おい‐の‐さか【老いの坂】
苦難に耐えながら年をとってゆくのを、坂道を上るのにたとえた語。
おい‐の‐さか【老ノ坂】
京都市と亀岡市との間にある峠。山陰道の京都への入り口。標高193メートル。老齢を重ねることに掛けても用いる。 [補...
おい‐の‐つもり【老いの積もり】
年齢が重なって老いること。「—にや、悩ましくのみして、もの心細かりければ」〈源・関屋〉
おい‐の‐なみ【老いの波】
老齢になること。「年寄る」の「寄る」の縁で「波」を出し、また顔に寄るしわから波を連想した言い方。「—磯額(いそびた...
おい‐の‐はる【老いの春】
1 晩春と人の老齢とを掛けていう語。「花鳥になほあくがるる心かな—とも身をば思はで」〈風雅・雑上〉 2 老いて迎え...
おい‐の‐ひがみみ【老いの僻耳】
年をとって耳が遠くなり、聞き誤りが多くなること。また、ひがんで悪く解釈すること。
おい‐のぼ・る【生ひ上る】
[動ラ四]草木などが生長して丈が高くなる。「しげき蓬(よもぎ)は、軒をあらそひて—・る」〈源・蓬生〉
おいのり‐ぶぎょう【御祈奉行】
鎌倉幕府・室町幕府の臨時の職。陰陽家や僧侶に、将軍家の疾病や怪異・天災などを払う祈祷(きとう)をさせた。祈奉行。
おいのり‐メール【御祈りメール】
就職試験において、不採用であることを知らせる電子メール。就職活動中の学生などが使う俗語で、多く、文末に「今後のご健...
おい‐はぎ【追(い)剝ぎ】
通行人を襲い、衣服・持ち物などを奪い取ること。また、その盗賊。ひきはぎ。「—にあう」
おい‐はご【追(い)羽子】
「追い羽根」に同じ。
おい‐は・てる【老(い)果てる】
[動タ下一][文]おいは・つ[タ下二]年をとり衰える。「往年の名優もすっかり—・てた」
おい‐はな・す【追(い)放す】
[動サ五(四)] 1 とらえていた鳥獣を自由にする。「傷のなおった鷹(たか)を山に—・す」 2 「おいはなつ1」に...
おい‐はな・つ【追(い)放つ】
[動タ五(四)] 1 遠くへ立ち退かせる。「反対派を国外へ—・つ」 2 「おいはなす1」に同じ。「獣ヲ山ニ—・ツ」...
おい‐はらい【追(い)払い】
1 追い払うこと。「農作物を荒らす害獣の—に知恵を絞る」 2 江戸時代の刑罰の一。長崎で、市中・郷中から追放した刑...
おい‐はら・う【追(い)払う】
[動ワ五(ハ四)]じゃまなものを追い立てて、そこにいないようにする。おっぱらう。「ハエを—・う」「その一言が私の不...
おい‐ばね【追(い)羽根】
二人以上で、一つの羽根を羽子板でつき合う正月の遊び。追い羽子(はご)。《季 新年》
おい‐ば・む【老いばむ】
[動マ四]年寄りじみる。「—・みたる者こそ火桶(ひをけ)の端に足をさへもたげて」〈枕・二八〉
おい‐ばら【追(い)腹】
家来が、死んだ主君のあとを追って切腹すること。供腹(ともばら)。「—を切る」⇔先腹(さきばら)。
おい‐ばらい【追(い)払い】
[名](スル)あとから追加として支払うこと。追加払い。「時効になった年金の—対象者」 [補説]「おいはらい」は別語。
おい‐びと【老い人】
《「おいひと」とも》年寄り。老人。「—の若き人に交はりて」〈徒然・一一三〉
オイペン
ベルギー東部、リエージュ州の都市。ドイツとの国境に近い。もとはリンブルフ公領だったが、第一次大戦後にマルメディとと...
おい‐ぼれ【老い耄れ】
《古くは「おいほれ」とも》老いぼれること。また、老いぼれた人。老人が自分を卑下していう場合や、老人をののしっていう...
おい‐ぼ・れる【老い耄れる】
[動ラ下一][文]おいぼ・る[ラ下二]《古くは「おいほれる」とも》年をとって、からだや心の働きが鈍くなる。「—・れ...
