おい‐だ・す【追(い)出す】
[動サ五(四)] 1 追い立てて外へ出す。追い払う。「猫を部屋から—・す」 2 その人が属している社会・集団から締...
お‐いち【御市】
落雁(らくがん)に似た駄菓子の名。「—なら饅頭(まんぢゅう)でありさうなもの」〈滑・浮世風呂・前〉
おいち‐の‐かた【お市の方】
⇒小谷(おだに)の方
おい‐ちょう【追(い)丁】
書籍などで、巻や冊が分かれても、全体を通して連続したページを打つこと。通しノンブル。
おいちょ‐かぶ
《「おいちょ」は8、「かぶ」は9の数》花札賭博(とばく)の一。手札とめくり札との数の和の末尾が9またはそれに最も近...
おい‐ちら・す【追(い)散らす】
[動サ五(四)] 1 追い立てて、散り散りにさせる。「群衆を—・す」 2 貴人の通行時、威勢よく先払いを進める。「...
おいっ‐こ【甥っ子】
甥を親しんでいう語。「—が遊びに来る」
追(お)いつ追(お)われつ
追いかけたり、追いかけられたり。抜きつ抜かれつ。「—の大接戦」
おい‐つかい【追(い)使い】
1 追い使うこと。また、追い使われる人。 2 前にやった使いのあとに重ねて次の使いを出すこと。また、その使い。
おい‐つか・う【追(い)使う】
[動ワ五(ハ四)]休む暇も与えずこき使う。追いかけ回すように使う。「部下を休みなく—・う」
おいつき‐ざん【追(い)付き算】
⇒追い掛け算
おい‐つ・く【追(い)付く/追(い)着く】
[動カ五(四)] 1 追いかけて先に出たものに行き着く。「先発隊に—・く」 2 能力・技術などが目標とするものに達...
おい‐つ・ぐ【生ひ継ぐ】
[動ガ四]次々と生え代わる。「臣(おみ)の木も—・ぎにけり」〈万・三二二〉
おいつめられたおとこ【追いつめられた男】
《原題、(フランス)L'homme traqué》カルコの小説。1922年刊。下層社会の人々の生活を描き、同年のア...
おいつめる【追いつめる】
生島治郎のハードボイルド小説。昭和42年(1967)刊行。同年、第57回直木賞受賞。昭和47年(1972)映画化。
おい‐つ・める【追(い)詰める】
[動マ下一][文]おひつ・む[マ下二]逃げ場のないところまで追い込む。ぎりぎりのところまで追及する。「犯人を袋小路...
おい‐づき【老い月】
陰暦14日以後の月。
おい‐づ・く【老い就く】
[動カ四] 1 年寄りになる。年老いる。「かく恋ひば—・くあが身けだし堪(あ)へむかも」〈万・四二二〇〉 2 年寄...
おい‐て【追(い)手】
逃げる敵や罪人などを追いかける人。おって。
おい‐て【追風】
後ろから吹いてくる風。進む方向に吹く風。順風。おいかぜ。「—に帆を上げる」
おい‐て【於て】
[連語]《動詞「お(置)く」の連用形に接続助詞「て」の付いた「おきて」の音変化》(「…において」の形で用いる) 1...
おい‐て【措いて】
[連語]《動詞「お(措)く」の連用形に接続助詞「て」の付いた「おきて」の音変化》(「…をおいて」の形で、多く下に打...
おいてき‐ぼり【置いてきぼり】
「置いてけぼり」に同じ。「早くしないとまた—を食うおそれがある」〈漱石・坑夫〉
おいてけ‐ぼり【置いてけぼり】
(置いてけ堀)江戸本所の堀の名。本所七不思議の一。釣りをして帰ろうとすると、水中から「置いてけ、置いてけ」と呼ぶ声...
