きのう‐ろんりがく【帰納論理学】
帰納法を取り扱う論理学。与えられた仮説がどの程度確証されているかを明らかにするもの。カルナップによって発展。
き‐の‐え【甲】
《「木の兄(え)」の意》十干の1番目。こう。
き‐の‐えき【木の駅】
山林所有者が出荷する間伐材や林地残材などの集積場。未利用木材を地域通貨や商品券で買い取る「木の駅プロジェクト」の中...
きのえ‐ね【甲子】
干支(えと)の1番目。かっし。こうし。
きのえね‐まち【甲子待ち】
甲子の日の夜、子(ね)の刻まで起きていて語り合い、大豆・黒豆・二股(ふたまた)大根を供え、大黒天を祭る行事。きのえ...
きのえね‐まつり【甲子祭(り)】
「甲子待ち」に同じ。
き‐の‐か【木の香】
材木のかおり。「—の漂う新宅」
き‐の‐かいおん【紀海音】
[1663〜1742]江戸中期の浄瑠璃作者。大坂の人。通称、榎並(えなみ)喜右衛門。豊竹(とよたけ)座の座付作者と...
き‐の‐かしら【木の頭】
⇒きがしら(木頭)
き‐の‐かた【気の方】
神経衰弱。また、労咳(ろうがい)。「借銭を苦にして—煩うて」〈浮・万金丹・一〉
き‐の‐かわ【紀ノ川】
奈良県の大台ヶ原山に源を発し、和歌山県北部を西流して紀淡海峡に注ぐ川。長さ136キロ。上流の奈良県内は吉野川とよぶ...
きのかわ【紀の川】
和歌山県北部、紀ノ川中流域にある市。モモ・イチゴなどの果樹栽培が盛ん。平成17年(2005)11月、打田町・粉河(...
きのかわ‐し【紀の川市】
⇒紀の川
き‐の‐くすり【気の薬】
[名・形動]《中世・近世語》気を晴らす種となるもの。おもしろくて心の慰めになること。また、そのさま。→気の毒「あは...
き‐の‐くに【紀国】
《「木の国」の意》紀伊国(きいのくに)の古称。→紀伊
きのくに‐ごき【紀国御器/紀国五器】
紀伊国産の朱漆塗りの食器。「羹箸(かんばし)、塗箸、—、なべぶたまで、さらりと新しくしかへて」〈浮・胸算用・一〉
きのくに‐や【紀伊国屋/紀国屋】
⇒紀国屋文左衛門(きのくにやぶんざえもん) (紀伊国屋)歌舞伎俳優の沢村宗十郎とその系統の俳優たちの屋号。
きのくにや‐ぶんざえもん【紀国屋文左衛門】
[?〜1734]江戸中期の豪商。本姓は五十嵐。紀伊の人。世に紀文と称せられる。嵐を冒して江戸にみかんを輸送したり、...
き‐の‐こ【茸/蕈/菌】
《「木の子」の意》菌類のうち、顕著な子実体(しじつたい)を形成するもの。大部分は担子菌類に、一部は子嚢(しのう)菌...
きのこ‐がり【茸狩(り)】
山林でキノコを探し取ること。たけがり。《季 秋》
きのこ‐ぐも【茸雲】
核爆発・火山爆発などで生じる、キノコ状の巨大な雲。
きのさき‐おんせん【城崎温泉】
兵庫県北部、豊岡市にある温泉。志賀直哉や有島武郎ら文人が逗留した。泉質は塩化物泉。
きのさきにて【城の崎にて】
志賀直哉の小説。大正6年(1917)発表。小動物の死を見つめ、人間の生と死の意味を考えた心境小説。
きのさき‐マリンワールド【城崎マリンワールド】
兵庫県豊岡市にある水族館。昭和9年(1934)開館。水深12メートルのメーン水槽は、日本有数の深さ。
きのした【木下】
姓氏の一。 [補説]「木下」姓の人物木下恵介(きのしたけいすけ)木下順庵(きのしたじゅんあん)木下順二(きのしたじ...
きのした‐けいすけ【木下恵介】
[1912〜1998]映画監督。静岡の生まれ。本名、正吉。「花咲く港」で監督デビュー。庶民の生活や情感を温かなまな...
