かがみ‐ぐら【鏡鞍】
前輪と後輪に金、銀などの薄板を張り、さらに山形の部分に覆輪(ふくりん)をかけた鞍。
かがみ‐こ・む【屈み込む】
[動マ五(四)]からだを前に曲げてうずくまる。しゃがみ込む。「気分が悪くなって道端に—・む」
かがみ‐ごい【鏡鯉】
ドイツゴイの一品種。うろこは退化しているが、大形のものが背びれとしりびれの付け根や側線に沿って残っている。
かがみさと‐きよじ【鏡里喜代治】
[1923〜2004]力士。第42代横綱。青森県出身。本名、奥山喜世治。優勝4回。昭和33年(1958)引退、年寄...
かがみ‐しこう【各務支考】
[1665〜1731]江戸中期の俳人。美濃の人。別号、獅子庵・東華坊など。蕉門の十哲の一人。師の没後は美濃派の一流...
かがみじし【鏡獅子】
新歌舞伎十八番の一。舞踊劇。長唄。本名題「春興(しゅんきょう)鏡獅子」。福地桜痴作詞、3世杵屋正次郎(きねやしょう...
かがみ‐せん【鏡銑】
マンガン10〜35パーセント、炭素4〜5パーセントを含む銑鉄。破面が鏡状であるところからいわれる。転炉での製鋼で脱...
かがみ‐たて【鏡立て】
鏡を立てかける木製の枠、または台。かがみかけ。かがみだい。きょうだい。
かがみ‐だい【鏡台】
「鏡立て」に同じ。
かがみ‐だい【鏡鯛】
マトウダイ科の海水魚。全長約50センチ。体は卵形で側扁が著しく、うろこはない。背びれの棘条(きょくじょう)間の皮膜...
かがみつくり‐べ【鏡作部】
律令制以前、朝廷や豪族に属して鏡を製作した部民(べみん)。律令制では雑工戸(ざっこうこ)がこれを担当した。
かがみ‐てんじょう【鏡天井】
格縁(ごうぶち)などをもたず、鏡のように平面に板を張って仕上げた天井。禅宗様建築に多くみられる。
かがみ‐とぎ【鏡磨ぎ】
金属性の鏡をみがいて曇りをとり、光沢を出すこと。また、それを職業とする者。
かがみ‐ど【鏡戸】
枠の中に一枚板をはめ込んだ戸。
かがみ‐なす【鏡なす】
[枕] 1 古代の貴重品である鏡のように大切に思うの意から、「思ふ」にかかる。「—我(あ)が思ふ妹(いも)もありと...
かがみ‐ぬき【鏡抜き】
鏡4を抜くこと。祝宴などで、酒樽のふたを槌(つち)などで割り開くこと。鏡開き。鏡割り。
かが‐みの【加賀蓑】
加賀国から産出した蓑。細い草で作り、上に萌葱糸(もえぎいと)の網を掛けた上品なもの。武士や粋人が着用した。
かがみ‐の‐おおきみ【鏡王女】
[?〜683]万葉集の女流歌人。舒明(じょめい)天皇の皇女・皇妹とも、鏡王の娘で額田王(ぬかたのおおきみ)の姉とも...
かがみ‐の‐かいろう【鏡の回廊】
ベルサイユ宮殿の2階にある、庭園に面した大きな回廊。長さ73メートル、幅10.5メートル、高さ12.3メートル。庭...
かがみのくにのアリス【鏡の国のアリス】
《原題Through the Looking-Glass and What Alice Found There》キ...
かがみのなかのかがみ【鏡の中の鏡】
《原題、(ドイツ)Der Spiegel im Spiegel》ドイツの児童文学者、エンデによる大人向けの短編小説...
かがみのビーナス【鏡のビーナス】
《原題、(スペイン)La Venus del espejo》ベラスケスの絵画。カンバスに油彩。ビーナスが背を向けて...
かがみ‐の‐ま【鏡の間】
1 能舞台で、橋懸かりの奥の揚げ幕のすぐ内にある板敷きの部屋。姿見鏡を置き、役者は登場直前にここで面(おもて)をつ...
