お‐もの【佩物】
「佩び物」に同じ。おんもの。
おもの‐がわ【雄物川】
秋田県南部を流れる川。神室(かむろ)山地に源を発し、北西に流れて秋田市で日本海に注ぐ。長さ133キロ。御物川。御膳川。
おもの‐し【御物師】
公家(くげ)や武家に仕えた裁縫師。のち、裁縫専門の女奉公人。ものし。「—がぬうてくれし前巾着」〈浮・一代男・一〉
おもの‐ちゃし【御物茶師】
江戸時代、宮中および将軍家の御用をつかさどった宇治の茶師。
おもの‐ぶぎょう【御物奉行】
室町幕府の職名。将軍参内のとき、衣冠・刀剣などを入れた唐櫃(からびつ)に添い従い、禁中では将軍の装束の着替えなどの...
おもの‐やどり【御物宿り】
宮中で催される儀式や宴会用の食膳を納めておく場所。紫宸殿(ししんでん)の西廂(にしびさし)にあった。
おもわ・う【思はふ】
[動ハ下二]《「おも(思)いあ(敢)う」の音変化か》思い比べて考える。「皆これらを—・へて書くべきなり」〈無名抄〉
おも‐はゆ・い【面映ゆい】
[形][文]おもはゆ・し[ク]《顔を合わせるとまばゆく感じられる意》きまりが悪い。てれくさい。「みんなからほめられ...
おも‐ばしら【主柱】
建物の主要な柱。大柱。 →袖柱(そでばしら) →控え柱
おも‐ばば【重馬場】
競馬で、雨などのため水分を多く含んだ状態の馬場。馬が走りにくい。
おも‐ぶ・く【赴く/趣く】
[動カ四]「おもむく」に同じ。「薬をもて忽(すみや)かに—・かしむ」〈大慈恩寺三蔵法師伝承徳三年点〉 [動カ下二]...
おも‐ぶせ【面伏せ】
[名・形動]「おもてぶせ」に同じ。「二人共—な気持ちで御飯をたべた」〈林芙美子・放浪記〉
おもほえ◦ず【思ほえず】
[連語]《動詞「おもほゆ」の未然形+打消しの助動詞「ず」》思いがけず。不意に。「—◦ず来ましし君を佐保川(さほがは...
おもほ・し【思ほし】
[形シク]《動詞「おもふ」の形容詞化》心に望んでいる。願わしい。「—・しき言伝(ことつて)遣らず恋ふるにし心は燃え...
おもほし‐め・す【思ほし召す】
[動サ四]《動詞「おもほす」の連用形+補助動詞「めす」から》「思う」「考える」の尊敬語。「思ほす」よりも敬意が高い...
おもほ・す【思ほす】
[動サ四]《動詞「おもふ」の未然形に尊敬の助動詞「す」の付いた「おもはす」の音変化》「思う」の尊敬語。お思いになる...
おもほ・ゆ【思ほゆ】
[動ヤ下二]《動詞「おもふ」の未然形に自発の助動詞「ゆ」の付いた「おもはゆ」の音変化》思うまいとしても、自然に思わ...
おも‐み【重み】
1 目方の重いこと。また、その度合い。「雪の—で屋根がつぶれた」 2 その人や物事から受ける重厚な、また厳粛な感じ...
おもみつき‐へいきん【重み付き平均】
⇒加重平均
おもみ‐づけ【重み付け】
《「おもみつけ」とも》評価する項目ごとに、それぞれの重要度に応じて5・3・1などの重みを付け、集計して総合評価を出...
おも‐むき【趣】
1 そのものが感じさせる風情。しみじみとした味わい。「冬枯れの景色も—がある」 2 全体から感じられるようす・あり...
おも‐む・く【赴く/趣く】
《「背(そ)向く」に対して「面(おも)向く」の意》 [動カ五(四)] 1 ある場所・方角に向かって行く。「現場に—...
おも‐むけ【赴け/趣け】
《動詞「おもむく」(下二)の連用形から》ある方向へ向けようとする態度。しむけ。また、意向。おもぶけ。「命に違ひ—に...
おもむろ‐に【徐に】
[副]落ち着いて、ゆっくりと行動するさま。「—立ち上がる」「—口を開く」 [補説]文化庁が発表した平成26年度「国...
