おとし‐まく【落(と)し幕】
歌舞伎などの舞台の幕で、ひもを引くと落ちるように仕掛けたもの。振り落とし幕。
おとし‐みず【落(と)し水】
稲を刈る前に、田を干すために流し出す水。《季 秋》「阿武隈や五十四郡の—/蕪村」
おとし‐みそ【落(と)し味噌】
粒味噌を、すったりせず、そのまま汁に入れること。また、その味噌汁。
おとし・む【貶む】
[動マ下二]「おとしめる」の文語形。
おとしめ‐ごと【貶め言】
さげすんでいう言葉。悪口。「あいなき御—になむと、はてはては腹立つを」〈源・若菜下〉
おとし・める【貶める】
[動マ下一][文]おとし・む[マ下二] 1 劣ったものと軽蔑する。さげすむ。見下す。「人を—・めるような言い方をす...
おとし‐もの【落(と)し物】
不注意からどこかへ落としてなくした金品。遺失物。
おとし‐やき【落(と)し焼(き)】
油をひいたフライパンに、卵や菓子などの材料を流し落として焼くこと。また、その料理や菓子。
お‐としより【御年寄(り)】
老年の人を敬い親しんでいう語。→年寄り
おと・す【落(と)す】
[動サ五(四)] 1 上から下へ勢いよく、また急に移動させる。 ㋐落下させる。「鉛筆を床へ—・す」「柿の実を—・す...
おと‐ずれ【訪れ】
1 訪れること。訪問。「春の—」 2 便り。消息。音信。「お前は何時までも梅次郎さんの—を待つ心算(つもり)か」〈...
おと‐ず・れる【訪れる】
[動ラ下一][文]おとづ・る[ラ下二]《「音連(つ)れる」の意》 1 人やある場所をたずねる。訪問する。「新居を—...
お‐とそ【御屠蘇】
「屠蘇2」の美化語。
おとたちばな‐ひめ【弟橘媛】
日本武尊(やまとたけるのみこと)の妃(きさき)。尊の東征に従い、相模から上総に渡るとき、海が荒れたので、海神の怒り...
お‐とっ‐さん【御父さん】
《「おととさま」の音変化》父を敬い、親しみをこめて呼んだ語。近世末期から、明治末期に「おとうさん」が一般化するまで...
お‐とっ‐ちゃん【御父ちゃん】
《「おととさま」の音変化》子供が甘えをこめて父親を呼ぶ語。
お‐とっ‐つぁん【御父つぁん】
《「おととさま」の音変化》子供が父を敬い、親しみをこめて呼んだ語。近世後期から中流以上の家庭で使われた。
おと‐つ‐い【一昨日】
《「遠(おと)つ日」の意》「おととい」に同じ。
おと‐つづみ【弟鼓】
「小鼓(こつづみ)」に同じ。⇔兄鼓(えつづみ)。
おと‐づき【弟月】
陰暦12月の異称。おとうづき。おととづき。
おと‐と【弟】
《「おとうと」の音変化》おとうと。古くは、同性のきょうだいの年下の者。「いや—などを有(も)っていると、随分厄介な...
お‐とと【御魚】
魚をいう幼児語。とと。
おとと‐い【弟兄】
《「おととえ」の音変化か》兄弟、また、姉妹。「祇王(ぎわう)祇女(ぎにょ)とて—あり」〈平家・一〉
おと‐と‐い【一昨日】
《「おとつひ(遠つ日)」の音変化》昨日の前の日。いっさくじつ。おとつい。
一昨日(おととい)御出(おい)で
「一昨日(おととい)来い」に同じ。
一昨日(おととい)来(こ)い
いやなものをののしって追い払うときにいう言葉。もう二度と来るな、の意。おとといおいで。
おと‐とし【一昨年】
《「おちとし(遠年)」の音変化という。「おとどし」とも》昨年の前の年。いっさくねん。
おとと‐づき【弟月】
⇒おとづき(弟月)
おと‐とび【音飛び】
[名](スル)光ディスクなどの再生時に、音が瞬間的に途切れること。レコードの針飛びについてもいう。
おとど【大殿/大臣】
《「おおとの」の音変化か》 1 貴人の邸宅の敬称。御殿(ごてん)。「—の瓦さへ残るまじく吹き散らすに」〈源・野分〉...
おと‐な【乙名】
《「おとな(大人)2」の意》 1 (「長老」「宿老」とも書く)室町時代、惣(そう)を指導した有力な名主(みょうしゅ...
おとな【大人】
1 成長して一人前になった人。 ㋐一人前の年齢に達した人。「入場料—200円、子供100円」⇔子供。 ㋑一人前の人...
おとな
[形動]幼児が、聞きわけがよく、おとなしいさま。多く女性が使う。「—にして待っているのよ」
おと‐ない
1 訪れ。訪問。「友の—を待つ」 2 音がすること。その響き。また、音から判断されるようすや気配。「なつかしう、う...
おと‐な・う
[動ワ五(ハ四)]《「なう」は接尾語。2が原義》 1 来訪を告げる。訪れる。「『ハンスルが家はここなりや』と—・え...
おとなおとな・し【大人大人し】
[形シク]《形容詞「おとなし」を強めていう語》いかにも大人らしい思慮分別がある。いかにも大人びている。「御ぐし掻き...
おとな‐がい【大人買い】
[名](スル)俗に、大人が、おまけ付き菓子や漫画などの子ども向け商品を大量に買うこと。また、これから派生して、個人...
おとなげ‐な・い【大人気無い】
[形][文]おとなげな・し[ク]大人らしい思慮分別に欠けている。幼稚でみっともない。「—・いことを言う」
おとな‐ごころ【大人心】
大人のように落ち着いた心。世なれた心。
おと‐なし【音無し】
音がしないこと。静かなこと。
おとな‐し・い【大人しい】
[形][文]おとな・し[シク]《「おとな(大人)」の形容詞化で、大人らしいが原義》 1 性質や態度などが穏やかで従...
おとなし‐がわ【音無川】
和歌山県田辺市本宮(ほんぐう)町本宮の熊野本宮大社付近を流れ、熊野川に合流する川。この地一帯を音無の里と呼んだとこ...
おとなし‐の‐かまえ【音無しの構え】
1 音を立てない姿勢。 2 行動を起こさないこと。働きかけに対して反応を示さないこと。「—を決め込む」
おとなし‐の‐たき【音無の滝】
京都市左京区大原の来迎(らいごう)院の東にある滝。[歌枕]「恋ひわびてひとりふせやに夜もすがら落つる涙や—」〈詞花...
おとなし‐やか【大人しやか】
[形動][文][ナリ] 1 性質や態度が落ち着いていて穏やかなさま。「—な話し方」 2 大人びているさま。「あけて...
おとな‐じ・みる【大人染みる】
[動マ上一]子供なのに言動が大人のようである。大人っぽくなる。「—・みたことを言う」
おとな‐だ・つ【大人立つ】
[動タ四]大人びて見える。年配に見える。「受領(ずりゃう)など—・ちぬるも、ふくらかなるぞよき」〈枕・五八〉
おとなっ‐ぽ・い【大人っぽい】
[形]外見や態度などが実際よりも大人に見える。「服装が急に—・くなる」⇔子供っぽい。 [派生]おとなっぽさ[名]
おとな‐なみ【大人並(み)】
[名・形動]子供ではあるが大人と同等であること。また、そのさま。「—な(の)食欲」「言うことは—だ」
おとな‐の‐おもちゃ【大人の玩具】
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