かたて‐なべ【片手鍋】
長い柄が片側にだけついている鍋。
かたて‐にんぎょう【片手人形】
操り人形で、左手で胴を支え、右手で人形の右手を動かす使い方。人形の左手は動かさない。文楽の詰め人形や各地の民俗人形...
かたて‐ぬき【片手抜き】
神伝流の泳法の一。両足を交互にあおり、踏み出した足と同じ側の手で水をかき、かいた手を腰の後ろで抜いて前に回す。
かた‐てま【片手間】
本来の仕事の余暇。また、本業の合間にほかのことをすること。「—にはできない」
かたてま‐しごと【片手間仕事】
本業の合間にする仕事。また、そのような簡単な仕事。片手仕事。
かたて‐や【片手矢】
左手(弓手(ゆんで))に矢をつがえた弓を持ち、射る準備を整えていること。また、その1本の矢。「—をはめて、矢筈(や...
かたて‐わざ【片手業】
1 片手でするわざ。「こなた諸手(もろて)のまくり切り、—に受けかね」〈浄・井筒業平〉 2 片手間にする仕事。かた...
かた‐てん【片点】
漢文に返り点だけをつけること。また、その返り点。→諸点(もろてん) →両点
かた‐てん【肩点】
和歌・連歌・俳諧などの右肩につける評点。→合点(がってん)3
かた‐で【堅手】
1 質のかたいこと。かたく作ってあること。また、その物。「—の茶碗」 2 実直・律義な性質。「至極—の侍」〈浄・天...
カタディオプトリック‐ぼうえんきょう【カタディオプトリック望遠鏡】
《catoptric(反射光学式の)+dioptric(屈折光学式の)から》⇒反射屈折望遠鏡
肩(かた)で息(いき)を◦する
苦しそうに、肩を上げ下げして呼吸をする。「ゴールインした選手が—◦している」
肩(かた)で風(かぜ)を切(き)・る
肩をそびやかして、得意そうに歩く。「一時は—・る勢いだった」
かた‐でり【偏照り/片照り】
晴れた日ばかりが続くこと。⇔偏降(かたぶ)り。
かた‐とき【片時】
《一時(ひととき)の半分の意》ほんのしばらくの間。ちょっとの間。へんじ。「—も目が離せない」
片時(かたとき)去(さ)ら◦ず
少しの間もやむことなく。始終。「—◦ずあひ思ひけるを」〈伊勢・四六〉
かたとき‐へんじ【片時片時】
《「かたときへんし」とも》「かたとき」を強めていう語。ほんのしばらくの間。「—も怠ることなかれ」
カタトニー
統合失調症の一病型。冷たく硬い表情をして、奇妙な態度をとったり意味不明の激しい運動興奮を示したりする。
かた‐ど【片戸】
1 扉が1枚の開き戸。片とびら。 2 両開きの扉の片方の戸。「大寺の—さしけり夕紅葉」〈一茶発句集〉
かた‐どおり【型通り】
[名・形動]慣習として決まっている、ある一定の方式に、ただ従うこと。また、そのさま。「—のあいさつ」「—に式を進める」
かた‐どまり【片泊まり】
「片旅籠(かたはたご)」に同じ。
かた‐ど・る【象る/模る】
[動ラ五(四)]《「形取る」の意》 1 物の形を写し取る。また、ある形に似せて作る。「雪の結晶を—・った模様」 2...
かた‐な【刀】
《「かた」は片、「な」は刃の古語》 1 武器として使った片刃の刃物。 2 江戸時代、武士が脇差(わきざし)とともに...
かた‐な【片名/偏名】
1 ㋐2字で成り立っている名の片方の字。偏諱(へんき)。「我が—に父が—を取って経春とつくべし」〈盛衰記・三六〉 ...
刀(かたな)折(お)れ矢(や)尽(つ)・きる
《「後漢書」段熲伝から》戦う手段をすっかり使い果たす。また、物事に立ち向かう手段がなくなる。弓折れ矢尽きる。「努力...
