の杯を交わすこと。
は‐つむり【半首/半頭】
「はつぶり」に同じ。
はつ‐めい【発明】
[名](スル) 1 今までなかったものを新たに考え出すこと。特に、新しい器具・機械・装置、また技術・方法などを考案...
はつめい‐おう【発明王】
すぐれた発明を数多く生み出す人。多くエジソンをさしていう。
はつめい‐けん【発明権】
発明者が、その発明を独占することができる権利。→特許権
はつ‐めいげつ【初名月】
陰暦8月15日夜の月。9月13日の後(のち)の月に対していう。中秋(ちゅうしゅう)の名月。
はつめいしゃ‐しゅぎ【発明者主義】
特許を受ける権利や特許権は、発明が完成した時点で、発明者に帰属するという考え方。 [補説]「特許を受ける権利」とは...
はつめい‐ほうしゅう【発明報酬】
職務発明を行った従業者に対して、企業が支払う報酬。
はつ‐も【発喪】
喪を発すること。その人の死を人々に知らせること。はっそう。
はつ‐もう【発毛】
[名](スル)毛が生えること。「—剤」
はつ‐もうで【初詣で】
[名](スル)正月、その年初めて社寺に参詣すること。初参り。「晴れ着で—する」《季 新年》「—鳥居の影を人出づる/虚子」
はつ‐もとゆい【初元結】
1 元服のときに、髪の髻(もとどり)を結ぶのに用いる紐(ひも)。公卿は紫の組紐を使った。転じて、元服すること。「い...
はつ‐もの【初物】
1 その季節に初めて収穫した野菜・果実・穀物など。魚介などにもいう。はしり。 2 まだだれも手をつけていないもの。...
はつもの‐ぐい【初物食い】
初物を好んで食べること。好んで新しい物事に手を出すこと。また、その人。
初物(はつもの)七十五日(しちじゅうごにち)
俗説で、初物を食べると寿命が75日延びるということ。
はつ‐もみじ【初紅葉】
1 その秋、初めて色づいた紅葉。《季 秋》「—はだへきよらに人病めり/草城」 2 襲(かさね)の色目の名。表は萌葱...
はつ‐もみじば【初紅葉】
《上代は「はつもみちば」》「はつもみじ1」に同じ。「めづらしと我(あ)が思ふ君は秋山の—に似てこそありけれ」〈万・...
はつ‐もん【発問】
[名](スル)問いを発すること。質問を出すこと。「受講者が—する」
はつ‐やく【初役】
初めてついた役。また、初めて演じる役。
はつ‐やくし【初薬師】
その年最初の薬師如来の縁日。1月8日。《季 新年》
はつ‐やま【初山】
1 「初山入り」の略。 2 霊山・名山にその年初めて登ること。
はつ‐やまいり【初山入り】
正月の仕事始めの行事。新年に山に行き、木を切ったり薪を取ってきたりする。山始め。《季 新年》
はつやま‐しげる【初山滋】
[1897〜1973]童画家・版画家。東京の生まれ。繊細な描線と幻想的なデフォルメによる、詩情あふれる作品を描いた。
はつ‐やり【初槍】
最初に敵陣に槍を振るって突っ込むこと。一番槍。
はつ‐ゆ【初湯】
1 「産湯(うぶゆ)」に同じ。 2 新年になって初めて湯に入ること。また、その湯。正月2日が多い。初風呂。《季 新...
はつ‐ゆき【初雪】
1 その冬初めて降る雪。《季 冬》「—や水仙の葉のたわむまで/芭蕉」 2 襲(かさね)の色目の名。表は白、裏は少し...
はつゆき‐の‐げんざん【初雪の見参】
平安時代、初雪の降った日に群臣が参内(さんだい)したこと。また、その儀式。
はつ‐ゆめ【初夢】
新年最初に見る夢。ふつう元日または2日の夜に見る夢をいう。古くは、節分の夜に見る夢をいった。《季 新年》「—に古郷...
はつゆめ‐あわせ【初夢合(わ)せ】
初夢により吉凶を占うこと。
はつゆめ‐づけ【初夢漬(け)】
薄塩に漬けた小ナスを、芥子(からし)と麹(こうじ)で漬けたもの。また、小ナスを砂糖漬けにした菓子。
はつ‐ゆるし【初許し】
師匠から、最初の段階の免許を与えられること。また、その免許。初伝。
はつ‐よう【発揚】
[名](スル) 1 精神や気分が高まること。意気を奮い立たせること。「民族意識が—する」「士気を—する」 2 威光...
はつ‐らい【初雷】
「はつがみなり」に同じ。《季 春》
はつ‐らい【発雷】
[名](スル)雲の中で雷が発生すること。「—確率」
はつ‐らつ【溌剌/溌溂/蹳剌】
[ト・タル][文][形動タリ] 1 生き生きとして元気のよいさま。「—とした声」「生気—たる若者」 2 魚が飛び跳...
はつ‐らん【撥乱】
《「撥」は治める意》乱れた世の中を治めること。「—安民」
はつらん‐はんせい【撥乱反正】
《「春秋公羊伝」哀公一四年から》世の乱れを治め、正しい世の中に戻すこと。
はつり【解り】
絹布の類をほぐし、縫い糸にしたもの。「信濃の—を、いとよきほどにすげて」〈宇津保・俊蔭〉
はつり【削り】
鏨(たがね)や鑿(のみ)を用いて、金属・木材・コンクリートなどの表面をけずりとること。 [補説]「斫り」と書くこと...
はつ・る【削る】
[動ラ五(四)] 1 少しずつけずる。「材(き)を—・る斧(よき)の音」〈露伴・五重塔〉 2 皮をはぐ。「兎を捕へ...
はつ・る【解る】
[動ラ下二]織った物や編んだ物などが端からとける。ほつれる。「藤衣—・るる糸はわび人の涙の玉の緒とぞなりける」〈古...
はつるそこなき【果つる底なき】
池井戸潤の小説。平成10年(1998)、第44回江戸川乱歩賞受賞。都市銀行を舞台とするミステリー。
はつ‐れい【発令】
[名](スル)法令・辞令・指示などを出すこと。「異動を—する」「暴風警報が—される」 [補説]気象庁が警報や注意報...
はつれ‐はつれ
[副]《動詞「はつ(解)る」の連用形を重ねたもの》部分部分。ところどころ。はしばし。「けはひなど、—聞こえたるもゆ...
はつ‐れん【発輦】
[名](スル)天皇の車が出発すること。
はつ‐ろ【発露】
[名](スル)心の中にあるものや隠していたことがおもてに現れ出ること。また、現し出すこと。「真情を—する」「悪事忽...
はつ‐わ【発話】
《utterance》話す行為とその音声。その分析によって、音素・形態素・文などの言語学的単位を抽出することができる。
はつ‐わらい【初笑い】
その年初めての笑い。《季 新年》