ながみつ【長光】
鎌倉中期から後期の刀工。備前の人。光忠の子。足利将軍の宝刀「大般若長光」ほか多くの名刀を作り、長船(おさふね)派の...
ながみつ【長光】
狂言。都の盗人が田舎者の持つ長光の太刀をだまし取ろうとして争いになる。仲裁人がその特徴を聞くと、盗人は田舎者の話を...
ながみ‐ひなげし【長実雛芥子】
ケシ科の一年草。高さ約20〜60センチ。葉は羽状に深く裂けており、春にオレンジ色の四弁花が咲く。日本では帰化植物で...
なが・む【眺む】
[動マ下二]「ながめる」の文語形。
なが・む【詠む】
[動マ下二]《「長む」の意からという》 1 声を長く引く。また、声を長く引いて詩歌などをよむ。「女房の舟中に忍びた...
なが‐むし【長虫】
蛇の異称。
なが‐むしろ【長筵】
丈の長いむしろ。「女、—なにやかや一つやりたりける」〈堤・由無し事〉
なが‐め【長め】
[名・形動]いくらか長いこと。普通より長いこと。また、そのさま。「平日より—な(の)営業時間」「バットを—に持つ」
ながめ【眺め】
1 見渡すこと。遠くまで見ること。また、その風景。眺望。「—のきく場所」「—が良い」 2 物思いにふけりながら見る...
ながめ【詠め】
詩歌を口ずさむこと。また、詩歌を作ること。「摂政公の—に(心ヲ)奪はれ」〈笈の小文〉
ながめ【長雨/霖】
《「ながあめ」の音変化》長く降りつづく雨。和歌では多く「眺め」と掛けて用いる。「つれづれと—ふる日は青柳のいとどう...
な‐がめ【菜椿象】
カメムシ科の昆虫。体長9ミリくらいで、藍黒色の地に橙赤色のすじがある。アブラナ・ダイコンなどの害虫。
ながめ‐あか・す【眺め明かす】
[動サ四]物思いにふけりながら夜を明かす。「御格子も参らで—・し給ひければ」〈源・須磨〉
ながめ‐い・る【眺め入る】
[動ラ五(四)] 1 じっと熱心に見る。見入る。「子供の寝顔を—・る」 2 深く物思いにふけりながら見る。「夕暮の...
ながめ‐がち【眺め勝ち】
[形動ナリ]物思いに沈みながら見やることの多いさま。「ただならず—なり」〈源・空蝉〉
ながめ‐くら・す【眺め暮(ら)す】
[動サ五(四)] 1 眺めながら暮らす。「山を—・す」 2 物思いにふけりながら日を過ごす。和歌では、多く長雨(な...
ながめ‐の‐そら【眺めの空】
物思いに沈みながら見る空。「心の通ふならば、いかに—も物忘れし侍らむ」〈源・賢木〉
ながめ‐の‐はま【長目の浜】
鹿児島県、甑(こしき)島列島の上甑島北部にある砂州。長さ約4キロメートル、幅50メートルの浜。砂礫(されき)が波に...
ながめ・ふ【眺め経】
[動ハ下二]物思いに沈みながら月日を過ごす。和歌では多く「長雨(ながめ)降る」と掛けて用いる。「我が宿の嘆きの下葉...
ながめ‐まわ・す【眺め回す】
[動サ五(四)]まわりをひととおり眺める。「珍しげに—・す」
ながめ‐もの【眺め物】
眺めて楽しむもの。眺める価値のあるもの。「一生の—ながら、女の姿過ぎたるはあしからめ」〈浮・一代女・三〉
ながめ‐や・る【眺め遣る】
[動ラ五(四)]はるか遠くを眺める。また、その方向へ目を向けて見る。「空のかなたを—・る」「物音のする方を—・る」
なが・める【眺める】
[動マ下一][文]なが・む[マ下二] 1 視野に入ってくるもの全体を見る。のんびりと遠くを見る。広く見渡す。「星を...
ながめ‐わ・ぶ【眺め侘ぶ】
[動バ上二]物思いに沈んで、やるせなく思う。「例は暮らしがたくのみ霞める山際を—・び給ふに」〈源・浮舟〉
なが‐もち【長持(ち)】
[名](スル) 1 長くよい状態などを保つこと。「—する花」 2 衣服・調度品などを入れる、蓋(ふた)つきの長方形...
