おんな‐さんのみや【女三の宮】
第3皇女。 源氏物語に登場する女性。朱雀院(すざくいん)の第3皇女。院の計らいで光源氏の妻となるが、柏木と密通し、...
おんな‐ざか【女坂】
高所にある神社・仏閣などに通じる2本の坂道のうち、傾斜の緩やかなほうの坂。→男坂 [補説]書名別項。→女坂
おんなざか【女坂】
円地文子の小説。明治時代、封建的な家に嫁いだ女性の半生を描く。昭和32年(1957)刊行。同年、第10回野間文芸賞受賞。
おんな‐ざかり【女盛り】
女性の、心身ともに成熟して最も美しい年ごろ。
おんな・し【女し】
[形シク]いかにも女らしい。「いとおほどかに—・しきものから、気色づきてぞおはするや」〈源・野分〉
おんなじ【同じ】
《「おなじ」の撥音添加。「おんなし」とも》 [形動]「おなじ」に同じ。「二人は体重が—だ」 [副]「おなじ」に同じ...
おんな‐ししょ【女四書】
女性のための教訓書4種を集めたもの。 1 江戸前期に辻原元甫(つじはらげんぽ)が和訳した「女誡(じょかい)」「女論...
おんな‐しばい【女芝居】
女だけで演じる芝居。また、その劇団。
おんな‐しゅう【女衆】
1 大勢の男女が集まった中の、女の人たち。おなごしゅう。おんなしゅ。⇔男衆。 2 下女。女中。おなごしゅう。おんな...
おんなしゅじんとじょちゅう【女主人と女中】
《原題、(オランダ)Dame en dienstbode》⇒婦人と召使
おんな‐しょうがつ【女正月】
《この日に女が年賀に出向くところから》正月15日のこと。《季 新年》
おんな‐じまん【女自慢】
1 女が、自分の容色の美しさを誇ること。 2 男が、自分の妻や恋人を自慢すること。⇔男自慢。
おんな‐じょうるり【女浄瑠璃】
女の語る浄瑠璃。また、語る女。江戸初期に流行したが、寛永年間(1624〜1644)に禁止された。江戸中期以降は女義...
おんな‐じょたい【女所帯/女世帯】
女だけで構えている所帯。⇔男所帯。
おんな‐ずき【女好き】
1 男の容姿・気質などが女の好みに合うこと。「—のする顔」⇔男好き。 2 男が、女との情事を好むこと。また、そのよ...
おんな‐ずもう【女相撲】
女が相撲をとること。また、女の相撲とり。
おんなせいげん【女清玄】
歌舞伎狂言「隅田川花御所染(すみだがわはなのごしょぞめ)」の通称。
おんな‐せつぶん【女節分】
江戸時代、正月19日に、女子が京都吉田神社の厄払い神事(疫神祭)に参詣したこと。節分に参詣する代わりにしたことから...
おんなたちのかいきょう【女たちの海峡】
笹倉明の長編小説。平成3年(1991)刊。太平洋戦争から現代までの日本と朝鮮の歴史の暗部を描く。
おんなたちのジハード【女たちのジハード】
篠田節子の小説。保険会社で働く五人の女性の生き方と価値観を描いた連作集。平成9年(1997)刊行。同年、第117回...
おんなたちよ【女たちよ!】
俳優・映画監督の伊丹十三によるエッセー集。昭和43年(1968)刊行。続編「再び女たちよ!」が昭和47年(1972...
おんな‐たらし【女誑し】
女を誘惑してもてあそぶこと。また、それに巧みな男。色魔(しきま)。
おんな‐だいがく【女大学】
女子のための教訓書一般をいう語。また、封建的な女子教育をもいう。 [補説]書名別項。→女大学
おんなだいがく【女大学】
江戸中期以降広く普及した女子用の教訓書。貝原益軒の「和俗童子訓」をもとに後人が抄出したとされる。享保年間(1716...