かたな‐かけ【刀掛(け)】
1 刀を横にして掛けておく道具。刀架。 2 ものの役に立たない武士をさげすんでいう語。「綺羅(きら)を飾りし—めら...
かたな‐かじ【刀鍛冶】
刀を鍛えて作る職人。刀匠。刀工。
かたな‐がり【刀狩(り)】
武士以外の者が持っている刀・槍などの武器を没収すること。天正16年(1588)豊臣秀吉による刀狩り令が有名。これに...
かた‐ながれ【片流れ】
1 屋根の棟から片方の軒までの斜面。 2 一方にだけ傾斜をもつ屋根。片屋根。
かたながれ‐づくり【片流れ造(り)】
一方にだけ傾斜している屋根をもつ家の造り。
かた‐なき【片泣き/片鳴き】
1 独りで泣くこと。独り泣き。一説に、半泣き、また、ひたすら泣く意とも。「朝妻の避介(ひか)の小坂(をさか)を—に...
かたな‐きず【刀傷/刀疵】
刀で切られた傷。また、その傷痕。
かた‐なし【形無し】
[名・形動] 1 本来の形を損なうこと。跡形のないこと。また、そのさま。「(袴(はかま)ノ)ひだの—になりたるを」...
かた‐なし【結政】
《集めて一つにまとめる意の動詞「かたなす」の連用形から》 1 奈良・平安時代、除目(じもく)などの政務に関する書類...
かたなし‐どころ【結政所】
律令制で、大内裏の外記庁(げきのちょう)の南にあって、参議・弁官・外記などが集まって政務を執った役所。結政の座。け...
かたな‐だま【刀玉】
田楽などで、数本の短刀を空中に投げ上げては手で受け取る曲技。また、その曲芸師。
かた‐なつけ【片馴付け】
まだ十分にならされていないこと。「悪源太の乗り給へる馬、—の駒にて」〈平治・中〉
かたな‐とぎ【刀研ぎ/刀磨ぎ】
刀剣を研ぐこと。また、それを職業とする人。
刀(かたな)に懸(か)けても
1 刀を抜いての勝負となっても。腕ずくでも。 2 武士の名誉に懸けても。誓って。
刀(かたな)の錆(さび)
1 刀に生じる錆。また、血が錆の原因になるところから、刀で切り殺すことや切り殺されることにいう。 2 「刀汚(かた...
刀(かたな)の手前(てまえ)
刀を差している武士の面目上。「—、武士の意地」〈伎・小袖曽我〉
かたな‐の‐はわたり【刀の刃渡り】
刀の刃の上を人が渡り歩く曲技。
かたな‐びき【刀引き】
宴席などで、帯びている刀を引き出物として贈ること。「大酒の時、小袖引き、素襖(すはう)引き、—、常の事なり」〈宗五...
かたな‐めい【刀銘】
刀剣の銘で、左腰に刃を上にして差したとき、茎(なかご)の差表(さしおもて)側になる方に彫ったもの。→太刀(たち)銘
かたな‐めきき【刀目利き】
刀の良否や真偽を鑑定すること。また、その人。
かたな‐よごし【刀汚し】
1 帯刀する価値のない者が刀を差して、かえって刀を辱めること。 2 切る価値のないものを切ること。刀のさび。
かた‐ならし【肩慣らし】
[名](スル) 1 野球などで、ボールを軽く投げて肩の調子を整えること。 2 転じて、仕事や作業などを本格的に始め...
かた‐なり【片生り】
[名・形動ナリ] 1 成長・発達が不十分なこと。また、そのさま。未熟。未完成。かたおい。「むすめ、いとまだ—に」〈...
かた‐に【片荷】
1 てんびん棒で前後に荷物を担ぐときの、片方の荷。 2 トラックの荷台やコンテナなどの積み荷の重量が、前後または左...
カタニア
⇒カターニア