まつば‐がに【松葉蟹】
1 イソオウギガニ科のカニ。浅海にすみ、甲は丸みのある四角形で、甲幅13センチくらい。全体に黄褐色。甲の縁と脚に太...
まつば‐がみ【松葉紙】
松葉のような形をした細かいものを漉(す)き込んだ紙。松皮紙。
まつば‐ぎく【松葉菊】
ハマミズナ科の常緑多年草。茎は地をはい、枝分かれし、針状の多肉質の葉を対生する。夏に紅紫色の菊に似た花が咲き、花び...
まつば‐ざけ【松葉酒】
きざんだ松の新芽と砂糖を焼酎に加え、半年ほど発酵させた酒。薬効があるとして冬に飲む。《季 冬》
まつば‐づえ【松葉杖】
足の不自由な人が用いる杖。上辺が松葉のように二またになっているもの。
まつば‐にんじん【松葉人参】
アマ科の一年草。山地に生え、高さ約50センチ。葉は線形で互生する。夏、淡紫色の小花を多数開く。まつばなでしこ。
まつば‐ぼたん【松葉牡丹】
スベリヒユ科の一年草。茎は地をはい、多数の枝に分かれ、紅色を帯びる。葉は細くて肉厚。夏、紅・黄・白色などの5弁花を...
まつ‐ばめ【松羽目】
《松を描いた羽目板の意》歌舞伎の大道具の一。能舞台を模して、正面に老松、左右の袖に竹を描いた羽目板模様の張り物。
まつばめ‐もの【松羽目物】
歌舞伎舞踊の一系統で、能・狂言の表現様式を模したもの。舞台の背景に松羽目を用いるのでいう。「勧進帳」「身替座禅」など。
まつ‐ばやし【松林】
松の木の林。
まつ‐ばやし【松囃子/松拍子】
1 室町時代に盛行した初春の祝福芸。唱門師(しょうもんじ)などの専業芸人のほか、村人・町人・侍などが、幕府や諸邸を...
まつばやし‐けいげつ【松林桂月】
[1876〜1963]日本画家。山口の生まれ。本名、篤。日本南画院会長。野口幽谷に師事、南宗画の正系を継いで、その...
まつば‐ゆり【松葉百合】
アマナの別名。
まつ‐ばら【松原】
松の多く生えている原。
まつばら【松原】
大阪府中部の市。大阪市の南、堺市の東に隣接する住宅地。古代は難波と大和とを結ぶ竹内(たけのうち)・長尾両街道の要地...
まつばら‐し【松原市】
⇒松原
まつばら‐どおり【松原通り】
京都市街地を東西に走る道路の呼び名。平安京の五条大路にあたり、通りの東突き当たりは清水寺。全長約5.2キロ。
まつば‐らん【松葉蘭】
マツバラン科の常緑多年生のシダ。暖地の樹上・岩上などに着生。高さ10〜30センチ。茎は三角柱で、上部で枝分かれを繰...
まつ‐び【末尾】
ものの最後。終わり。「文章の—」
まつ‐ふぐり【松陰嚢/松毬】
まつかさ。まつぼっくり。《季 秋》
まつ‐ぶさ【松房】
マツブサ科の落葉性の蔓(つる)植物。葉は広楕円形。ふつう雌雄異株。6月ごろ、淡黄色の小花が下向きに咲き、藍黒色の丸...
ま‐つぶさ【真具】
[形動ナリ]整いそろっているさま。十分なさま。「ぬばたまの黒き御衣(みけし)を—に取り装(よそ)ひ」〈記・上・歌謡〉
まつ‐ぶん【末文】
1 文章の終わりの部分。 2 手紙文の終わりに書く形式的な文章。「まずはお願いまで」「右取り急ぎ御礼まで」などの類。
まつ・べる【纏べる/集べる】
[動バ下一][文]まつ・ぶ[バ下二]一つにまとめる。一つところに集める。「沓(くつ)見—・べて腰につけ」〈浄・丹波与作〉
まつ‐ほど【松塊】
ツガサルノコシカケ科のブクリョウの古名。〈和名抄〉
まつほ‐の‐うら【松帆の浦】
淡路島北端の松帆崎の海岸。明石海峡に臨む景勝地。まつおのうら。[歌枕]「来ぬ人を—の夕なぎに焼くや藻塩の身もこがれ...
