おい‐て【追(い)手】
逃げる敵や罪人などを追いかける人。おって。
おい‐て【追風】
後ろから吹いてくる風。進む方向に吹く風。順風。おいかぜ。「—に帆を上げる」
おい‐て【於て】
[連語]《動詞「お(置)く」の連用形に接続助詞「て」の付いた「おきて」の音変化》(「…において」の形で用いる) 1...
おい‐て【措いて】
[連語]《動詞「お(措)く」の連用形に接続助詞「て」の付いた「おきて」の音変化》(「…をおいて」の形で、多く下に打...
おいてき‐ぼり【置いてきぼり】
「置いてけぼり」に同じ。「早くしないとまた—を食うおそれがある」〈漱石・坑夫〉
おいてけ‐ぼり【置いてけぼり】
(置いてけ堀)江戸本所の堀の名。本所七不思議の一。釣りをして帰ろうとすると、水中から「置いてけ、置いてけ」と呼ぶ声...
おいてこそじんせい【老いてこそ人生】
作家・政治家の石原慎太郎による随筆集。平成14年(2002)刊行。
追風(おいて)に帆(ほ)を上(あ)・げる
勢いに乗じて、思うままに力を発揮することのたとえ。また、物事が順調に進行することのたとえ。
老(お)いては騏驎(きりん)も駑馬(どば)に劣(おと)る
《「戦国策」斉策から》すぐれた人も年老いると働きが劣り、凡人に及ばなくなることのたとえ。騏驎も老いぬれば駑馬に劣る。
老(お)いては子(こ)に従(したが)え
《「大智度論」九九から》年をとってからは、何事も子に任せて従ったほうがよいということ。
老(お)いては益益(ますます)壮(さか)んなるべし
《「後漢書」馬援伝から》年老いても元気が衰えず、ますます盛んな意気がなければならないということ。
老(お)いて二度(ふたたび)児(ちご)にな・る
人は年を取ると、理解力や判断力が衰えて、また子供のようになる。老いては愚にかえる。老いて再び稚児になる。
お‐いで【御出で】
[名] 1 《「出ること」の尊敬語から転じて》「行くこと」「来ること」「居ること」の尊敬語。「—を待つ」「そこに—...
オイディプス
ギリシャ神話で、テーベ王ライオスとイオカステの子。アンティゴネの父。宿命により、知らずして父王を殺し、生母を妻とし...
オイディプス‐おう【オイディプス王】
《原題、(ギリシャ)Oidipūs Tyrannos》ギリシャ悲劇。ソフォクレス作。前430年ごろの上演とされる。...
オイディプス‐コンプレックス
⇒エディプスコンプレックス
オイディプスのやいば【オイディプスの刃】
赤江瀑の長編小説。昭和49年(1974)刊。同年、第1回角川小説賞受賞。昭和61年(1986)、成島東一郎監督によ...
おいで‐おいで【御出で御出で】
幼児などを、手招きして呼び寄せること。「—をする」
おいで‐なさい【御出でなさい】
[連語]《「おいでなさる」の命令形。また、「おいでなさいませ(まし)」の略とも》 1 「行く」「来る」「居る」の動...
おいで‐なさ・る【御出でなさる】
[動ラ五(四)] 1 「行く」「来る」「居る」の尊敬語。いらっしゃる。おいでになる。「どちらへ—・るのですか」「事...
おいで‐なさ・れる【御出でなされる】
[動ラ下一][文]おいでなさ・る[ラ下二] 1 「おいでなさる1」に同じ。「教会へ—・れたことのあるじゃ無し」〈木...
おいで‐なん・す【御出でなんす】
[動サ特活] 1 「行く」「来る」「居る」の尊敬語。「さあ二階へ—・し」〈洒・辰巳之園〉 2 (補助動詞)動詞・形...
おいで‐に‐な・る【御出でになる】
[動ラ五(四)] 1 「行く」「来る」「居る」の尊敬語。いらっしゃる。「日曜日は教会へ—・るそうです」「もう—・る...
おいで‐ぶぎょう【御出奉行】
鎌倉幕府・室町幕府の職名。将軍が外出するとき、供の者の人数を定め、また、行列の整備などにあたった。
お‐い・でる【御出でる】
[動ダ下一] 1 「行く」「来る」「居る」の尊敬語。おいでになる。いらっしゃる。「何処へ—・でることやらと」〈鏡花...