きのした‐じゅんあん【木下順庵】
[1621〜1699]江戸前期の儒学者。京都の人。名は貞幹(さだまさ)。別号、錦里。松永尺五(まつながせきご)に学...
きのした‐じゅんじ【木下順二】
[1914〜2006]劇作家。東京の生まれ。東大卒。「彦市ばなし」「夕鶴」などの民話劇と「山脈(やまなみ)」などの...
きのした‐たかふみ【木下幸文】
[1779〜1821]江戸後期の歌人。備中(びっちゅう)の人。前名、義質(よしなお)。号、亮々舎(さやさやのや)・...
きのした‐ちょうしょうし【木下長嘯子】
[1569〜1649]江戸初期の歌人。豊臣秀吉の妻、北の政所(まんどころ)の甥(おい)。名は勝俊。小浜城主。関ヶ原...
きのした‐とうきちろう【木下藤吉郎】
豊臣秀吉の前名。
きのした‐なおえ【木下尚江】
[1869〜1937]評論家・小説家・社会運動家。長野の生まれ。キリスト教徒となる。普選運動・社会主義啓蒙運動に奔...
きのした‐もくたろう【木下杢太郎】
[1885〜1945]詩人・劇作家・医学者。静岡の生まれ。本名、太田正雄。北原白秋らとともに「パンの会」を結成。小...
きのした‐りげん【木下利玄】
[1886〜1925]歌人。岡山の生まれ。本名、利玄(としはる)。佐佐木信綱の門下。「心の花」、ついで「白樺」同人...
き‐の‐じ【きの字】
からだを「き」の字のような形にして、座ったり寝たりすること。だらしのない居ずまいにいう。「元九郎が—なりの寝すがた...
き‐の‐じ【喜の字】
《「喜」の字の草書体「」が「七十七」と読めるところから》77歳のこと。→喜寿(きじゅ)
きのじ‐の‐いわい【喜の字の祝(い)】
喜寿の祝い。喜の祝い。
きのじ‐や【喜の字屋】
江戸吉原の遊郭内の仕出し屋の通称。享保(1716〜1736)のころ、小田原屋喜右衛門が始めたことに由来する名という...
き‐の‐せい【気の所為】
実際にはそうでないのに、自分の心の状態が原因でそのように感じられること。「—か、鳥の声がする」
き‐の‐つらゆき【紀貫之】
[870ころ〜945ころ]平安前期の歌人。三十六歌仙の一人。大内記・土佐守(とさのかみ)などを歴任。紀友則(きのと...
き‐の‐と【乙】
《「木の弟(と)」の意》十干の2番目。おつ。
き‐の‐ときぶみ【紀時文】
平安中期の歌人。貫之(つらゆき)の子。梨壺(なしつぼ)の五人の一人。村上天皇の勅により万葉集の訓釈を行い、また後撰...
き‐の‐とものり【紀友則】
平安前期の歌人。三十六歌仙の一人。大内記に至る。紀貫之(きのつらゆき)らと古今集を撰進。家集「友則集」。生没年未詳。
き‐の‐どく【気の毒】
[名・形動](スル)《もと、自分の気持ちにとって毒になることの意で、「気の薬(くすり)」に対する語》 1 他人の不...
きのどく‐せん【気の毒銭】
《価値が低く、使った相手に気の毒な銭の意》一文銭の寛永通宝のこと。
キノ‐ドラマ
《(和)kino+drama》実演の一部に映画をとりいれた演劇。連鎖劇。
き‐の‐ないし【紀内侍】
平安中期の歌人。貫之(つらゆき)の娘。鶯宿梅(おうしゅくばい)の故事で有名。紅梅の内侍。生没年未詳。
き‐の‐はし【木の端】
木の切れ端。転じて、取るに足りないもの。「ただ—などのやうに思ひたるこそ、いといとほしけれ」〈枕・七〉
き‐の‐はせお【紀長谷雄】
[845〜912]平安前期の漢学者。通称、紀納言。文章博士・大学頭。菅原道真に学び、藤原時平らと「延喜格」の編纂(...
き‐のばし【気延ばし/気暢ばし】
気晴らし。「—ニ笛ヲ吹ク」〈和英語林集成〉