おとこ‐づかい【男使ひ】
平安時代、平野神社・春日神社・大原野神社などの祭りに派遣された男の勅使。→女使ひ「はじめて平野祭に—たてし時」〈拾...
おとこ‐で【男手】
1 男の労力。また、男の働き手。「—だけで育てる」「—が欲しい」⇔女手。 2 男の書いた文字。男の筆跡。男文字。⇔...
おとこ‐でいり【男出入り】
男性関係のもめごと。「—の絶えない女」
おとこ‐とうか【男踏歌】
男だけの踏歌。平安時代、正月14日に行われた。おどうか。→女踏歌
おとことおんな【男と女】
《原題Men and Women》ブラウニングによる詩集。1855年刊。2冊組。著者の中期の代表作。
おとことしてのわがじんせい【男としてのわが人生】
《My Life as a Man》米国の作家、フィリップ=ロスの自伝的小説。1974年刊行。作者自身の分身ともい...
おとこ‐な【男名】
1 男の名前。男につける名。「—で出す手紙」 2 昔、男子が元服したときにつける名。えぼしな。
おとこ‐なき【男泣き】
[名](スル)男が激しい感情に堪えかねて泣くこと。「—に泣く」「友人の死に—する」
男(おとこ)にな・る
1 一人前の男になる。また古く、元服する意でいう。 2 初めて女性と肉体関係をもつ。 3 僧が俗人となる。還俗(げ...
おとこ‐のう【男能】
能で、男を主人公としたもの。特に直面(ひためん)の男を主人公としたものについていう。男物。→女能
おとこ‐の‐こ【男の子】
1 男性である子供。男児。 2 若い男性。「女の子」に対して、女性の側から言い出された語。
男(おとこ)の心(こころ)と大仏(だいぶつ)の柱(はしら)は太(ふと)うても太(ふと)かれ
男は大胆であれということのたとえ。
おとこ‐の‐せっく【男の節句】
5月5日の端午の節句のこと。
おとこ‐のぞみ【男望み】
女が男の容姿・才能などについてえり好みをすること。また、そのような女。
おとこ‐の‐たましい【男の魂】
《男の魂が宿るものとしたところから》刀剣のこと。→女の魂「—といふ脇指一腰もなくて」〈浮・織留・三〉
男(おとこ)の目(め)には糸(いと)を引(ひ)け女(おんな)の目(め)には鈴(すず)を張(は)れ
男の目はきりりとまっすぐなのがよく、女の目はぱっちりと大きいのがよいということのたとえ。
男(おとこ)は気(き)で持(も)て
男は気性で生きよ。男は意気を高くもって世の中を生きていけ。男は気で食え。
男(おとこ)は三年(さんねん)に片頰(かたほお)
男がいつも笑っていると威厳が損なわれるので、めったに笑わないほうがよい。男は三年に一度笑う。
男(おとこ)は敷居(しきい)を跨(また)げば七人(しちにん)の敵(てき)がある
男は社会に出て活動するようになると、多くの敵と出会うということのたとえ。
男(おとこ)は辞儀(じぎ)に余(あま)れ
男は、謙遜(けんそん)しすぎるくらいでよい。「はて、—といふ。まづ某(それがし)次第に召され」〈虎寛狂・千切木〉
おとこはつらいよ【男はつらいよ】
山田洋次原作・監督、渥美清主演の映画の題名。また、そのシリーズ名。フーテンの寅(とら)こと車寅次郎と、その家族や周...
