いち‐ぼう【一棒】
禅宗で、修行中の弟子を導くために、師の僧が警策(きょうさく)を用いて警醒すること。
いちぼう‐せんり【一望千里】
広大な眺めを一目で見渡せること。「—の大草原」
いち‐ぼく【一木】
1本の木。
いちぼく‐いっそう【一木一草】
1本の木、1本の草。また、きわめてわずかなもののたとえ。一草一木。「—をも慈しむ」「—とて生えない荒れ地」
一木(いちぼく)大廈(たいか)の崩(くず)るるを支(ささ)うる能(あた)わず
《「文中子」事君から》大きい建物が倒れようとしているのを、1本の木ではとうてい支えきれるものではない。大勢が傾きか...
いちぼく‐づくり【一木造(り)】
木彫り、特に木彫仏の造像技法の一。本体である頭部と胴体を1本の木から彫りだすもの。また、その像。→寄せ木造り
いち‐ま【市松】
《「いちまつ」の音変化》「市松(いちまつ)人形」の略。
いち‐まい【一枚】
1 紙・板・貨幣など、平たく薄いものひとつ。→枚 2 田の一区画。 3 《役者の看板は一人1枚に書くところから》あ...
いちまい‐いわ【一枚岩】
1枚の板のように平らで大きな岩。また、そのように、組織などがしっかりとまとまっていることのたとえ。「—の結束を誇る」
一枚上(いちまいうえ)
⇒一枚4
いちまい‐え【一枚絵】
1枚の紙に刷られた浮世絵。版本の挿絵に対していう。
いちまい‐おち【一枚落ち】
将棋で、上手(うわて)が、飛車・角行のいずれかをはずして対局すること。片駒(かたこま)。→駒落ち
一枚(いちまい)噛(か)・む
一つの役をになって、ある事柄に参加する。参画する。一枚加わる。「その計画には当初から—・んでいる」
いちまい‐かわ【一枚かわ】
《「かわ」は姉女房の意》夫より一つ年上の女房。夫婦仲がよいとされる。
いちまい‐かんばん【一枚看板】
《4が原義》 1 その団体の大立て者。また、大ぜいのなかの中心人物。「劇団の—」 2 人に誇ることができる、ただ一...
いちまい‐きしょうもん【一枚起請文】
1 紙1枚に書いた起請文。 2 法然が建暦2年(1212)臨終の際、門弟の源智の求めに応じて浄土往生の要義を和文で...
いちまい‐ずり【一枚刷り/一枚摺り】
紙1枚に印刷すること。また、その印刷物。浮世絵・番付など。
いち‐まき【一巻】
1 巻子本(かんすぼん)・絵巻などの一つの巻全部。いっかん。 2 話や事件などのすべて。一部始終。 3 一族。一団...
いちまだ‐ひさと【一万田尚登】
[1893〜1984]政治家。大分の生まれ。昭和21年(1946)日本銀行総裁となり、第二次大戦後の復興に尽力。サ...
いちまつ【市松】
1 「市松模様」の略。 2 「市松人形」の略。
いち‐まつ【一抹】
《絵筆のひとなすり・ひとはけの意から》ほんのわずか。かすか。「—の不安が残る」
いちまつ‐あみ【市松編み】
表編みと裏編みとで市松模様を表した毛糸の編み方。また、その編み物。
いちまつ‐ぞめ【市松染(め)】
市松模様を染め出すこと。また、染め出したもの。
いちまつ‐にんぎょう【市松人形】
木くずを練り固めた胴に首を据え、手足を縮緬(ちりめん)でつないで動くようにした人形。江戸中期の歌舞伎俳優の佐野川市...
いちまつ‐もよう【市松模様】
碁盤目状の格子の目を色違いに並べた模様。江戸中期、歌舞伎俳優佐野川市松がこの模様の袴(はかま)を用いたことに始まる...
