いのこずち【牛膝】
ヒユ科の多年草。草地などに生え、高さ約90センチ。対生する枝を出し、節が太い。葉は楕円形。夏から秋、緑色の小花を穂...
いのこ‐の‐いわい【亥の子の祝】
西日本で、亥の子の日に行われる収穫祭の行事。関東地方の十日夜(とおかんや)にあたるもので、この日に収穫を祝って新穀...
いのこ‐へん【豕偏】
漢字の偏の一。「豨(き)」「豬(ちょ)」などの「豕」の称。
いのこ‐もち【亥の子餅】
亥の子の日に新穀で作る餅。《季 冬》「山茶花(さざんか)の紅つきまぜよ—/久女」
い‐のこり【居残り】
[名](スル) 1 いのこること。また、その人。「練習後の—を命じる」「—当番」 2 会社などの残業。「—して報告...
い‐のこ・る【居残る】
[動ラ五(四)] 1 他の人の帰ったあとまで残る。「会場に一人だけ—・る」 2 決められた時間よりもあとまでとどま...
いの‐しか‐ちょう【猪鹿蝶】
花札で、萩(はぎ)の10点(猪(いのしし))、紅葉(もみじ)の10点(鹿)、牡丹(ぼたん)の10点(蝶)の3枚。ま...
い‐の‐しし【猪】
《「猪(い)の獣(しし)」の意で、「しし」は食肉用のけものをいう》偶蹄(ぐうてい)目イノシシ科の哺乳類。体長約1....
いのしし‐むしゃ【猪武者】
1 向こうみずに敵中に突進する武士。 2 状況を考えないで、がむしゃらに事を行う人。
イノシトール
シクロヘキサンの各水素原子が水酸基と置き換わった化合物の総称。無色の結晶。水に可溶。9種類の立体異性体があり、その...
いのしり‐ぐさ【猪尻草】
ヤブタバコの別名。
イノシン‐さん【イノシン酸】
《inosinic acid》生物体内に存在するヌクレオチドの一種。アデノシンから生じるイノシンにリボースと燐酸1...
イノシンさん‐ナトリウム【イノシン酸ナトリウム】
イノシン酸のナトリウム塩。鰹節(かつおぶし)のうまみ成分の主体で、魚肉の抽出液などから得られる無色または白色結晶。...
いのせ‐なおき【猪瀬直樹】
[1946〜 ]ノンフィクション作家。長野の生まれ。政府税制調査会・行政改革断行評議会・道路関係四公団民営化推進委...
イノセンス
1 無実。無罪。 2 天真爛漫(てんしんらんまん)。無邪気。
イノセント
⇒インノケンティウス
イノセント
[形動] 1 無実の。潔白な。 2 純潔な。また、無邪気な。「—な愛」「—な遊び心」
いのち【命】
1 生物が生きていくためのもとの力となるもの。生命。「—にかかわる病気」「—をとりとめる」「—ある限り」 2 生き...
命(いのち)あっての物種(ものだね)
何事も命あってできることで、死んでは何にもならない。
命(いのち)生(い)・く
1 生き長らえる。「年老い衰へたる母、—・きても何にかはせんなれば」〈平家・一〉 2 命を取り留める。危ないところ...
いのち‐かぎり【命限り】
1 命のあるだけ。生きている間中。 2 (副詞的に用いて)全力を出し尽くして。「—働く」
いのち‐からがら【命辛辛】
[副]命を守るのが精いっぱいのさま。やっとのことで。「—逃げてくる」
命(いのち)から二番目(にばんめ)
命の次に大切なもの。非常に大事なもの。
いのち‐がけ【命懸け】
[名・形動]死ぬ覚悟で物事をすること。また、そのさま。決死。懸命。「—の作業」「—で取材する」
命(いのち)が尽(つ)・きる
死ぬ。生涯を終える。
いのち‐がわり【命代はり】
命と引き替えにすること。また、それほど大切なもの。いのちがえ。「殿の御遊興妨げ召さるれば、斯の通り—のお仕置きぢゃ...