おいてこそじんせい【老いてこそ人生】
作家・政治家の石原慎太郎による随筆集。平成14年(2002)刊行。
追風(おいて)に帆(ほ)を上(あ)・げる
勢いに乗じて、思うままに力を発揮することのたとえ。また、物事が順調に進行することのたとえ。
老(お)いては騏驎(きりん)も駑馬(どば)に劣(おと)る
《「戦国策」斉策から》すぐれた人も年老いると働きが劣り、凡人に及ばなくなることのたとえ。騏驎も老いぬれば駑馬に劣る。
老(お)いては子(こ)に従(したが)え
《「大智度論」九九から》年をとってからは、何事も子に任せて従ったほうがよいということ。
老(お)いては益益(ますます)壮(さか)んなるべし
《「後漢書」馬援伝から》年老いても元気が衰えず、ますます盛んな意気がなければならないということ。
老(お)いて二度(ふたたび)児(ちご)にな・る
人は年を取ると、理解力や判断力が衰えて、また子供のようになる。老いては愚にかえる。老いて再び稚児になる。
お‐いで【御出で】
[名] 1 《「出ること」の尊敬語から転じて》「行くこと」「来ること」「居ること」の尊敬語。「—を待つ」「そこに—...
オイディプス
ギリシャ神話で、テーベ王ライオスとイオカステの子。アンティゴネの父。宿命により、知らずして父王を殺し、生母を妻とし...
オイディプス‐おう【オイディプス王】
《原題、(ギリシャ)Oidipūs Tyrannos》ギリシャ悲劇。ソフォクレス作。前430年ごろの上演とされる。...
オイディプス‐コンプレックス
⇒エディプスコンプレックス
オイディプスのやいば【オイディプスの刃】
赤江瀑の長編小説。昭和49年(1974)刊。同年、第1回角川小説賞受賞。昭和61年(1986)、成島東一郎監督によ...
おいで‐おいで【御出で御出で】
幼児などを、手招きして呼び寄せること。「—をする」
おいで‐なさい【御出でなさい】
[連語]《「おいでなさる」の命令形。また、「おいでなさいませ(まし)」の略とも》 1 「行く」「来る」「居る」の動...
おいで‐なさ・る【御出でなさる】
[動ラ五(四)] 1 「行く」「来る」「居る」の尊敬語。いらっしゃる。おいでになる。「どちらへ—・るのですか」「事...
おいで‐なさ・れる【御出でなされる】
[動ラ下一][文]おいでなさ・る[ラ下二] 1 「おいでなさる1」に同じ。「教会へ—・れたことのあるじゃ無し」〈木...
おいで‐なん・す【御出でなんす】
[動サ特活] 1 「行く」「来る」「居る」の尊敬語。「さあ二階へ—・し」〈洒・辰巳之園〉 2 (補助動詞)動詞・形...
おいで‐に‐な・る【御出でになる】
[動ラ五(四)] 1 「行く」「来る」「居る」の尊敬語。いらっしゃる。「日曜日は教会へ—・るそうです」「もう—・る...
おいで‐ぶぎょう【御出奉行】
鎌倉幕府・室町幕府の職名。将軍が外出するとき、供の者の人数を定め、また、行列の整備などにあたった。
お‐い・でる【御出でる】
[動ダ下一] 1 「行く」「来る」「居る」の尊敬語。おいでになる。いらっしゃる。「何処へ—・でることやらと」〈鏡花...
おいとこ‐ぶし【おいとこ節】
宮城県の民謡。仙台市を中心に東北地方で歌われる座敷歌。幕末ごろ、千葉・茨城地方で歌われた「高砂(たかさご)そうだよ...
お‐いとま【御暇】
[名](スル) 1 訪問先から退出すること。「もうそろそろ—しようか」 2 奉公先などを離れること。「—をいただきます」
おい‐とり【追い鳥】
「追い鳥狩り」の略。
おいとり‐がり【追い鳥狩(り)】
武家時代、勢子(せこ)に追い出させたキジ・ウズラなどを騎馬武者が狩る行事。
お‐いど【御居処】
《「いど」はすわる所の意》尻(しり)をいう女性語。
おい‐どん
[代](鹿児島地方で)一人称の人代名詞。わがはい。
おい‐なお・る【生ひ直る】
[動ラ四]成長するにつれて、悪かったものが改まりよくなる。「人目にすこし—・り給ふかなと見ゆるを」〈源・蜻蛉〉