ほお【朴/厚朴】
ホオノキの別名。《季 花=夏 実=秋》「壺にして深山の—の花ひらく/秋桜子」
ほお【頰】
顔の両面、耳と鼻・口との間の柔らかい部分。ほほ。「—がこける」「—を赤らめる」
ほお‐あか【頰赤】
ホオジロ科の鳥。全長16センチくらい。全体に褐色で、ほおの部分が赤茶色。東アジアに分布。日本では山地の草原で繁殖す...
ほお‐あて【頰当て】
武具の一。あごからほおにかけて当てる防具。多くは鉄製で、革製のものを練頰(ねりほお)という。面頰(めんぽお)・半頰...
ホー‐インチン【何応欽】
⇒かおうきん(何応欽)
ほお‐えまし・い【微笑ましい】
[形][文]ほほゑま・し[シク]⇒ほほえましい
ほお‐えみ【微笑み】
⇒ほほえみ
ほお‐え・む【微笑む】
[動マ五(四)]⇒ほほえむ
ほお‐かぶり【頰被り/頰冠り】
[名](スル) 1 ほおを隠すように頭から手拭(てぬぐ)いなどをかぶること。ほおかむり。ほっかむり。《季 冬》「—...
ほお‐かむり【頰被り】
[名](スル)「ほおかぶり」に同じ。《季 冬》
ほお‐がえし【頰返し】
口にほおばったものを舌で回してかむこと。「ホッホッと—に困(こう)じながらも、がつがつと喰う様の」〈二葉亭・小按摩〉
頰返(ほおがえ)しが付(つ)か◦ない
どうしようもない。なすすべがない。「もしものことがあった日にや、—◦ねえ訳になりまさあ」〈漱石・草枕〉
頰(ほお)が落(お)・ちる
この上なく美味であることにいう。ほっぺたが落ちる。「—・ちそうなおいしさ」
ほお‐がしわ【朴柏/厚朴】
ホオノキの古名。「我が背子が捧(ささ)げて持てる—あたかも似るか青き蓋(きぬがさ)」〈万・四二〇四〉
ほお‐がまち【頰輔】
頰の形をつくっている骨格。また、頰のこと。
頰(ほお)が緩(ゆる)・む
うれしくなって、にこにこする。口元がゆるむ。「孫の顔を見ると、つい—・む」
ほおけ‐だ・つ【蓬け起つ】
[動タ五(四)]⇒ほうけだつ
ほお・ける【蓬ける】
[動カ下一][文]ほほ・く[カ下二]⇒ほうける2
ほお‐げた【頰桁】
1 ほおぼね。ほおがまち。「—を張る」 2 ものを言うこと。多く非難の意をこめて用いる。「—に似ぬ腕なしめ」〈浄・...
頰桁(ほおげた)が過(す)・ぎる
勝手なことを言いすぎる。「やあ京々とやかましい。—・ぎる」〈浄・万年草〉
頰桁(ほおげた)を叩(たた)・く
しゃべる。非難の意をこめた言い方。「法師ども、まだ—・くかと」〈浄・都の富士〉
ほお‐ざし【頰刺(し)】
塩をふるか濃い塩水に浸すかしたイワシを、鰓(えら)に竹串または、わらを通して連ね、干したもの。頰通し。《季 春》「...
ほお‐じろ【頰白/黄道眉/画眉鳥】
スズメ目ホオジロ科の鳥。全長16センチくらい。全体に褐色で、腹部は赤みが強い。雄の顔は黒く、目の上と下に白い線があ...
ほおじろ‐がも【頰白鴨】
カモ科の鳥。全長47センチくらい。雄は頭部が緑黒色でほおに大きな白斑があり、背面は黒く腹面は白。雌は全体に褐色。日...
ほおじろ‐ざめ【頰白鮫】
⇒頰白鮫(ほほじろざめ)
ほお‐ずき【酸漿/鬼灯】
1 ナス科の多年草。高さ60〜90センチ。地下茎を伸ばして増える。葉は卵形で縁に粗いぎざぎざがある。6、7月ごろ淡...
ほおずき‐いち【酸漿市】
四万六千日の縁日にあたる7月10日とその前日に東京の浅草寺(せんそうじ)境内に立つ、ほおずきを売る市。《季 夏》
ほおずき‐がい【酸漿貝】
腕足綱のうち、シャミセンガイ類を除く触手動物の総称。すべて海産。大きさは3〜5センチ。外見は二枚貝に似るが、石灰質...
ほおずき‐ぢょうちん【酸漿提灯】
赤い紙をはった小さな丸い提灯。商店の飾りなどに用いる。
ほお‐ずり【頰擦り/頰摺り】
[名](スル)自分のほおを相手のほおにすりつけること。愛情を示すときのしぐさ。「赤ちゃんに—する」
ほお‐づえ【頰杖】
1 肘(ひじ)を突いて手のひらでほおを支えること。つらづえ。「—を突く」 2 「方杖(ほうづえ)」に同じ。
ほお‐にく【頰肉】
ほおの部分の肉。「—を落とす」「マグロの—を食す」
ほお‐の‐き【朴の木/厚朴】
モクレン科の落葉高木。日本特産。山林中に自生し、高さ約20メートル。葉は大形の倒卵形で、枝先に集まってつく。5、6...
頰(ほお)は面(つら)
呼び方は違っても実質は同じだということ。ほおを顔。「はて、—、この銀(かね)を受け取りしだいやりませう」〈浄・氷の朔日〉
ほお‐ば【朴歯】
ホオノキの材で厚くつくった下駄の歯。また、その歯をつけた下駄。
ほおば‐みそ【朴葉味噌】
岐阜県飛騨地方の郷土料理。刻みネギなどを加えたみそを乾燥したホオの葉の上に置き、下から炭火であぶったもの。
ほお‐ば・る【頰張る】
[動ラ五(四)]ほおがふくらむほど口にいっぱい食べものを入れる。また、そのようにして食べる。「まんじゅうを—・る」
ほお‐ひげ【頰髯/頰髭】
ほおのひげ。
ほお‐ぶくろ【頰袋/頰嚢】
ニホンザル・ヒヒやリスなどのほおの内側にある、食物を一時ためておく袋状の部分。
ほお‐べた【頰辺】
ほおのあたり。ほっぺた。
ほお‐べに【頰紅】
ほおにつけるべに。チーク。チークカラー。
ほお‐ぼね【頰骨】
ほおの上部に少し高く出ている骨。ほおげた。顴骨(かんこつ)。「—が張った顔」
ホオマルヒア‐しょくぶつえん【ホオマルヒア植物園】
《Hoomaluhia Botanical Garden》米国ハワイ州、オアフ島の町カネオヘにある植物園。コオラウ...
ほお‐ゆが・む【頰歪む】
[動マ四]話が事実と異なって伝わる。「つきづきしくまねびなすには、—・む事もあめればこそ」〈源・朝顔〉 [動マ下二...
ほおり‐の‐みこと【火遠理命】
彦火火出見尊(ひこほほでみのみこと)の異称。
頰(ほお)を染(そ)・める
恥ずかしくて顔を赤くする。「からかわれて—・める」
頰(ほお)をつね・る
うれしいことがあったときなどに、夢でないことを確かめるためにする動作。「合格の知らせに思わず—・る」
頰(ほお)を張(は)・る
顔面を平手で打つ。びんたをする。
頰(ほお)を膨(ふく)らま・す
不平や不満の感情を顔に表す。ふくれっ面をする。「不満気に—・す」
ほ‐おん【保温】
[名](スル)温度を一定に保つこと。特に、温かさを保つこと。「室内を—する」「—材」