かがみ‐の‐まつ【鏡の松】
能舞台で、鏡板(かがみいた)に描かれる老松の絵。奈良春日(かすが)神社の影向(ようごう)の松を写すという。
かがみ‐は【鏡葉】
カシワなどの、表面が広くてつやのある葉。 [補説]書名別項。→鏡葉
かがみば【鏡葉】
窪田空穂の歌集。大正15年(1926)刊。
かがみ‐はだ【鏡肌】
断層面に沿って岩盤がずれ動いたときの摩擦で生じた、鏡のような光沢のある面。
かがみ‐ばこ【鏡箱/鏡匣/鏡筥】
平安時代以後、寝殿に置いた調度の一。円形または八つ花形で脚のついた台の上にのせ、鏡・汗手拭(あせたなごい)・領巾(...
かがみ‐ばり【鏡張り】
1 鏡板1を張ること。また、張ったもの。 2 鏡1を張ること。また、張ったもの。
かがみ‐びらき【鏡開き】
1 《「開き」は「割り」の忌み詞》正月11日(もと20日)に鏡餅(かがみもち)を下ろし、雑煮や汁粉にして食べること...
かがみ‐ぶとん【鏡布団】
裏布を表の方に折り返して、額縁のように縫い上げた布団。鏡の形に似ているところからいう。
かがみ‐もじ【鏡文字】
鏡にうつったように、左右が逆になった文字。
かがみ‐もち【鏡餅】
平たく円形に作った餅。大小2個をひと重ねにし、正月や祝いのとき、神仏に供える。おそなえ。おかがみ。《季 新年》「—...
かがみ‐もの【鏡物】
書名に「鏡」のつく、和文の歴史物語の総称。「大鏡」「今鏡」「水鏡」「増鏡」など。鏡類。
かがみ‐やま【鏡山】
滋賀県南部、野洲(やす)市と蒲生(がもう)郡竜王町との境にある山。標高385メートル。[歌枕]「—いざ立ちよりて見...
かがみやまこきょうのにしきえ【加賀見山旧錦絵】
浄瑠璃。時代物。11段。容楊黛(ようようたい)作。天明2年(1782)江戸外記座初演。松平周防守(すおうのかみ)邸...
かが・みる【鑑みる】
[動マ上一]《「鏡(かがみ)」の動詞化》「かんがみる」に同じ。「たとひ四部の書を—・みて、百療に長ずといふとも」〈...
かがみ‐わり【鏡割(り)】
「鏡開き」に同じ。《季 新年》
鏡(かがみ)を抜(ぬ)・く
《「鏡」は酒樽のふた。形が古鏡に似ていることから》祝宴などで、酒樽のふたを槌(つち)などで割り開くこと。
かがみをみるビーナス【鏡を見るビーナス】
《原題、(スペイン)La Venus del espejo》⇒鏡のビーナス
かが・む【屈む】
[動マ五(四)] 1 腰などが前に曲がる。「腰が—・む」 2 腰やひざを折り曲げて姿勢を低くする。しゃがむ。「—・...
かが・める【屈める】
[動マ下一][文]かが・む[マ下二]からだを前に折り曲げてやや低い姿勢をとる。かがむようにする。「腰を—・めてあい...
かが‐もん【加賀紋】
色差しした美麗な紋。加賀国の人が多く用いたところからいう。定紋ではなく、上絵で、丸の中に月や花を図案ふうに極彩色に...
かがやかし・い【輝かしい/耀かしい/赫かしい】
[形][文]かがやか・し[シク]《古くは「かかやかし」》 1 光り輝くようにすばらしい。華々しい。「—・い将来」「...
かがやか・す【輝かす/耀かす/赫かす】
[動サ五(四)]《古くは「かかやかす」》 1 きらきらと光らせる。まぶしいくらいにりっぱにする。また、表情などを明...
かがやき
北陸新幹線で運行されている特別急行列車の愛称。平成27年(2015)運行開始。東京・敦賀(つるが)間、または東京・...
かがやき【輝き/耀き/赫き】
《古くは「かかやき」》 1 かがやくこと。また、かがやく光。「太陽の—」 2 はなばなしくりっぱであること。「才能の—」
かがやき‐わた・る【輝き渡る】
[動ラ五(四)]一面に光りかがやく。「五色の光明(こうみょう)赫奕(かくやく)と—・るに」〈紅葉・二人むく助〉
かがや・く【輝く/耀く/赫く】
[動カ五(四)]《古くは「かかやく」》 1 まばゆいほどきらめく。きらきら光る。光を放つ。「ネオンが—・く」 2 ...
かがやくにほんごのあくたい【かがやく日本語の悪態】
川崎洋の随筆。平成9年(1997)刊。古今の文学作品や方言、キャンパス用語などから著者が収集したあらゆる日本語の悪...