おとな‐びゃくしょう【乙名百姓/長百姓】
近世の村落での主だった百姓のこと。多くは名主(なぬし)・庄屋に次ぐ地位にあった。おさびゃくしょう。
おとな・びる【大人びる】
[動バ上一][文]おとな・ぶ[バ上二] 1 外見や態度が大人らしくなる。一人前になる。「—・びた声」 2 かなりの...
おとな‐ぶ・る【大人振る】
[動ラ五(四)]わざと大人のようなふりをする。「—・ったしぐさ」
音(おと)に聞(き)・く
1 人伝えに聞く。うわさに聞く。 2 名高い。有名である。「—・く勇将」
おと‐の‐かべ【音の壁】
飛行機の速度が音速に近づくときに生じる抵抗・振動・揚力低下などの物理的障害。越えられないと考えられたところからの名...
お‐とのさま【御殿様】
殿様を敬っていう語。→殿様
弟(おと)は血(ち)の緒(お)
末の子は親と血が最も近いから、最もかわいい。弟は血の余(あま)り。「—といとをしく、あくがれたづね給ひしを」〈浄・...
おと‐ひと【弟】
おとうと。「行(わざ)友(このかみ)—に闕(か)けり」〈雄略紀〉
おと‐ひめ【弟姫/乙姫】
1 竜宮に住むという美しい姫。 2 妹の姫。⇔兄姫(えひめ)。「—、父(かぞ)の憂ふる色を怪しびて」〈皇極紀〉 3...
おとひめ‐えび【乙姫蝦】
十脚目オトヒメエビ科のエビ。体長6センチくらい。体色は透明で深紅色の横縞がある。房総以南の太平洋、インド洋に分布。
おとひめ‐の‐はながさ【乙姫の花笠】
オオウミヒドラ科の腔腸(こうちょう)動物。深海底の泥の中に直立し、高さ約1.5メートルになる世界最大のヒドロ虫。長...
おとふけ‐がわ【音更川】
北海道南東部を流れる川。石狩山地のニペソツ山に源を発し、十勝川に注ぐ。長さ94.5キロ。
お‐とぼけ【御恍け/御惚け】
わざと知らないふりをすること。しらばくれること。「—がうまい」
おと‐ぼね【音骨】
《「おどぼね」とも》 1 音声を卑しめていう語。「—立つるな、女め」〈浄・油地獄〉 2 音声を出す口・のどを卑しめ...
お‐とまり【御泊(ま)り】
「泊まり1」の尊敬語・美化語。 [補説]「どちらにお泊まりですか」は尊敬語、「友達の家にお泊まりに行く」は美化語。
おとみ‐づわり【弟見悪阻】
乳児のある母親が妊娠してつわりになったため、その乳児が乳離れをして起こす栄養失調症。
おと‐みや【弟宮】
弟または妹である宮。「—のうぶやしなひを、姉宮のし給ふ見るぞ」〈大鏡・道長上〉
おとみ‐よさぶろう【お富与三郎】
歌舞伎狂言「与話情浮名横櫛(よわなさけうきなのよこぐし)」およびその影響を受けた諸作品の登場人物。博徒赤間源左衛門...
おと‐むすこ【弟息子/乙息子】
長男に対し、それより下の息子。また、末の息子。「それがしは故河津が—、祐成が弟箱王丸と申して」〈浄・五人兄弟〉
おと‐むすめ【弟娘/乙娘】
長女に対し、それより下の娘。また、末の娘。「愛娘(まなむすめ)といへ、—といへ」〈催馬楽・我が門に〉
お‐とむらい【御弔い】
「弔い」の尊敬語・美化語。 [補説]「お弔いに参列する」は尊敬語、「町内でお弔いがある」は美化語。
おと‐め【乙女/少女】
《「おと」は、動詞「お(復)つ」と同語源で、若々しいの意。本来は「おとこ」に対する語。「乙」は後世の当て字》 1 ...