ま‐つぼ【真壺】
葉茶壺の一種。ルソン壺のうち、肩や胴に銘のないもの。
まつ‐ぼっくり【松毬/松陰嚢】
《「まつふぐり」の音変化》「松笠(まつかさ)」に同じ。
まつ‐まい【末妹】
すえの妹。ばつまい。
まつまえ【松前】
北海道南西端部の地名。江戸時代は松前氏の城下町で、蝦夷(えぞ)経営の中心となった。福山城(松前城)がある。コンブ・...
まつまえ‐おいわけ【松前追分】
⇒江差追分(えさしおいわけ)
まつまえ‐おおしま【松前大島】
北海道南西部、松前町にある島。渡島(おしま)大島。→大島
まつまえ‐しげよし【松前重義】
[1901〜1991]教育者・政治家。熊本の生まれ。逓信省で工学者として活躍。昭和18年(1943)航空科学専門学...
まつまえ‐じょう【松前城】
北海道南西部、松前郡松前町にある平城(ひらじろ)。日本最北の城で、三層の白い天守閣があり高さ30メートル。松前氏の...
まつまえ‐ちょう【松前町】
⇒松前
まつまえ‐づけ【松前漬(け)】
細切りのするめと昆布にニンジンや数の子を加え、醤油とみりんで漬け込んだもの。
まつまえ‐はんとう【松前半島】
北海道、渡島(おしま)半島の南西部をなす半島。津軽海峡と日本海に面する。
まつまえ‐ぶぎょう【松前奉行】
江戸幕府の職名。遠国(おんごく)奉行の一。老中に属し、蝦夷地の民政・警備・開拓・鎮撫(ちんぶ)に当たった。文化4年...
まつ‐むかえ【松迎え】
正月の門松などに用いる松を山から切ってくること。《季 冬》「谷山に子どもの声す—/澄雄」
まつ‐むし【松虫】
1 直翅(ちょくし)目マツムシ科の昆虫。コオロギ類の一種。体長2センチくらい、淡褐色で、触角が長い。雌は錐(きり)...
まつむし【松虫】
謡曲。四番目物。古今集などに取材。マツムシの声を慕って草むらで死んだ男の霊が友人恋しさに現れて、虫の音に興じて舞をまう。
まつむし‐がい【松虫貝】
タモトガイ科の巻き貝。潮間帯の海藻の間などにすむ。貝殻は紡錘形で、殻高2センチほど。殻表は滑らかで、白に褐色の網目...
まつむし‐そう【松虫草/山蘿蔔】
スイカズラ科の多年草。高原の草地に生え、高さ60〜90センチ。羽状に裂けている葉が対生する。8〜10月、紫色の頭状...
まつむし‐どおり【松虫通り】
大阪市内を東西に走る道路の呼び名。沿線に天下茶屋・桃ケ池公園などがある。
まつむら【松村】
姓氏の一。 [補説]「松村」姓の人物松村栄子(まつむらえいこ)松村景文(まつむらけいぶん)松村月渓(まつむらげっけ...
まつむら‐えいこ【松村栄子】
[1961〜 ]小説家。静岡の生まれ。本姓、朝比奈。出版社などの勤務を経て創作活動に入る。「至高聖所(アバトーン)...
まつむら‐けいぶん【松村景文】
[1779〜1843]江戸後期の画家。京都の人。松村月渓の異母弟。優麗な花鳥画にすぐれ、月渓の後継者として四条派の...
まつむら‐けんぞう【松村謙三】
[1883〜1971]政治家。富山の生まれ。新聞記者を経て衆議院議員。第二次大戦後、農相として農地改革に着手した。...
まつむら‐げっけい【松村月渓】
[1752〜1811]江戸後期の画家・俳人。京都の人。名は豊昌。のち画姓を呉、画名を春(しゅん)とし、呉春と称した...
まつむら‐しょうねん【松村松年】
[1872〜1960]昆虫学者。兵庫の生まれ。和名の整理をするなど、日本の近代昆虫学の基礎を築いた。著「日本昆虫学...