男(おとこ)は度胸(どきょう)女(おんな)は愛嬌(あいきょう)
男には度胸が、女には愛嬌が大切だ、の意。
男(おとこ)は裸百貫(はだかひゃっかん)
男は、裸でも百貫の値うちがある。男は無一物であっても、働いて巨万の富を築くことができるの意。
男(おとこ)は松(まつ)女(おなご)は藤(ふじ)
松に藤が絡まるように、女は男を頼りにするものだということのたとえ。
おとこ‐ばしょり【男端折り】
《男がするところから》和服の後ろの裾(すそ)をまくり上げて帯に挟むこと。
おとこ‐ばしら【男柱】
橋・階段などの左右の端にある大きな柱。親柱。おばしら。
おとこ‐ばら【男腹】
男ばかり産む女。→女腹(おんなばら)
おとこ‐ひでり【男旱り】
男が少ないため、女が結婚や恋愛などの相手を求めにくいこと。⇔女ひでり。
おとこ‐ぶり【男振り】
1 男としての容姿や気性。おとこっぷり。「—がいい」⇔女振り。 2 男の風采(ふうさい)がよいこと。また、その人。...
おとこ‐べや【男部屋】
下男などが寝起きする部屋。⇔女部屋。
おとこ‐まい【男舞】
1 中世、白拍子(しらびょうし)が、白い水干(すいかん)に立烏帽子(たてえぼし)、白鞘巻(しろさやまき)の太刀とい...
おとこ‐まえ【男前】
1 男としての容姿。特に顔だち。「—が上がる」 2 「男振り2」に同じ。美男。「—の役者」 3 性格や態度が男らし...
おとこ‐まげ【男髷】
1 江戸時代、男の結ったまげ。 2 江戸時代の少女が男のまげにまねて結った髪形。
おとこ‐まさり【男勝り】
[名・形動]女ではあるが、男にも勝るほど勝ち気でしっかりしていること。また、そのさまや、そういう女性。「—な気性の...
おとこ‐まつ【男松】
クロマツの別名。
おとこ‐みこ【男御子/男皇子】
男子の御子。皇子。おのこみこ。⇔女御子(おんなみこ)。「—にさへおはすれば」〈源・若菜上〉
おとこ‐みや【男宮】
男子の皇族。皇子。親王。⇔女宮(おんなみや)。「宮に紅葉奉れ給へれば、—おはしましける程なりけり」〈源・宿木〉
おとこ‐みょうが【男冥加】
「男冥利(おとこみょうり)」に同じ。
おとこ‐みょうり【男冥利】
1 男に生まれた甲斐(かい)のあること。男に生まれたことの幸せ。男冥加(おとこみょうが)。「—に尽きる」⇔女冥利。...
おとこ‐むき【男向き】
男に適していること。また、そのもの。「—の仕事」→女向き
おとこ‐むすび【男結び】
ひもの結び方の一。右の端を左の下に回して返した輪に、左の端を通して結ぶもの。もろむすび。→女結び
おとこ‐めかけ【男妾】
情夫として女に養われている男。
おとこめし【男郎花】
オトコエシの別名。
おとこ‐めん【男面】
能面の分類の一。老人以外の男性に扮(ふん)するときに用いるもの。中将・平太・邯鄲男(かんたんおとこ)・喝食(かっし...
おとこ‐もじ【男文字】
1 「男手(おとこで)2」に同じ。「—の手紙」→女文字 2 「男手3」に同じ。→女文字「言(こと)の心を—に様(さ...
おとこ‐もち【男持ち】
大人の男性が使うように作った品物。男物。「—の財布」⇔女持ち。
おとこ‐もの【男物】
1 男性が身につけたり、持って歩いたりするのにふさわしく作った品物。「—の時計」⇔女物。 2 能で、主人公が現実の...
おとこ‐ものぐるい【男物狂い】
能で、男の物狂いを主人公とする曲。「高野(こうや)物狂」「蘆刈(あしかり)」「弱法師(よろぼし)」「歌占(うたうら...
おとこ‐やく【男役】
1 演劇・映画などで、男に扮(ふん)する役。男形(おとこがた)。 2 男が務めるべき役。男にふさわしい役目。
おとこ‐やま【男山】
険しい男性的な山。一対の山のうち、一方を男性に見立てていう語。→女山