おと‐め【夫妻/夫婦】
《「おひとめ(男人妻)」の音変化》夫と妻。めおと。「みとのまぐはひして—と為る」〈神代紀・上〉
おとめ‐がり【乙女刈(り)】
少女の髪形の一つ。おかっぱに似るが、後頭部をやや短めに切りそろえ、えり足を刈り上げたもの。
おとめ‐ゲーム【乙女ゲーム】
コンピューターゲームの一。女性の主人公が、意中の男性と恋愛をするストーリーのシミュレーションゲーム。
おとめ‐ご【乙女子】
おとめ。しょうじょ。「—が裳裾(もすそ)をはへて袖かざし」〈謡・竜田〉
おとめ‐ごころ【乙女心】
少女の純情で感じやすい心。 [補説]書名別項。→乙女心
おとめごころ【乙女心】
石橋思案の小説。明治22年(1889)刊。吉岡書店の小説書き下ろし叢書(そうしょ)「新著百種」の一。
おとめ‐さび【少女さび】
おとめらしく振る舞うこと。⇔男さび。「娘子(をとめ)らが—すと韓玉(からたま)を手本(たもと)に巻かし」〈万・八〇四〉
おとめ‐ざ【乙女座】
黄道十二星座の一。6月上旬の午後8時ごろ南中する。α(アルファ)星のスピカは光度1.0等。その方向の彼方(かなた)...
おとめざ‐ぎんがだん【乙女座銀河団】
銀河系の近傍にある銀河団。乙女座方向にあり、約2000個の銀河で構成され、中心部にM87という巨大な楕円銀河がある...
おとめざ‐ちょうぎんがだん【乙女座超銀河団】
局部銀河群が属する超銀河団。乙女座銀河団を中心に100個以上の銀河群や銀河団が、直径約2億光年の範囲に広がっている...
おとめ‐つばき【乙女椿】
ツバキの一品種。花はふつう桃色で重弁。
おとめ‐づか【乙女塚/処女塚】
妻争いの犠牲者となったおとめを葬ったと伝える塚。菟原処女(うないおとめ)、葛飾の真間の手古奈の塚など。
おとめ‐とうげ【乙女峠】
神奈川・静岡県境にある峠。標高1005メートル。箱根山の稜線(りょうせん)を越える場所で、金時山(標高1213メー...
おとめ‐の‐とう【乙女の塔】
《Qız Qalası》アゼルバイジャンの首都バクー旧市街(イチェリシャハル)にある塔。12世紀に城壁の一部として...
おとめ‐の‐ぼうろう【乙女の望楼】
《Qız Qalası》⇒乙女の塔
おとめのみっこく【乙女の密告】
赤染晶子の小説。外国語大学を舞台に、アンネ=フランクと現代女性の邂逅(かいこう)を描く。平成22年(2010)、第...
お‐とめば【御留場】
一般の狩猟を禁止する場所。江戸時代、将軍の狩猟場をいう。
おとめビオレーヌ【乙女ビオレーヌ】
《原題、(フランス)La Jeune Fille Violaine》クローデルによる戯曲。1892年に第1稿、18...
お‐とも【御供/御伴】
[名](スル) 1 目上の人などに、つき従っていくこと。また、その人。同行することをへりくだっていうのにも用いる。...
おとも‐しゅう【御供衆】
1 貴人を敬って、その従者らをいう語。 2 室町幕府の職名。将軍に近侍し、外出の際の供などをした役。
おともだち‐ないかく【御友達内閣】
内閣総理大臣が自分に近しい議員を多く登用して組織した内閣を揶揄していう語。平成18年(2006)の第一次安倍晋三内...
おと‐もれ【音漏れ】
音がもれること。特に、使用中のヘッドホンから音がもれて、周囲の人に聞こえること。
おと‐や【乙矢】
弓道で、2本持って射る矢のうち、2番目に射る矢。二の矢。
オトラル
中央アジアのシルダリア川下流部、アリス川との合流点近くにある古代のオアシス都市の遺跡。現在のカザフスタン共和国南部...
オトラント
イタリア南部、プーリア州の港町。アドリア海のオトラント海峡に面し、イタリア半島最東端に位置する。古代ギリシャの植民...
オトラント‐だいせいどう【オトラント大聖堂】
《Cattedrale di Otranto》イタリア南部、プーリア州の町オトラントにあるロマネスク様式の大聖堂。...
おとり【劣り】
劣ること。劣るもの。また、年などが下であること。「与之助には六歳(むっつ)—にて」〈一葉・花ごもり〉 「いかでか、...
お‐とり【囮/媒鳥】
《「おきとり(招き鳥)」の音変化か》 1 鳥や獣を捕らえようとするとき、誘い寄せるために使う同類の鳥・獣。《季 秋...