ほね【骨】
[名] 1 脊椎動物の内骨格を構成する構造物。膠質(こうしつ)および石灰質を成分とし、骨組織・骨髄・軟骨組織・骨膜...
ほね‐あぶら【骨油】
「こつゆ(骨油)」に同じ。
ほね‐おしみ【骨惜しみ】
[名](スル)苦労するのを嫌がって、怠けること。「—してあまり働かない」
ほね‐おり【骨折り】
1 苦労すること。精を出して働くこと。努力。「お—に感謝します」 2 仕事に対する報酬。「さらば—にこれをそなたへ...
ほねおり‐ぞん【骨折り損】
せっかくの苦労がむだになること。「—に終わる」
骨折(ほねお)り損(ぞん)の草臥(くたび)れ儲(もう)け
苦労しても、疲れるだけで、少しも成果が上がらないこと。
ほね‐お・る【骨折る】
[動ラ五(四)]大いに労をとる。尽力する。骨を折る。「会社の再建に—・る」
ほねかわ【骨皮】
狂言。寺を譲ることにした住持が、後継者の新発意(しんぼち)に檀那あしらいの大事なことを教えるが、うまくいかずに二人...
ほねかわ‐すじえもん【骨皮筋右衛門】
骨と皮と筋しかないぐらい非常にやせていることを、人名めかしてからかっていう語。
ほね‐がい【骨貝】
アッキガイ科の巻き貝。浅海の砂泥底にすみ、殻高約15センチ。貝殻は卵形で下端が長く伸び、三方向に魚の骨状に細い突起...
骨(ほね)が折(お)・れる
労力がいる。困難である。「内容を理解するのに—・れる」
ほね‐がき【骨書(き)】
絵の輪郭をかくこと。また、その線。
骨(ほね)が舎利(しゃり)になっても
たとえ死んでも。どんな苦労があっても。「—、うぬらに夫人を渡さうかいやい」〈伎・商往来〉
ほね‐がらみ【骨絡み】
1 梅毒や結核が全身に及び、骨がうずくようになること。また、その症状。骨うずき。 2 悪い状態から容易に抜け出せな...
ほね‐きり【骨切り】
1 骨を切ること。 2 ハモなどの小骨の多い魚に、細かく包丁を入れること。
こつきり‐しゅじゅつ【骨切(り)手術】
⇒骨切(こつき)り術
こつきり‐じゅつ【骨切(り)術】
骨の変形、関節の異常などに対する整形外科的処置の一つ。骨を切って、骨の向きや形、関節のかみ合わせを調整する。骨切(...
ほねきり‐ぼうちょう【骨切り包丁】
ハモなどの骨切りをするのに使う包丁。刃にやや厚みがあり、骨と身を押し切ることができる。
ほね‐ぐみ【骨組(み)】
1 からだの骨の組み立て。骨格。「—のがっしりしたからだ」 2 建造物・機械などの基礎的な構造の部分。 3 物事の...
こつけいせいふぜん‐しょう【骨形成不全症】
先天的に全身の骨が弱く、軽微な外力で骨折してしまう、遺伝性の疾患。青色強膜・難聴・歯牙形成不全などを伴うことが多い...
ほね‐しごと【骨仕事】
からだを使ってする仕事。骨の折れる仕事。力仕事。骨業(ほねわざ)。
ほね‐しば【骨柴】
小枝や葉を取り去った柴。「—の刈られながらも木の芽かな/凡兆」〈猿蓑〉
ほね‐しょうがつ【骨正月】
西日本で、二十日正月(はつかしょうがつ)のこと。魚の骨まで食べ尽くすことからの称。《季 新年》「ものがたき—の老母...
ほね‐せんべい【骨煎餅】
アジ・ウナギ・イワシ・サンマなどの中骨をから揚げにしたもの。
ほね‐だ・つ【骨立つ】
[動タ五(四)]からだがやせて、骨がごつごつと目立ってくる。「背中がなんとなく—・っていて」〈寅彦・子猫〉
ほね‐ちがい【骨違い】
骨が関節から外れること。脱臼(だっきゅう)。
ほねっ‐ぷし【骨っ節】
《「ほねぶし」の音変化》 1 骨の関節。ほねぶし。 2 何事にも屈しない強い意志。気骨。気概。「—のある男だ」
ほねっ‐ぽ・い【骨っぽい】
[形] 1 魚肉などに小骨が多い。「—・い魚」 2 やせてごつごつと骨ばっている。「—・い手」 3 しっかりしてい...
ほね‐つき【骨付(き)】
1 骨組みのようす。骨格。 2 骨がついていること。また、その肉。 3 魚を二枚におろしたとき、背骨のついているほ...
ほね‐つぎ【骨接ぎ/骨継ぎ】
骨折や脱臼(だっきゅう)などを治療すること。また、それを職業とする人。接骨。整骨。→柔道整復師
骨(ほね)と皮(かわ)
ひどくやせているさまをいう。「大病して—になる」
ほね‐なし【骨無し】
1 身体を支える骨がないかのように、姿勢を保てないこと。 2 意志・信念などがないこと。また、その人。
骨(ほね)に刻(きざ)・む
深く心にとどめて決して忘れない。肝に銘じる。「父の教訓を—・む」
骨(ほね)に沁(し)・みる
骨までしみるほど強く感じる。骨身に沁みる。「—・みる寒さ」「親切が—・みる」
骨(ほね)に徹(てっ)・する
「骨に沁(し)みる」に同じ。
骨(ほね)にな・る
死んで遺骨になる。死ぬ。「—・って故国に帰る」
ほね‐ぬき【骨抜き】
1 調理で、魚や鳥などの骨を取り除くこと。 2 意見・計画などの肝心な部分を除き去ること。「議案を—にする」 3 ...
骨(ほね)の髄(ずい)まで
からだの最も中心のところまで。徹底して。「—性根が腐っている」
ほね‐ばなれ【骨離れ】
料理した魚などの骨が、身から離れるぐあい。身離れ。「—のいい魚」
ほね‐ば・る【骨張る】
[動ラ五(四)] 1 骨が出てごつごつしている。「—・った顔」 2 意地を張る。かどが立つほど主張する。「—・った...
ほね‐ぶし【骨節】
「ほねっぷし」に同じ。「—の痛んで寝られなえ晩なんか」〈芥川・一塊の土〉
ほね‐ぶと【骨太】
[名・形動] 1 骨が太いこと。骨格のがっしりしていること。また、そのさま。「—な(の)からだ」⇔骨細。 2 基本...
ほねぶと‐の‐ほうしん【骨太の方針】
平成13年(2001)から自民党政権下で政府が毎年発表する、経済財政に関する基本方針の通称(民主党政権下の平成22...
ほね‐へん【骨偏】
漢字の偏の一。「骸」「髑(どく)」などの「骨」の称。
ほね‐ぼそ【骨細】
[名・形動]骨が細いこと。体格がほっそりしてきゃしゃなこと。また、そのさま。⇔骨太。「芝居に出て来る若旦那そのまま...
骨(ほね)までしゃぶ・る
欲を満たすために、相手から徹底的に引き出す。「悪徳高利貸しに—・られる」
ほね‐み【骨身】
骨と肉。また、からだ。全身。
骨身(ほねみ)に応(こた)・える
全身に強く感じる。また、心に強く感じる。骨身に沁(し)みる。「寒さが—・える」「忠告が—・えた」
骨身(ほねみ)に沁(し)・みる
「骨身に応(こた)える」に同じ。
骨身(ほねみ)を惜(お)しまず
苦労をいとわず。「—働く」