おとこ‐やま【男山】
京都府南西部、八幡(やわた)市にある山。標高143メートル。山頂に石清水(いわしみず)八幡宮がある。雄徳山。八幡山。
おとこやま‐はちまんぐう【男山八幡宮】
石清水(いわしみず)八幡宮の異称。
おとこ‐やもめ【男鰥】
妻を亡くして再婚しない男。やもお。「—に蛆(うじ)が湧(わ)き、女寡(おんなやもめ)に花が咲く」⇔女寡。
おとこ‐ゆ【男湯】
銭湯・温泉などで、男が入るほうの浴室。男風呂。⇔女湯。
おとこ‐ようぞめ
レンプクソウ科の落葉低木。日本特産で、山地に自生。高さ約2メートル。樹皮は灰色。葉は卵形で縁にぎざぎざがある。5、...
おとこ‐よもぎ【男艾/牡蒿】
キク科の多年草。山野に生え、高さ0.5〜1メートル。全体に毛がなく、茎の上部で枝が分かれ、秋、淡黄色の小花を多数つ...
おとこ‐らし・い【男らしい】
[形][文]をとこら・し[シク]いかにも男であると思えるようすである。体格・気質や行動・態度などが、男性のもつべき...
お‐ところ【御所/御処】
相手を敬ってその住所・住居をいう語。お住まい。
男(おとこ)を上(あ)・げる
りっぱな行為をして、男の面目を施す。「名演説で—・げる」⇔男を下げる。
男(おとこ)を売(う)・る
男らしい性格をもっているという評判を広める。
男(おとこ)を拵(こしら)・える
女が愛人をつくる。情夫をもつ。男をつくる。
男(おとこ)を下(さ)・げる
一人前の男性として恥ずかしい行為をして、自分の価値を低くする。⇔男を上げる。
男(おとこ)を知(し)・る
女が男と初めて肉体関係をもつ。
男(おとこ)を磨(みが)・く
男の名誉を保とうと義侠心(ぎきょうしん)を養う。男だてになる修業をする。
おと‐ご【乙子/弟子】
1 末っ子。おと。「—なる女童(めのわらは)」〈今昔・一六・一五〉 2 「乙子月(おとごづき)」の略。
おと‐ごぜ【乙御前】
1 末娘。また、若く美しい娘。「主ぞ恋しかりける、—ぞ恋しかりける」〈虎明狂・枕物狂〉 2 顔の醜い女。おたふく。...
おとご‐づき【乙子月】
陰暦12月の異称。おとづき。おとご。
おとご‐の‐いわい【乙子の祝い】
乙子の朔日(ついたち)に行う行事。
おとご‐の‐ついたち【乙子の朔日】
陰暦12月1日。この日、餅をついて食べると、水難を免れるという。《季 冬》
おとご‐の‐もち【乙子の餅】
乙子の朔日(ついたち)に、ついて食べる餅。川浸(かわひた)り餅。
おと‐ごほう【乙護法】
仏法を守護するために童子の姿をして現れる鬼神。おとごおう。
おと‐さた【音沙汰】
(多く下に打消しの語を伴う)便り。連絡。また、訪れ。「別れて以来何の—もない」
おとし【落(と)し】
1 落とすこと。 2 入れるべきものを忘れること。落ち。「名簿に—がある」 3 鳥獣などを捕らえるための仕掛け。わ...
おとし‐あな【落(と)し穴】
1 歩いている人や獣が気がつかずに、そのまま落ち込むように仕掛けた穴。 2 (比喩的に)人を陥れるための策略。「う...
おとしあな【おとし穴】
昭和37年(1962)公開の日本映画。安部公房の脚本によるテレビドラマ「煉獄(れんごく)」を作者自身が映画のシナリ...
おとし‐あぶ・す【落としあぶす】
[動サ四]見くびって問題外とする。「さしも深き御心ざしなかりけるをだに、—・さず取りしたため給ふ」〈源・玉鬘〉
おとし‐あみ【落(と)し網】
定置網の一。網に入った魚が逃げ出さないように、傾斜のある登り網をつけたもの。
おとし‐いも【落(と)し薯】
熱い吸い物あるいは味噌汁に、ヤマノイモをすり下ろして落とし入れた料理。
おとし‐い・れる【陥れる/落(と)し入れる】
[動ラ下一][文]おとしい・る[ラ下二] 1 だまして苦しい立場に追いやる。わなにかける。「罪に—・れる」 2 城...
おとし‐がけ【落(と)し懸け/落(と)し掛け】
1 床の間や書院窓の上にかけ渡した横木。 2 欄間の下などに取り付ける雲形などの彫り物。 3 木製火鉢の内側の、銅...
おとし‐がみ【落(と)し紙】
便所で使う紙。ちり紙。
おとしき【弟磯城/弟師木】
伝説上の人物。大和国磯城(しき)の族長。兄磯城(えしき)の弟。神武天皇東征の際、磯城の県主(あがたぬし)に任ぜられ...
おとし‐ぎんちゃく【落(と)し巾着】
ひもをつけて首や襟に掛けるようにした巾着。
おとし‐こ・む【落(と)し込む】
[動マ五(四)] 1 落として、中に入れる。また、中にめり込むようにする。「ボールを袋の中に—・む」 2 他人をお...
おとし‐ご【落(と)し子】
1 妻以外の女に生ませた子。落としだね。落胤(らくいん)。 2 大きな事件・事業などに付随して生じた物事。「戦争の—」
おとし‐ざし【落(と)し差し】
刀を無造作に、垂直に近い形に腰に差す差し方。→閂差(かんぬきざ)し
おとし‐たまご【落(と)し玉子】
1 すまし汁や味噌汁の中に鶏卵を落とし入れた料理。 2 熱湯の中に生卵を割り入れてゆでたもの。ポーチドエッグ。
おとし‐だて【落(と)し閉て】
戸を上から落として閉めるようにしたもの。
おとし‐だな【落(と)し棚】
床の間や書院のわきに作る棚の一種で、地板近くに設けたもの。落とし違い棚。
おとし‐だね【落(と)し胤】
「落とし子1」に同じ。
お‐としだま【御年玉】
新年を祝って贈る金品。主に子供や目下の者などに贈る。《季 新年》
おとし‐てんじょう【落(と)し天井】
⇒落ち天井
おとし‐ど【落(と)し戸】
1 左右に溝をつけてはめ込み、上下に開閉するようにした戸。 2 床や天井に取り付け、下方に開くようにした戸。
おとしど‐かんすう【落(と)し戸関数】
《trap door function》⇒一方向性関数
おとし‐どころ【落(と)し所】
もめ事や話し合いの妥協点。双方が納得する決着点。「関税交渉の—を探る」
おとし‐ぬし【落(と)し主】
お金や品物を落とした人。
おとし‐ばなし【落(と)し話/落(と)し噺】
しゃれや語呂合わせを使って、最後をおもしろく結ぶ話。落ちのある話。→落語
おとし‐ぶた【落(と)し蓋】
1 鍋などの容器の中にすっぽり落ち込み、直接材料にかぶさるふた。漬物桶のものもいう。さしぶた。 2 箱の側面をふた...
おとし‐ぶみ【落(と)し文/落(と)し書】
1 政治批判など公然とは言えないことを書いて、人目につきやすい所に落としておく文書。落書(らくしょ)。 2 甲虫目...
おとし‐まえ【落(と)し前】
《もと、てき屋などの隠語》もめごとの後始末。また、そのための金品。「けんかの—をつける」