おも‐め【重め】
[名・形動]やや重いこと。少し重い感じがすること。また、そのさま。「—のバーベルでトレーニングする」⇔軽め。
おも‐もち【面持(ち)】
ある感情の表れている顔つき。表情。「不安げな—」
おも‐や【母屋/母家/主屋】
1 敷地内の中心になる建物。主人や家族が住む。本屋(ほんや)。 2 庇(ひさし)・廊下などに対して、家屋の中央の部...
おも‐やか【重やか】
[形動][文][ナリ]重く感じられるさま。おごそかなさま。「かの男がどさりと取り落した懐中の—なるに」〈蘆花・思出の記〉
おも‐やく【重役】
責任の重い役目。また、その役目の人。じゅうやく。「あの御方が商会の—を勤め給うと聞けども嘘のようなり」〈紅葉・不言不語〉
おも‐やせ【面痩せ】
[名](スル)「面窶(おもやつ)れ」に同じ。「寝不足で—した顔」
おも‐や・せる【面痩せる】
[動サ下一][文]おもや・す[サ下二]顔がやせてほっそりした感じになる。顔がやつれる。「長患いですっかり—・せる」
おも‐やつれ【面窶れ】
[名](スル)病気や心配事などのため、顔がやつれること。「—するほどの苦労」
おもや・る【思やる】
[動ラ四]《「おもいある」の音変化》思いなさる。思われる。ふつう、同輩以下に用いる。「そなたもそれほどに—・ればち...
おも‐ゆ【重湯】
多量の水で米を炊いたときの、米粒以外ののり状の汁。病人や乳児の流動食とする。
おも‐よう【面様】
1 顔色。表情。「旦那の—いかにと覗(うかが)いしが」〈一葉・われから〉 2 顔だち。「額髪長やかに、—よき人の」...
お‐もらい【御貰い】
乞食(こじき)。
おも‐らか【重らか】
[形動ナリ]「重りか」に同じ。「小さき唐櫃(からびつ)の、金物したるが、いと—なるを」〈増鏡・おどろの下〉 「大の...
お‐もらし【御漏らし】
[名](スル)小便を漏らすことをいう幼児語。
おもり【重り/錘】
1 重さを増すために付け加えるもの。 2 秤(はかり)の付属品で、物の重さとつりあわせるための金属。分銅。 3 釣...
お‐もり【御守(り)】
[名](スル) 1 子供の相手をしたり、世話をしたりすること。また、その人。子守り。 2 手のかかる相手に付き添っ...
おもり‐か【重りか】
[形動ナリ] 1 いかにも重そうなさま。おもらか。「衣箱の—に古代なる」〈源・末摘花〉 2 態度などが重々しいさま...
おもり‐ずきん【錘頭巾】
額を覆った布の両端に鉛を入れて、風にひるがえらないようにした頭巾。江戸初期、女形の荻野沢之丞が使い始めた。沢之丞頭巾。
おも・る【重る】
[動ラ五(四)] 1 病気が重くなる。「この山の上で夫の病気が—・りでもしたら」〈藤村・破戒〉 2 目方が重くなる...
おもろ
沖縄・奄美(あまみ)群島に伝わる古代歌謡。神事や宮廷の祝宴などに歌われた叙事詩。 [補説]「思い」と同語源の「うむ...
おもろ・い
[形](関西地方で)おもしろい。「—・い人やなあ」
おもろそうし【おもろさうし】
沖縄・奄美(あまみ)群島に伝わる古代歌謡の集成書。22巻。首里王府編。1531〜1623年に成立。琉球の古語で書か...
おも‐わ【面輪】
《「わ」は輪郭の意》顔。顔面。「もう—がさだかに見えない」〈三重吉・千鳥〉
おもわ‐く【思わく/思惑】
《が原義。「惑」は当て字》 1 あらかじめ考えていた事柄。考え。意図。また、見込み。「なにか—がありそうだ」「—が...
おもわく‐うり【思惑売り】
相場の値下がりを予測して売ること。見越し売り。⇔思惑買い。
おもわく‐がい【思惑買い】
相場の値上がりを予測して買うこと。見越し買い。⇔思惑売り。