おい‐ぼし【追(い)星】
コイ・サケなどの魚類の生殖期に、雄の頭部やひれに現れる多くの白い円錐(えんすい)形の小突起。
おいぼれハムレット
橋本治による小説。シェークスピアの戯曲「ハムレット」の後日譚を落語調の文体で描く。平成30年(2018)刊行。
おい‐まくら◦れる【追い捲られる】
[連語]《動詞「おいまくる」の未然形+受身の助動詞「れる」》「追い捲る2」に同じ。「過密スケジュールに—◦れる」
おい‐まく・る【追い捲る】
[動ラ五(四)] 1 激しく追い立てる。徹底的に追い散らす。「どこまでも敵を—・る」 2 (多く「…に追いまくられ...
おい‐まさ・る【生ひ優る】
[動ラ四]成長するにつれて容姿が美しくなる。「沼水に君は生ひねど刈る菰(こも)のめに見す見すも—・るかな」〈平中・三七〉
おい‐まつ【老い松】
長い年月を経た松。老松(ろうしょう)。 [補説]曲名別項。→老松
おいまつ【老松】
謡曲。脇能物。世阿弥作。都の人が天神のお告げで筑紫の安楽寺へ行くと、老松の精が現れ、飛び梅と追い松の伝説を語って舞...
おい‐まどわ・す【追ひ惑はす】
[動サ四] 1 追いかけているうちに相手を見失う。取り逃がす。「もし、また—・したらむ時と、危ふく思ひけり」〈源・...
おい‐まわし【追(い)回し】
1 おいまわすこと。 2 掃除や走り使いなど雑役をする人。召使い。「ベタリベタリと—が長き廊下を雑巾にて、押拭う音...
おい‐まわ・す【追(い)回す】
[動サ五(四)] 1 逃げまわるもののあとを追いかける。また、しつこく追いかける。「猫がネズミを—・す」「静養先ま...
おい‐みどり【老い緑】
濃い緑色。
おいみ‐まつり【御忌祭(り)】
祭りのための物忌みが、それ自体で祭事となったもの。山口県・島根県などに多い。山口県下関市の忌宮(いみのみや)神社で...
オイミャコン
ロシア連邦東部、サハ共和国の村。インディギルカ川上流部、オイミャコン盆地内にあり、北極圏のわずかに南側に位置する。...
おい‐むしゃ【老い武者】
1 老いた武士。 2 老練な武者。「信玄は—と申し度度の合戦になれたる人なり」〈三河物語・三〉
おい‐め【負(い)目】
1 恩義があったり、また自分の側に罪悪感などがあったりして、相手に頭が上がらなくなるような心の負担。「道義的に僕は...
おい‐め【追(い)目】
1 ばくちで、何度負けても4割増しずつかけて、勝てば一挙にそれまでの負けを取り戻す方法。 2 さいころばくちで、続...
おい‐も・つ【負ひ持つ】
[動タ四]名としてもつ。名のる。「名をば大久米主(おほくめぬし)と—・ちて」〈万・四〇九四〉
おい‐もと・める【追(い)求める】
[動マ下一][文]おひもと・む[マ下二] 1 追いかけてさがす。「犯人を—・める」 2 努力を重ねて手に入れようと...
おいもの‐い【追(い)物射】
騎馬で獲物を追って馬上から矢を射ること。転じて、逃げる敵を馬上から射ること。おんものい。
おい‐や
[感]不意のことに驚いたり、ふと思いついたりしたときに発する語。おやっ。「—、聞きし人ななり」〈源・宿木〉
おい‐や・る【追い遣る】
[動ラ五(四)] 1 追ってその場から去らせる。追い払う。「犬を—・る」「疑念を頭から—・る」 2 無理やりある状...
おい‐ゆ・く【生ひ行く】
[動カ四]育っていく。成長していく。「初草の—・く末も」〈源・若紫〉
おい‐ら【己等/俺等】
[代]《「おれら」の音変化》一人称の人代名詞。おれ。おら。ふつう、男性が用いる。
おい‐らか
[形動ナリ] 1 性格が、こせこせせずおっとりしているさま。穏やか。「対の君は、—なれど心深ければこそ」〈宇津保・...
おいら‐が【己等が】
《江戸時代の吉原言葉》禿(かぶろ)や新造が姉女郎を呼ぶ語。おいらがん。「二ぼさつは—といふ立ち姿」〈柳多留拾遺・二〉
おい‐らく【老いらく】
1 《「お(老)ゆ」のク語法「おゆらく」の音変化》年老いること。老年。「さくら花散りかひくもれ—の来むといふなる道...