ながもち‐うた【長持歌/長持唄】
民謡の一。神事や婚礼のときに長持をかついで運ぶ人たちがうたう歌。拍子にはまらず、ゆっくりした節回し。
ながもちがた‐せっかん【長持形石棺】
底・側・蓋(ふた)を石板で組み合わせて作った5世紀の石棺。運搬用の縄をかける突起を作り出してある。
長持(ながもち)枕(まくら)にならず
大は小を兼ねるといっても、大きすぎては用をなさないこともある。杓子(しゃくし)は耳かきにならず。
なが‐もの【長物】
長具足(長道具)のこと。
なが‐ものがたり【長物語】
長い時間物語ること。また、その物語。
なが‐や【長屋/長家】
1 細長い形の家。棟を長く建てた家。 2 1棟を仕切って、数戸が住めるようにつくった細長い家。棟割り長屋。 3 遊...
ながや‐おう【長屋王】
[684〜729]奈良前期の政治家。天武天皇の孫。高市皇子の子。聖武天皇のもとで左大臣となり、藤原氏を抑えて皇親政...
なが‐やか【長やか】
[形動][文][ナリ]いかにも長いさま。「或いは—に説述(ときの)ぶる場合もあるべし」〈逍遥・小説神髄〉
ながやま【永山】
北海道旭川市の地名。上川盆地最初の屯田兵村。米作が行われ、近年都市化が進む。
ながやま‐きじゅん【永山基準】
刑罰として死刑を適用する際の判断基準。拳銃で4人を連続して殺害した永山則夫元死刑囚に対する判決で、最高裁が昭和58...
なが‐やみ【長病み】
[名](スル)長い間病気であること。また、その病気。長患い。「—してやせ細る」
ながや‐もん【長屋門】
武家屋敷でみられた門の形式。門の両側が長屋となっており、そこに家臣や下男を住まわせたもの。富裕な農家にもみられた。
なが‐ゆ【長湯】
[名](スル)長い時間入浴すること。長ぶろ。「—してのぼせる」
ながよ【長与】
姓氏の一。 [補説]「長与」姓の人物長与専斎(ながよせんさい)長与又郎(ながよまたろう)長与善郎(ながよよしろう)
なが‐よ【長夜】
夜の明けるまでが長い夜。特に、秋の夜についていう。夜長。ちょうや。 [補説]作品名別項。→長夜
ながよ【長夜】
女流日本画家、上村松園の作品。明治40年(1907)の第1回文展で3等賞となり脚光を浴びた、初期の代表作。
ながよし【長吉】
室町後期の刀工。山城の人。刀身彫刻にすぐれ、槍も作った。生没年未詳。
ながよ‐せんさい【長与専斎】
[1838〜1902]医者。肥前の生まれ。緒方洪庵に師事。長崎でポンペに西洋医学を学び、のち長崎医学校長となる。岩...
ながよ‐またろう【長与又郎】
[1878〜1941]医学者。東京の生まれ。専斎の三男。ドイツに留学。恙虫(つつがむし)病リケッチアの発見者の一人...
ながよ‐よしろう【長与善郎】
[1888〜1961]小説家・劇作家。東京の生まれ。専斎の五男。「白樺」同人。個性の葛藤を描いた作品が多い。小説「...
ナガヨン‐じいん【ナガヨン寺院】
《Nagayon Temple》ミャンマー中部の都市遺跡バガンの南郊の村、ミンカバーにある仏教寺院。11世紀末、パ...
ナガヨン‐パゴダ
ミャンマー中部の都市メイッティーラにある仏塔。第二次大戦中、同地が日本軍と連合軍の激戦地(イラワジ会戦)となったた...
ナガヨン‐パヤー
⇒ナガヨンパゴダ
ながら【長柄】
大阪市北区の地名。淀川と新淀川との分岐点の南西側に位置する。
ながら【乍ら】
[接助] 1 動詞・動詞型活用語の連用形に付く。二つの動作・状態が並行して行われる意を表す。「ラジオを聞き—勉強す...