はつがん‐ぶっしつ【発癌物質】
癌を発生させる物質。動物実験で比較的短期に高率に発生させることのわかった化学物質。ベンツピレンなどの芳香族炭化水素...
はつがん‐らん【発眼卵】
魚の卵のうち、発生が進んだ胚(はい)の目が、半透明な卵膜を通して黒い点として見えるもの。放流魚などの種苗に用いられる。
はつ‐き【泊木】
枝のある2本の木を柱とし、これに竿や縄などを掛け渡し、物を干すようにしたもの。はて。はさ。「麻手ほす—の枝にゐる百...
は‐づき【葉月】
《古くは「はつき」とも》陰暦8月の異称。《季 秋》「朝山や—の月のきえのこり/青嵐」
はつき‐とうば【葉付き塔婆】
⇒梢(うれ)付き塔婆
はつ‐きょうげん【初狂言】
新年に初めて演じる歌舞伎狂言。初芝居。
はつ‐ぎ【発議】
[名](スル) 1 会議の席で意見などを言い出すこと。ほつぎ。「改革案を—する」 2 議員が議案を議院に提出して審...
はつ‐ぎく【初菊】
初咲きの菊。《季 秋》
はつ‐ぎょ【発御】
天皇・太皇太后・皇太后・皇后が出発すること。
はつ‐くに【初国/肇国】
国を肇(はじ)めること。初めて国を建てること。また、その国。「出雲の国は、…—小さく作らせり」〈出雲国風土記〉
はつくにしらす‐すめらみこと【始馭天下之天皇/御肇国天皇】
《最初に国土を統治した天皇の意》第1代の神武天皇(始馭天下之天皇)、または第10代の崇神天皇(御肇国天皇)のこと。
はつ‐ぐさ【初草】
1 春の初めにもえ出る草。若草。「—のなどめづらしき言の葉ぞ」〈伊勢・四九〉 2 幼い子などのたとえにいう。「—の...
はつ‐げいこ【初稽古】
1 芸能や技芸などの、初めての稽古。 2 武芸や遊芸などの稽古事を、新年初めてすること。稽古始め。《季 新年》
はつ‐げん【発言】
[名](スル)言葉を出すこと。口頭で意見を述べること。また、その言葉。はつごん。「—を求める」「会議で—する」
はつ‐げん【発現】
1 [名](スル)現れ出ること。また、現し出すこと。「個性が—した絵画」「薬効を—する」 2 ⇒遺伝子発現
はつ‐げん【発源】
[名](スル) 1 みなもとから川などが流れ出ること。また、そのみなもと。 2 物事の起こるもとをなすこと。また、...
はつげん‐がっき【撥弦楽器】
弦を指・つめ・ばちなどではじいて鳴らす楽器の総称。ハープ・ギター・三味線など。
はつげん‐けん【発言権】
会議などで発言することのできる権利。
はつげん‐りょく【発言力】
発言によって、人を動かしたり従わせたりするなどの影響力。「党内で—がある」
はつ‐こい【初恋】
生まれて初めての恋。 [補説]書名別項。→初恋
はつこい【初恋】
1 嵯峨の屋お室の短編小説。明治22年(1889)、文芸誌「都の花」に発表。明治24年(1891)刊行の作品集「新...
はつ‐こうしん【初庚申】
その年最初の庚申(かのえさる)の日。帝釈天(たいしゃくてん)の最初の縁日で、各地の帝釈天を祭る寺や庚申堂に参詣する...
はつ‐こえ【初声】
《「はつごえ」とも》 1 新年の朝初めて聞く鳥の声。《季 新年》 2 各季節に初めて聞く鳥や虫の鳴き声。「ほととぎ...
はつこさん【初子さん】
赤染晶子の短編小説。平成16年(2004)、第99回文学界新人賞を受賞。
はつ‐ご【初子】
初めて生まれた子。ういご。 [補説]動物の場合は「初仔」とも書く。
はつ‐ご【発語】
[名](スル) 1 言い始めること。言語を発すること。ほつご。 2 言い出しや書き出しに用いる語。「いざ」「さて」...
はつ‐ごおり【初氷】
冬になって初めて張った氷。《季 冬》「—何こぼしけん石の間(あひ)/蕪村」
はつ‐ごよみ【初暦】
新年、初めてその年の暦を使うこと。また、その暦。《季 新年》「人の手にはや古りそめぬ—/子規」
はつ‐ごん【発言】
[名](スル)「はつげん(発言)」に同じ。「—自由」〈蘆花・思出の記〉
はつ‐ざき【初咲き】
その花の咲く季節の最初に咲くこと。また、その花。「—の水仙」
はつ‐ざる【初申】
陰暦2月のはじめの申(さる)の日。奈良春日大社の祭礼が行われる。
はつ‐ざん【初産】
初めての出産。ういざん。しょざん。
はつ‐しお【初入】
1 染め物を初めて染め液に浸すこと。ひとしお。 2 草木の葉が春や秋に色づき始めること。「浅みどり—染むる春雨に野...
はつ‐しお【初潮/初汐】
1 製塩のためにその年初めてくむ潮水(しおみず)。 2 潮の満ちるときに最初にさしてくる潮。 3 陰暦8月15日の...
はつ‐しぐれ【初時雨】
その年初めて降る時雨。《季 冬》「—猿も小蓑(こみの)をほしげなり/芭蕉」
はつ‐しごと【初仕事】
1 新年になって、その年に初めてする仕事。仕事始め。《季 新年》 2 新しい職場で初めて行う仕事。
はつ‐しばい【初芝居】
正月の芝居興行。初春狂言。春芝居。《季 新年》
はつ‐しま【初島】
静岡県熱海市に属する島。網代港の東の沖合にある。近世以降、戸数を41戸に保ち、共同体として運営。観光地。 [補説]...
はつ‐しも【初霜】
その年の秋から冬にかけて最初に降りる霜。《季 冬》「—やわづらふ鶴(つる)を遠く見る/蕪村」
はつしも‐づき【初霜月】
陰暦10月の異称。
はつ‐じょう【発条】
ばね。ぜんまい。
はつ‐じょう【発情】
[名](スル)成熟した動物、主に哺乳類が交尾可能な状態にあること。人間以外では繁殖期に限られ、性ホルモンにより誘発...
はつじょう‐しゅうき【発情周期】
哺乳類の雌にみられる発情状態の周期。また、発情における生理状態の周期的な変化。卵胞の成熟・排卵・黄体化の時期を繰り...
はつじょう‐ホルモン【発情ホルモン】
⇒エストロゲン
はつ‐じん【発軔】
1 歯止めを取り除いて車を動かすこと。旅立つこと。「あるじに明朝の—を告げたり」〈鴎外訳・即興詩人〉 2 物事を始...
はつ‐すがた【初姿】
1 新年の装いをした姿。 2 初めての装いをした初々しい姿。「六つや難波にこの身沈めて…十や十五の—」〈浄・阿波鳴...
はつすがた【はつ姿】
小杉天外の処女小説。明治33年(1900)刊。序文は、わが国における自然主義文学論の先駆とされる。
はつ‐すずめ【初雀】
元旦のスズメ。また、その鳴き声。《季 新年》「廂(ひさし)より垂れたる松の—/風生」
はつ‐すずり【初硯】
書きぞめ。《季 新年》
はつ‐ずり【初刷(り)】
1 ⇒しょずり(初刷り) 2 新年になって初めての印刷。また、その印刷物。特に、1月1日付の新聞をいう。《季 新年》