ふたえ‐じ【二重字】
文字の輪郭を線書きにして中を空白にした文字。籠写(かごうつし)の文字。
ふたえ‐まぶた【二重瞼】
上瞼にひだがあって二重になっていること。また、そのもの。ふたかわめ。
ふたえ‐もの【二重物】
一度染めた布地に、さらに別の色で模様などを染め出したもの。二重(ふたえ)染め。
ふた‐おき【蓋置】
茶の湯の点前(てまえ)で、釜の蓋や柄杓(ひしゃく)を置く道具。竹製・陶製・金属製などがある。
ふた‐おも【二面/両面】
「ふたおもて」に同じ。「奈良山の児手柏(このてかしは)の—にかにもかくにも佞人(かだひと)が伴(とも)」〈万・三八三六〉
ふた‐おもて【二面/両面】
1 表と裏の二つの面。うらおもて。「時雨ふる児手柏(このてがしは)の—とてもかくても濡るる袖かな」〈新千載・雑上〉...
ふた‐おもて【双面】
浄瑠璃・歌舞伎舞踊の趣向の一。二人の人物が全く同じ姿形で現れて周囲を惑わし、最後に一方が亡霊や変化(へんげ)の正体...
ふたおもて【双面】
歌舞伎舞踊。常磐津(ときわず)。本名題「両顔月姿絵(ふたおもてつきのすがたえ)」。別名題「双面水照月(ふたおもてみ...
ふた‐おや【二親】
父と母。両親。⇔片親。
ふた‐かた【二方】
1 二つの方面。両方。「—に分かれる」 2 二人を敬っていう語。おふたり。「お—はこちらへどうぞ」
ふたかみ‐やま【二上山】
「にじょうさん(二上山)」に同じ。[歌枕] 富山県の高岡市と氷見市との境にある山。紅葉の名所。標高274メートル。...
ふた‐かわ【二皮】
「二皮目」の略。
ふたかわ‐め【二皮目/二皮眼】
「二重瞼(ふたえまぶた)」に同じ。
ふたがり【塞がり】
⇒ふさがり(塞がり)2
ふたが・る【塞がる】
[動ラ四] 1 いっぱいになる。ふさがる。「胸—・りて嘆く」〈かげろふ・中〉 2 方塞(かたふた)がりになる。「今...
ふたがわ【二川】
愛知県豊橋市東部の地名。もと東海道五十三次の宿駅。
ふた‐がわ【布田川】
熊本県阿蘇郡西原村を流れる緑川水系の小河川。阿蘇外輪山西麓を源とし、益城町で木山川と合流する。
ふたがわ‐だんそうたい【布田川断層帯】
阿蘇外輪山の西側斜面から熊本県益城町を経て宇土半島の先端に至る断層帯。東北東から西南性方向に延び、全体の長さは約6...
ふ‐たく【付託/附託】
[名](スル)物事の処置などを任せること。特に、議会で、議案の審査を本会議の議決に先だって他の機関に委ねること。「...
ふ‐たく【負託/負托】
[名](スル)責任を持たせて、任せること。「代理人に一切を—する」
ふたくち‐きょうこく【二口峡谷】
宮城県中央部、仙台市の南西部にある峡谷。名取川上流にあり、そそり立った大岩壁の磐司(ばんじ)岩や秋保(あきう)大滝...
ふた・ぐ【塞ぐ】
[動ガ四] 1 「ふさぐ」に同じ。「耳を—・ぎてぞありつる」〈枕・八七〉 2 韻塞(いんふた)ぎをする。「—・ぎも...
ふた‐け【二毛】
鹿の毛の地色に、他の色が加わること。夏は赤みを、秋は黒みを帯びる。「落ちかはる—の鹿のくもり星ややあらはるる夏はき...
