おもて‐びょうし【表表紙】
「上(うわ)表紙」に同じ。
おもて‐ふじ【表富士】
葛飾北斎による風景版画のシリーズ「富嶽三十六景」のうち、当初摺られた36枚をさす。→裏富士
おもて‐ぶせ【面伏せ】
[名・形動]恥ずかしくて顔を伏せるほどであること。また、そのさま。不名誉。おもぶせ。「自分の品行の修まらないところ...
おもて‐ぶたい【表舞台】
表立って活動のできる状況や場所。「—から遠ざかる」
おもて‐ぼうず【表坊主】
江戸幕府の職名。同朋頭の支配に属し、江戸城内で大名および諸役人の給仕をした。
おもて‐みごろ【表身頃】
袷(あわせ)・綿入れなど裏がある着物の、表に出るほうの身頃。⇔裏身頃。
おもて‐むき【表向き】
1 内実とは違った、世間に対する名目。うわべ。表面上。副詞的にも用いる。「—の理由」「—出張ということにしておく」...
おもて‐めい【表銘】
日本刀の中子(なかご)にある銘。刃を下にして腰に差したとき、外側になる面に彫る。刀工名・その出身地・製造地名などか...
おもて‐めん【表面】
1 両面に印刷または刻印された紙や硬貨・メダルなどの、表にあたる側。柄や模様がない場合でもいう。ひょうめん。⇔裏面...
面(おもて)も振(ふ)らず
わき目も振らず。まっしぐらに。「—戦ひけるが、大敵凌(しの)ぐに叶(かな)はねば」〈太平記・八〉
おもて‐もん【表門】
建物などの表口にある門。正門。⇔裏門。
おもて‐もん【表紋】
「定紋(じょうもん)」に同じ。⇔裏紋。
おもて‐やま【表山】
山の、日当たりや水の便のいい所。⇔裏山。
おもて‐ゆうひつ【表右筆】
江戸幕府の職名。若年寄の下で幕府の通常の公文書の作成、日記の記入などにあたった。→奥右筆
おもて‐りゅう【表流】
⇒表千家(おもてせんけ)
面(おもて)を冒(おか)・す
目上の人の気持ちに逆らうのを恐れずにいさめる。「—・して苦言を呈する」
面(おもて)を起(お)こ・す
面目をほどこす。名誉をあげる。「よき女子(むすめご)は、親の面をも起こすものにはあらずや」〈宇津保・国譲中〉
面(おもて)を輝(かがや)か◦せる
喜び・興味・希望の思いがあふれて、生き生きとした表情を示す。「吉報に—◦せる」
面(おもて)を曝(さら)・す
1 人前に顔を現す。「報道陣に—・す」 2 人前で恥をかく。「かやうに—・す事、前世のむくひといひながら」〈謡・千手〉
表(おもて)を張(は)・る
うわべを豪華に見せようとする。「内証は殻大名でも—・って」〈浮・渡世身持談義・一〉
面(おもて)を伏(ふ)・す
面目を失う。名誉を傷つける。「亡き親の—・せ、影を恥づかしむるたぐひ」〈源・若菜上〉
面(おもて)を向(む)か・う
1 顔を向ける。対面する。「是を射そんずる物ならば、弓きりをり自害して、人に二たび—・ふべからず」〈平家・一一〉 ...