おいとこ‐ぶし【おいとこ節】
宮城県の民謡。仙台市を中心に東北地方で歌われる座敷歌。幕末ごろ、千葉・茨城地方で歌われた「高砂(たかさご)そうだよ...
お‐いとま【御暇】
[名](スル) 1 訪問先から退出すること。「もうそろそろ—しようか」 2 奉公先などを離れること。「—をいただきます」
おい‐とり【追い鳥】
「追い鳥狩り」の略。
おいとり‐がり【追い鳥狩(り)】
武家時代、勢子(せこ)に追い出させたキジ・ウズラなどを騎馬武者が狩る行事。
お‐いど【御居処】
《「いど」はすわる所の意》尻(しり)をいう女性語。
おい‐どん
[代](鹿児島地方で)一人称の人代名詞。わがはい。
おい‐なお・る【生ひ直る】
[動ラ四]成長するにつれて、悪かったものが改まりよくなる。「人目にすこし—・り給ふかなと見ゆるを」〈源・蜻蛉〉
おい‐な・す【負ひなす】
[動サ四](修飾語を受け)その状態に背負う。「尻籠(しこ)の矢、筈下りに—・して」〈義経記・五〉
おい‐なみ【老い次】
《「なみ」は動詞「な(並)む」の連用形から》年をとること。また、その境遇。老境。老年。「事もなく生き来しものを—に...
おいなめ‐も・つ【負ひ並め持つ】
[動タ四]あわせ持つ。一緒に持つ。「我が持てるまそみ鏡に蜻蛉領巾(あきづひれ)—・ちて馬買へ我が背」〈万・三三一四〉
おいなり‐さん【御稲荷さん】
1 稲荷神、また、稲荷神社を敬い親しんで呼ぶ語。「小さい—のある近所に」〈鴎外・雁〉 2 稲荷鮨(ずし)を丁寧にいう語。
おい‐な・る【生ひ成る】
[動ラ四]成長する。育つ。成人する。「いと美しう—・りにけり」〈更級〉
おい‐なわ【負(い)縄】
物をしばり背負うのに使う縄。
おい‐なわ【追(い)縄】
放し飼いの馬を捕らえるのに使う縄。
おいにっき【笈日記】
江戸中期の俳書。3冊。各務支考(かがみしこう)編。元禄8年(1695)成立。東海・近畿の蕉門の発句700余句などを...
おい‐ぬき【追(い)抜き】
1 追い抜くこと。追い越し。 2 《「団体追い抜き競技」の略》⇒チームパシュートレース
おい‐ぬ・く【追(い)抜く】
[動カ五(四)] 1 先に出たものに追いつき、さらにその先に出る。追い越す。「最後の一〇〇メートルで—・く」 2 ...
おいぬ‐こども【御犬子供】
江戸城の大奥に仕え、雑用をしていた少女。おいぬ。
おい‐の
[感]応答するときの語。多く女性が用いる。はい。おいのう。「『いやあお千世か』『—』」〈浄・宵庚申〉
おい‐の‐いってつ【老いの一徹】
老人が、自分の決めたことをどこまでも押し通して、他人の意見を聞こうとしないこと。「—に手を焼く」
おい‐の‐いりまい【老いの入舞】
年をとってから最後の一花を咲かせること。「そのまま人の嫌ふ事をも知らで—をし損ずるなり」〈花鏡〉
おい‐の‐かたうど【老いの方人】
老人のために気を吐く人。年寄りの味方。「この人の後には誰にか問はん、などいはるるは、—にて」〈徒然・一六八〉
おい‐の‐くりごと【老いの繰(り)言】
老人が、言ってもしかたのないことを、くどくどと繰り返し言うこと。「—と聞き流す」
おい‐の・ける【追い退ける】
[動カ下一][文]おひの・く[カ下二]追って、そこからどかせる。追い払う。「暁の光は次第に四方(あたり)の闇を—・...
おいのこぶみ【笈の小文】
江戸中期の俳諧紀行。1冊。松尾芭蕉著。宝永6年(1709)刊。貞享4年(1687)10月に江戸を出立し、尾張・伊賀...