かた‐つき【形付き/型付き】
物の形・模様が染めつけてあること。また、そのもの。
かた‐つき【肩付き】
肩のようす。肩の格好。
かた‐つき【肩衝】
1 肩の部分が角ばっている茶入れ。肩衝茶入れ。 2 肩の部分が角ばっている茶釜。肩衝茶釜。
かた‐つきみ【片月見】
八月十五夜の月見だけして、九月十三夜の「後(のち)の月見」をしないこと。災いが来るといって忌まれた。《季 秋》
かたつき‐ルビ【肩付(き)ルビ】
ルビの付け方の一種。縦組みにした親文字(ルビを付ける文字)と上をそろえたルビの付け方。文字の右肩からルビを始めるや...
かた‐つけ【型付け】
1 布に型紙を当てて、その模様をあらわし出すこと。また、その職人。 2 能楽で、演じる型の定め方。また、それを曲ご...
かたつけ‐ぞめ【型付け染(め)】
型付けで模様をつけた染め物。捺染(なっせん)。
かた‐つぶり【蝸牛】
《「つぶり」は円い巻き貝のこと。「かた」は「固い」の「かた」とも「笠(かさ)」の音変化ともいう》「かたつむり」に同じ。
かた‐づま【片褄】
《「かたつま」とも》着物の片方のつま。
かた‐つむり【蝸牛】
《「かたつぶり」の音変化》腹足綱有肺亜綱に属する陸生の巻き貝のうち、大形のものの総称。殻は螺旋(らせん)形で右巻き...
かた‐つら【片面】
物の一方の側。一方の面(めん)。また、顔の半面。「とにかく内義の—の耳を、五はいづつでふさいでおき」〈浮・禁短気・三〉
かた‐づ・く【片付く】
[動カ五(四)] 1 物が、置いておくのに適当な場所にきちんと納まる。散らかっていた物が整えられた状態になる。「や...
かた‐づけ【片付け】
散らばっているものをきちんとした状態にすること。また、ごたごたしている物事を整理すること。「部屋の—をする」
かたづけ‐もの【片付け物】
かたづけをすること。また、かたづけなければならないもの。「まだ台所の—が済まない」
かた‐づ・ける【片付ける】
[動カ下一][文]かたづ・く[カ下二] 1 物を、適当な場所にきちんと入れ納める。乱雑に置かれている物をまとめ整え...
かたづま‐もよう【片褄模様】
長着の下前の裾だけにつけられる模様。下前模様。
かた‐て【片手】
1 片方の手。隻手(せきしゅ)。 2 相対するものの一方。「舞台の—」 3 一組みのものの片方。また、一方にだけあ...
かたて‐うち【片手打ち】
[名・形動ナリ] 1 刀を片手で持って切りつけること。片手切り。片手なぐり。「—に打ちけるが」〈太平記・二〉 2 ...
かたて‐おがみ【片手拝み】
両手を合わせず、片手だけで拝むこと。また、そのしぐさ。片合掌。
かたて‐おけ【片手桶】
一方にだけ取っ手のある桶。
かた‐ておち【片手落ち】
[名・形動]配慮や注意が一方にだけかたより、判断などの不公平なこと。また、そのさま。偏頗(へんぱ)。「—な(の)処置」
かたて‐じょうだん【片手上段】
片手に刀を持って上段に構えること。
かたて‐せいがん【片手正眼】
片手に刀を持って正眼に構えること。
かたて‐つき【片手突き】
片手に刀を持って突きを入れること。
片(かた)手(て)では足(た)りない
指折り数えて5指では足りない。数多くある。片手では済まない。→十指に余る
かたて‐なべ【片手鍋】
長い柄が片側にだけついている鍋。
かたて‐にんぎょう【片手人形】
操り人形で、左手で胴を支え、右手で人形の右手を動かす使い方。人形の左手は動かさない。文楽の詰め人形や各地の民俗人形...
かたて‐ぬき【片手抜き】
神伝流の泳法の一。両足を交互にあおり、踏み出した足と同じ側の手で水をかき、かいた手を腰の後ろで抜いて前に回す。
かた‐てま【片手間】
本来の仕事の余暇。また、本業の合間にほかのことをすること。「—にはできない」
かたてま‐しごと【片手間仕事】
本業の合間にする仕事。また、そのような簡単な仕事。片手仕事。
かたて‐や【片手矢】
左手(弓手(ゆんで))に矢をつがえた弓を持ち、射る準備を整えていること。また、その1本の矢。「—をはめて、矢筈(や...
かたて‐わざ【片手業】
1 片手でするわざ。「こなた諸手(もろて)のまくり切り、—に受けかね」〈浄・井筒業平〉 2 片手間にする仕事。かた...
かた‐てん【片点】
漢文に返り点だけをつけること。また、その返り点。→諸点(もろてん) →両点
かた‐てん【肩点】
和歌・連歌・俳諧などの右肩につける評点。→合点(がってん)3
かた‐で【堅手】
1 質のかたいこと。かたく作ってあること。また、その物。「—の茶碗」 2 実直・律義な性質。「至極—の侍」〈浄・天...
カタディオプトリック‐ぼうえんきょう【カタディオプトリック望遠鏡】
《catoptric(反射光学式の)+dioptric(屈折光学式の)から》⇒反射屈折望遠鏡
肩(かた)で息(いき)を◦する
苦しそうに、肩を上げ下げして呼吸をする。「ゴールインした選手が—◦している」
肩(かた)で風(かぜ)を切(き)・る
肩をそびやかして、得意そうに歩く。「一時は—・る勢いだった」
かた‐でり【偏照り/片照り】
晴れた日ばかりが続くこと。⇔偏降(かたぶ)り。
かた‐とき【片時】
《一時(ひととき)の半分の意》ほんのしばらくの間。ちょっとの間。へんじ。「—も目が離せない」
片時(かたとき)去(さ)ら◦ず
少しの間もやむことなく。始終。「—◦ずあひ思ひけるを」〈伊勢・四六〉
かたとき‐へんじ【片時片時】
《「かたときへんし」とも》「かたとき」を強めていう語。ほんのしばらくの間。「—も怠ることなかれ」
カタトニー
統合失調症の一病型。冷たく硬い表情をして、奇妙な態度をとったり意味不明の激しい運動興奮を示したりする。
かた‐ど【片戸】
1 扉が1枚の開き戸。片とびら。 2 両開きの扉の片方の戸。「大寺の—さしけり夕紅葉」〈一茶発句集〉
かた‐どおり【型通り】
[名・形動]慣習として決まっている、ある一定の方式に、ただ従うこと。また、そのさま。「—のあいさつ」「—に式を進める」
かた‐どまり【片泊まり】
「片旅籠(かたはたご)」に同じ。
かた‐ど・る【象る/模る】
[動ラ五(四)]《「形取る」の意》 1 物の形を写し取る。また、ある形に似せて作る。「雪の結晶を—・った模様」 2...
かた‐な【刀】
《「かた」は片、「な」は刃の古語》 1 武器として使った片刃の刃物。 2 江戸時代、武士が脇差(わきざし)とともに...
かた‐な【片名/偏名】
1 ㋐2字で成り立っている名の片方の字。偏諱(へんき)。「我が—に父が—を取って経春とつくべし」〈盛衰記・三六〉 ...
刀(かたな)折(お)れ矢(や)尽(つ)・きる
《「後漢書」段熲伝から》戦う手段をすっかり使い果たす。また、物事に立ち向かう手段がなくなる。弓折れ矢尽きる。「努力...