市松(いちま)でないが腹(はら)で泣(な)け
《市松人形は腹に笛を仕掛けてあるところから》心で泣いて、他人に泣き顔を見せるな、の意。
いちまるいち‐キーボード【101キーボード】
《101 keyboard》米国IBM社が同社のPC/AT互換機用に開発したキーボード。キー配列はASCII(アス...
いちまるきゅう‐キーボード【109キーボード】
《109 keyboard》PC/AT互換機用のキーボード。日本語環境向けに開発された106キーボードに、ウインド...
いちれいよ‐ばん【一〇四番】
名前・住所から、電話番号を問い合わせるためのサービス。番号案内。
いちまるよん‐キーボード【104キーボード】
《104 keyboard》PC/AT互換機用のキーボード。101キーボードにウインドウズキー二つとアプリケーショ...
いちまるろく‐キーボード【106キーボード】
《106 keyboard》PC/AT互換機用のキーボード。米国IBMが開発した101キーボードに、日本語入力に必...
いちまんえん‐けん【一万円券】
1 日本銀行券の一。額面は1万円で、昭和33年(1958)12月1日発行開始。令和6年(2024)7月3日より現在...
いちまんえん‐さつ【一万円札】
⇒一万円券1
いちまん‐ど【一万度】
1 「一万度祓(ばらい)」の略。 2 「一万度の祓箱」の略。
いちまんど‐の‐はらいばこ【一万度の祓箱】
江戸時代、伊勢神宮の御師(おし)が年末に御祓を入れ諸方面に配って、銭を受けた祓箱。「一万度祓」と墨書してあった。一万度。
いちまんど‐ばらい【一万度祓】
「万度祓」に同じ。
いち‐み【一味】
[名](スル) 1 同じ目的をもって寄り集まった仲間。同志。また、そのような仲間に加わること。現代では、主に悪事を...
いちみ‐しんすい【一味神水】
中世・近世に、一揆などで誓約を結ぼうとする者が、起請文などを記し、各自署名の上、それを灰にして、神前に供えた水にま...
いちみ‐とうがらし【一味唐辛子】
唐辛子だけを砕いて細かくした香辛料。七味唐辛子に対していう。
いちみ‐ととう【一味徒党】
同じ目的をもって結ばれた仲間。多く、悪事に加わることをいう。
いちみ‐どうしん【一味同心】
心を一つにして力を合わせること。また、その人々。「国々の大名一人も残らず—して」〈太平記・三五〉
いちみ‐の‐あめ【一味の雨】
雨が一様に草木をうるおすように、仏の教えがどのような人々にも行きわたること。
いち‐みゃく【一脈】
1 ひとすじ。ひとつづき。 2 少し。わずか。「—の不安」「かえって—不気味な、気心の知れない感を」〈水上・大阪の宿〉
一脈(いちみゃく)相(あい)通(つう)・ずる
どこか共通するところがある。「名を成す人には—・ずるところがある」
いちみ‐れんぱん【一味連判】
ある計画に加わった者が、連名で書状に署名し判を押すこと。また、その書状。「いづれも様方の—の様子承りまする」〈浄・...
いち‐みん【一眠】
蚕が桑を食べるのをやめてから、1回目の脱皮をするまでの休眠。春蚕(はるご)でふつう1日ぐらい。2回目以降は二眠・三...
いちむあんふうりゅうき【一夢庵風流記】
隆慶一郎による長編の歴史小説。剛勇の武士にして風流人でもあった戦国時代末期の傾奇者(かぶきもの)前田慶次郎の生き様...
いちむら【市村】
姓氏の一。 [補説]「市村」姓の人物市村羽左衛門(いちむらうざえもん)市村瓚次郎(いちむらさんじろう)
いちむら‐うざえもん【市村羽左衛門】
歌舞伎俳優。市村座の座元。俳優を兼ねたのは4世から。 (初世)[1605〜1652]本名、村山又三郎。和泉(いずみ...
いちむら‐さんじろう【市村瓚次郎】
[1864〜1947]東洋史学者。茨城の生まれ。日本の東洋史学の開拓者。東大教授。著「支那史要」「東洋史統」など。