おんなだけのまち【女だけの町】
⇒クランフォード
おんなだけのみやこ【女だけの都】
《(フランス)La Kermesse héroïque》フランスの映画。1935年作。監督はベルギー出身のフェデー...
おんな‐だて【女伊達/女達】
女で、男だてのような言動をすること。また、その人。女の侠客(きょうかく)。女侠(じょきょう)。「己が好き自由に勝手...
おんな‐だてら【女だてら】
[副](女に似つかわしくないという非難を込めて)女らしくもなく。「—に大酒を飲む」
おんな‐だゆう【女太夫】
1 江戸時代、菅笠をかぶり、三味線・胡弓(こきゅう)の弾き語りをして歩いた女の門付け芸人。正月には鳥追いとなった...
おんなっ‐け【女っ気】
女のいるような気配。また、女がいることで生じる雰囲気。おんなけ。「—のない家」⇔男っ気(け)。
おんなっ‐ぷり【女っ振り】
「女振り」に同じ。⇔男っ振り。
おんな‐づかい【女使ひ】
平安時代、春日神社・賀茂神社の祭に勅使として遣わされていた内侍(ないし)。→男使ひ「周防内侍—にて下りたりけるに」...
おんな‐ていきん【女庭訓】
江戸時代、女子の手本となるような教訓などを記した書物。
おんな‐てがた【女手形】
江戸時代、女性用の関所手形。関所通過は男よりもきびしく、手形の記載内容も詳細であった。
おんな‐で【女手】
1 女の労力。また、女の働き手。「—一つで育てた息子」「—が足りない」⇔男手。 2 女の書いた文字。女性の筆跡。女...
おんな‐でいり【女出入り】
女性関係のもめごと。「—が絶えない男」
おんな‐でら【女寺】
1 尼寺のこと。 2 江戸時代、女児を教えた寺子屋。また、師匠が女の寺子屋。「—へもやらずして筆の道を教へ」〈浮・...
おんな‐とうか【女踏歌】
女のする踏歌。平安時代、正月16日に行われた。めどうか。→男踏歌
おんな‐どうらく【女道楽】
女性との色事にふけること。女遊び。
おんな‐どころ【女所】
女のいる所。特に、女官などが控えている所。「—にて、しどけなくよろづのこと習ひたる宮の内に」〈源・夕霧〉
おんな‐どち【女どち】
女の仲間。女どうし。「紀伊守(きのかみ)国に下りなどして、—のどやかなる夕闇」〈源・空蝉〉
おんな‐ども【女共】
1 女たち。現在では、見下した言い方に用いる。 2 (へりくだった言い方)自分の妻。「—のみやげに、たから物を一つ...
女(おんな)にな・る
1 成長して年ごろの女性になる。月経が始まり一人前の女性になる。 2 男性と肉体関係をもち、処女でなくなる。男を知る。
おんな‐にのみや【女二の宮】
第2皇女。 源氏物語に登場する女性。朱雀院の第2皇女。柏木の妻。
おんなのあいとしょうがい【女の愛と生涯】
《原題、(ドイツ)Frauen-Liebe und Leben》シャミッソーの連作詩。1830年刊。後にシューマン...
女(おんな)の足駄(あしだ)にて作(つく)れる笛(ふえ)には秋(あき)の鹿(しか)寄(よ)る
女の色香に男は迷いやすいことのたとえ。
おんなのいくさ【女のいくさ】
佐藤得二の時代小説。明治から昭和初期の髪結いの女性の生涯を描く。昭和38年(1963)発表。同年、第49回直木賞受...
女(おんな)の一念(いちねん)岩(いわ)をも通(とお)す
女の執念が深いことのたとえ。
おんなのいっしょう【女の一生】
《原題、(フランス)Une Vie》モーパッサンの長編小説。1883年刊。純真な女主人公ジャンヌの結婚生活にかけた...
おんな‐のう【女能】
1 能で、女性を主人公としたもの。女物。鬘物(かずらもの)。→男能 2 女性だけで演じる能。女猿楽(おんなさるがく)。