おつ【乙】
[常用漢字] [音]オツ(呉) イツ(漢) [訓]きのと おと 〈オツ〉 1 十干の二番目。きのと。「甲乙」 2 ...
おつ【乙】
[名] 1 十干の第二。きのと。 2 甲を第一位としたときの第二位。「甲—をつけがたい」 3 物事を図式的に説明す...
お・つ【復つ/変若つ】
[動タ上二]もとに戻る。若返る。「雲に飛ぶ薬食(は)むよは(=ヨリハ)都見ばいやしき我(あ)が身また—・ちぬべし」...
お・つ【落つ/堕つ/墜つ】
[動タ上二]「おちる」の文語形。
おつう【乙う】
[副]《形容動詞「おつ」の連用形「おつに」の音変化》変に。妙に。ばかに。「—気取ったような咳払いをするよ」〈宮本・伸子〉
お‐つうじ【御通じ】
「通じ2」の美化語。
お‐つかい【御使い/御遣い】
1 「使い1」の美化語。「—を頼まれる」 2 「使い2」の美化語・尊敬語。「お稲荷様の—」
お‐つかいもの【御遣い物】
他人への贈り物。ご進物(しんもつ)。
おつ‐かつ
[形動]「おっつかっつ」に同じ。「兄と弟は—な成績だ」
おつかれ‐さま【御疲れ様】
[名・形動]相手の労苦をねぎらう意で用いる言葉。また、職場で、先に帰る人へのあいさつにも使う。「ご苦労様」は目上の...
おつがた‐けいびかん【乙型警備艦】
⇒小型護衛艦
お‐つき【御付き】
身分の高い人のそばについていて、その世話をする役。また、その人。おとも。
お‐つきあい【御付(き)合い】
「付き合い」の美化語。「親しく—をいただく」
おつき‐さま【御月様】
月を敬い親しんでいう語。 [補説]「お月様に願を掛ける」は尊敬語、「お月様が見える」は美化語。
お‐つぎ【御次】
1 順番の次のこと、また次の人を敬っていう語。「—の方、お入りください」 2 貴人の居室の次の間。また、そこに控え...
お‐つくり【御作り】
1 化粧を丁寧にいう女性語。 2 《女房詞から。「お作り物」の略》刺身。
お‐つけ【御付け/御汁】
1 《女房詞から。本膳(ほんぜん)で飯に添えて出すところから》吸い物の汁。おつゆ。 2 特に、味噌汁。おみおつけ。...
お‐つげ【御告げ】
告げること、また、その言葉をいう尊敬語。特に、神仏がその意思・預言などを人間に告げ知らせること。また、その知らせ。託宣。
おつげ‐ぶみ【御告げ文】
天皇が皇祖皇宗の神霊に奏上する文。御告文(ごこうもん)。
おつこうこんわ‐しょうちゅう【乙甲混和焼酎】
混和焼酎の一。乙類焼酎の割合が50パーセント以上95パーセント未満のもの。焼酎乙類甲類混和。
おつ‐しゅ【乙種】
1 甲・乙・丙などと分類したときの2番目。第2種。 2 「乙種合格」の略。
おつしゅ‐ごうかく【乙種合格】
もと徴兵検査で、甲種に次ぐ合格順位。のちに第1、第2などの段階ができた。
おつじ【乙字】
⇒大須賀乙字(おおすがおつじ)
おつじ‐かつひこ【尾辻克彦】
⇒赤瀬川原平
おつじくしゅう【乙字句集】
大須賀乙字の句集。著者没後の大正15年(1926)、岩谷山梔子(いわやくちなし)・名和三幹竹(さんかんちく)の編集...
おつじはいろんしゅう【乙字俳論集】
大須賀乙字の俳論集。著者没後の大正10年(1921)、木下立安(りつあん)(木下蘇子(そし))の編集により刊行。
おつつ【現】
現在。うつつ。「今の—に尊きろかむ」〈万・八一三〉 [補説]助詞「に」に続くときは「おつづに」と濁音化することもあった。
お‐つとめ【御勤め】
1 相手を敬って、その勤めをいう語。「—はどちらですか」 2 仏前で日課として読経すること。勤行(ごんぎょう)。 ...
おつとめ‐ひん【御勤め品】
客に奉仕したり、客寄せのため、特に安い値段で売る商品。サービス品。
おつ‐ど【越度】
1 律令制で、関所を破ること。通行許可証を持たず、関門を経ずに通過すること。罪科に処せられた。 2 法に反すること...
おつに【乙二】
[1756〜1823]江戸後期の俳人。陸前白石の人。本名、岩間清雄。別号、松窓。権大僧都。重厚で独自な俳風を確立。...
乙(おつ)に絡(から)・む
いつもと違って変に嫌みを言う。いつもと違って妙にしつこく言う。
おつ‐にょう【乙繞】
漢字の繞(にょう)の一。「乾」「乳」などの「乙」や「乚」の称。
おつ‐にん【越任】
一定の順序を経ないで、上級の官職に任ぜられること。越階(おっかい)。おちにん。
おつ‐ねん【越年】
[名](スル)「えつねん(越年)」に同じ。
おつねん‐とんぼ【越年蜻蛉】
アオイトトンボ科の昆虫。体長約4センチくらい。体は黄褐色に青銅色の紋が散在する。成虫で越冬し、春になってから卵を産...
お‐つぼ【御壺】
1 膳部(ぜんぶ)にのせる壺に入れた盛り物。 2 宮中の局(つぼね)の敬称。 3 御所などの中庭の敬称。「広綱を—...
おつぼ‐ぐち【御壺口】
「おちょぼ口」に同じ。
お‐つぼね【御局】
1 宮中で、局(個室)を与えられた女官の敬称。 2 江戸時代、将軍家・大名家で局を与えられた奥女中の敬称。また、そ...
おつぼね‐さま【御局様】
俗に、職場で、勤続年数が長く、特に同性の同僚に対して力をもっている女性のこと。→御局
おつま‐はちろべえ【お妻八郎兵衛】
大坂の古手屋八郎兵衛が嫉妬から、遊女のお妻を殺した事件を主題とする歌舞伎・浄瑠璃の通称。歌舞伎狂言「文月恨切子(ふ...
お‐つまみ【御摘み/御撮み/御抓み】
「つまみ3」の美化語。
お‐つむ【御頭】
《もと女房詞「おつむり」の略》頭。主として幼児に対して用いる。
おつむてんてん
幼児が、両手で自分の頭を軽くたたく動作。また、そうするように、あやすときの言葉。
お‐つめ【御詰】
1 茶会で、亭主を助けて、正客への茶碗などの取り次ぎ、待ち合い、その他のあと始末に気を配り、茶事を円滑に進める役。...
おつめ‐しゅう【御詰衆】
⇒詰衆(つめしゅう)
お‐つもり【御積(も)り】
「積もり4」に同じ。「これで—だよ」
お‐つや【御通夜】
「通夜」の尊敬語・美化語。
おつ‐や【乙夜】
⇒いつや(乙夜)
お‐つゆ【御汁】
「汁(つゆ)」の美化語。