いのち‐げ【命毛】
《文字を書くのに最も大切な毛であるところから》筆の穂先のいちばん長い毛。
いのち‐ごい【命乞い】
[名](スル) 1 殺されるはずの命が助かるように、頼むこと。「敵に—する」 2 長生きするように神仏に祈ること。...
いのち‐しょうぶ【命勝負】
命がけの勝負。「まことに大剛(だいかう)の、痴(をこ)の者なり。—しては損なり」〈曽我・四〉
いのち‐しらず【命知らず】
[名・形動] 1 生命の危険をも考えずに振る舞うこと。また、その人や、そのさま。「—が集まる」「—な冒険」 2 丈...
いのち‐ずく【命尽く】
1 一命にかかわること。「いくさといふは…、—のものなれば」〈浄・五枚羽子板〉 2 命懸けであること。「科人(とが...
いのち‐だま【命玉】
狩人が危急のときのために最後まで残し持つ弾丸。
いのち‐づな【命綱】
1 高い場所や海の中などの危険な場所で仕事をするとき、用心のためにからだに巻きつけておく綱。また、救命ブイや救助艇...
いのち‐とり【命取り】
1 生命、または地位・財産などを失う決定的な原因になる事柄。「—の病気」「失言が—となる」 2 相手の命を奪うほど...
命(いのち)長(なが)ければ恥(はじ)多(おお)し
《「荘子」天地から》長生きすれば、何かにつけ恥をさらすことも多い。
命(いのち)なりけり
命があったからこそのことである。生きていたからできたことである。「年たけて又越ゆべしと思ひきや—さ夜の中山」〈新古...
命(いのち)に替(か)・える
自分の命と引き替えにする。何としても守り抜こう、手に入れようとする気持ちをいう。「—・えても譲れない」「—・える宝...
いのち‐ぬすびと【命盗人】
むだに長生きしている人。「兼好が見たらば、—と申すべき婆々(ばば)あり」〈浮・一代男・二〉
いのちのうた【いのちの歌】
三好京三の小説。昭和55年(1980)刊行。
いのち‐の‐おや【命の親】
命を助けてくれた人。命の恩人。
いのち‐の‐かぎり【命の限り】
1 命のある間じゅう。生命の続く限り。命限り。「—愛する」 2 命の尽きる時。死期。「とあるもかかるも、同じ—ある...
いのち‐の‐きわ【命の際】
命の終わろうとする時。死にぎわ。
いのちのしょや【いのちの初夜】
北条民雄の短編小説。自身のハンセン病療養施設への入所体験を描いた私小説。原題は「最初の一夜」で、昭和11年(193...
いのち‐の‐せんたく【命の洗濯】
日ごろの束縛や苦労から解放されて、のんびり気ままに楽しむこと。「旅に出て—をする」
いのち‐の‐つな【命の綱】
《命をつなぎとめている綱の意から》生きていくうえでこの上もなく大切なもの。いのちづな。「わずかな食糧が—だ」「—と...
いのち‐の‐でんわ【いのちの電話】
深刻な悩みをもちながら、だれにも相談できないでいる人に、電話による対話で援助を行う相談機関。昭和46年(1971)...
いのちのなかばに【いのちの半ばに】
《原題In the Midst of Life》ビアスの短編小説集。1891年刊。発表当初の題名は「兵士と市民の物語」。
いのち‐の‐みず【命の水】
1 人の寿命を、流れる水にたとえていう語。 2 ヨーロッパで、ブランデー・ウイスキーなどアルコール度の強い蒸留酒の...
命(いのち)は義(ぎ)によりて軽(かる)し
《「後漢書」朱穆伝から》かけがえのない大切な命も、義のためならば捨てても惜しくない。
命(いのち)は鴻毛(こうもう)より軽(かる)し
《司馬遷「報任少卿書」から。「鴻毛」は、鴻(おおとり)の羽毛で、きわめて軽いもののたとえ》命を捨てることは、少しも...