ふた‐けた【二桁】
1 数を十進法で表したときの桁二つ。「予測値と実測値が—も違った」 2 10から99までの数。「—万円の買い物」
ふた‐こ【双子/二子】
1 「双子糸(ふたこいと)」の略。 2 「双子織り」の略。
ふたこ‐いと【双子糸】
⇒双糸(そうし)
ふたこえ‐どり【二声鳥】
ハトの別名。
ふたこ‐おり【双子織(り)】
双糸(双子糸)を用いて平織りにした綿織物。双糸(そうし)織り。
ふた‐こし【二腰】
1 腰にさす大小2本の刀。大小。「—は武士のたしなみ」〈人・娘節用・後〉 2 武士のこと。「さすが—のお心掛けは格...
ふたこ‐じま【双子縞】
双糸(双子糸)を使用した縞織物。
ふた‐こと【二言】
二つの言葉。「—三言」
ふたこと‐め【二言目】
何か言ったあと、口癖やきまり文句のように続く言葉。「—には昔はよかったと言いだす」
ふたこぶ‐らくだ【双峰駱駝】
ラクダの一種。こぶが二つあり、モンゴルから中央アジアにかけての砂漠地帯で家畜として用いられる。野生のものはタクラマ...
ふた‐ご【双子/二子】
同じ母親から一度の出産で生まれた二人の子。双生児。
ふたご‐きん【双子筋】
⇒そうしきん(双子筋)
ふた‐ごころ【二心/弐心】
1 味方や主君にそむく心。裏切りの心。にしん。「—をいだく」 2 ふたりの人に同時に思いを寄せること。浮気心。「—...
ふたご‐コーデ【双子コーデ】
《「コーデ」は「コーディネート2」の略》友達同士でするペアルック。多く女性二人が、服や小物などをお揃いにすることをいう。
ふたご‐さん【両子山】
大分県北東部、国東(くにさき)半島中央部にある円錐状火山。国東市に属し、同半島の最高峰(標高720メートル)。山頂...
ふたご‐ざ【双子座】
黄道十二星座の一。3月上旬の午後8時ごろ南中し、南の中天高く見える。α(アルファ)星のカストルは光度1.6等、β(...
ふたござ‐りゅうせいぐん【双子座流星群】
双子座のα(アルファ)星(カストル)付近を輻射点とする流星群。12月5日頃から12月20日頃にかけて見られ、12月...
ふたご‐じしん【双子地震】
ほぼ同時、または短期間に連続して発生する大規模な地震。最初の地震によって周辺の断層に負荷が加わり、新たに誘発される...
ふたご‐そすう【双子素数】
隣り合う奇数がともに素数である組のこと。3と5、5と7、11と13、17と19…41と43…101と103…857...
ふたご‐づか【双子塚】
前方後円墳の前方部が後円部に匹敵するほど高く大きいものの呼称。関東地方に多い。
ふたご‐の‐あかじ【双子の赤字】
財政収支と貿易収支(経常収支)がともに赤字になっている状態のこと。特に、1980年代の米国レーガン政権下の経済状態...
ふたご‐ぼし【双子星】
連星の俗称。または、同じ星形成領域において、お互い原始星として生まれつつある星を指す。
ふた‐ごもり【二籠もり】
1 二つのものが一つに包まれていること。また、そのもの。「秋葱(あきき)のいや—、思惟(おも)ふべし」〈仁賢紀〉 ...
ふたご‐やま【二子山】
神奈川県南西部、箱根山の中央火口丘の一。標高1091メートル。トロイデ型(溶岩円頂丘)の二峰からなる。
ふたさや‐の【二鞘の】
[枕]二鞘は2本の刀を一緒に入れることのできる鞘で、中に隔てがあるところから、「家を隔つ」にかかる。枕詞としないで...
ふた‐し‐え【二し重】
《「し」は強調の意を表す助詞》「ふたえ」に同じ。「—にさらにと分くる露なればもみづる方に宿るなるべし」〈伊勢集〉
ふ‐たしか【不確か/不慥か】
[形動]確かではないさま。あやふや。不確実。「—な記憶」