いっ‐きょ【一炬】
1 一つのかがり火。「光明の—を点じ得て」〈漱石・野分〉 2 いっぺんに焼くこと。「征服者の—によって灰にならなく...
いっ‐きょ【一挙】
1 1回の行動、動作。一つの企て。 2 (多くあとに「に」を伴って副詞的に用いて)一度にかためて物事をやること。ひ...
いっ‐きょ【逸居】
[名](スル)気楽に暮らすこと。「安楽—して何事をも為さず」〈福沢・文明論之概略〉
いっきょ‐いちじつ【一虚一実】
からになったかと思うと急に満ちたりして、変化を予測しにくいこと。
いっきょ‐いちどう【一挙一動】
一つ一つの挙動。ちょっとした振る舞い。一挙手一投足。「—を見守る」
いっ‐きょう【一興】
1 ちょっとしたおもしろみ。それなりの楽しみ。「それもまた—だ」 2 (近世、反語的に用いて)意外なこと。奇怪なこ...
いっ‐きょう【一驚】
[名](スル)驚くこと。びっくりすること。「あまりのすばらしさに—する」
いっ‐きょう【逸興】
[名・形動ナリ] 1 特別に興味深いこと。また、そのさま。「この道は、もし四道の間に—のすぐれたるか」〈海道記・序...
いっ‐きょう【一強】
ある分野で、一つのものだけが強いこと。また、そのもの。「与党—」「—多弱」
一驚(いっきょう)を喫(きっ)・する
びっくりさせられる。「屈強の青年(わかもの)を見て、—・したのである」〈蘆花・思出の記〉
いっ‐きょく【一曲】
1 音楽のまとまった作品一つ。または、音楽や舞踊のひとくぎり。 2 雅楽の舞曲。雑楽。寺の行事などの行列の道行きに...
いっ‐きょく【一局】
1 一つの碁盤、将棋盤。一面。 2 囲碁や将棋のひと勝負。1回の対局。 3 放送局・郵便局などの一つの局。
いっきょく‐しゅぎ【一極主義】
1か所にすべての力を集中し、他を支配しようとする考え方。「東京—で地方が衰退する」
いっきょ‐して【一挙して】
[連語]「一挙3」に同じ。「余勇を鼓して—太宰府を陥れた」〈露伴・平将門〉
いっきょしゅ‐いっとうそく【一挙手一投足】
《韓愈「応科目時与人書」から。一度手を挙げ、一度足を踏み出す意》 1 こまかな一つ一つの動作や行動。「—に気を配る...
いっきょ‐りょうとく【一挙両得】
《「晋書」束晳(そくせき)伝から》一つの事を行って、同時に二つの利益を得ること。一石二鳥(いっせきにちょう)。一挙...
いっき‐よみ【一気読み】
[名](スル)長編やシリーズなど、分量のある本を短期間にまとめて読むこと。「まんが全巻を—する」
いっ‐く【一口】
1 一つの口。転じて、人ひとり、また、生き物1匹。いっこう。 2 釜など口のあいている器物や、刀剣など刃物の一つ。...
いっ‐く【一句】
1 連歌・俳諧で、一つの発句または付句。俳句一つ。「—ひねる」 2 漢詩で五言・七言のひときり。また、和歌で五文字...
いっく‐ぎれ【一句切れ】
「初句切れ」に同じ。
いっく‐どうおん【一口同音】
1 多くの人が声をそろえて、章句を唱えること。 2 多くの人がそろって同じことを言うこと。異口同音(いくどうおん)...
いっ‐け【一家】
1 一軒の家。いっか。 2 家族全体。一家族。いっか。「—四人のものがふだんのように膳に向かって」〈鴎外・阿部一族...
いっ‐けい【一系】
同じ血統。ひとつながりの血筋。「万世—」
いっ‐けい【一計】
一つのはかりごと。ある計略。一策。「—をめぐらす」
いっけい‐アクセント【一型アクセント】
日本語のアクセントの一種。 1 語によるアクセントの区別がないもの。東北南部から関東北部にかけての地域や九州中部な...
いっけ‐しゅう【一家衆】
浄土真宗で、本願寺法主と同じ家系の一族。のちには末寺の寺格を示すものとなり、血縁者以外も加わった。連枝。院家(いんげ)。
いっ‐けつ【一穴】
1 一つの穴。 2 大便用・小便用を兼ねる便器。 3 灸(きゅう)を据えるつぼ一つ。
いっ‐けつ【一決】
[名](スル) 1 議事・相談などが一つに決まること。また、決めること。「衆議—」 2 固く決心すること。
いっ‐けつ【溢血】
[名](スル)身体の組織内などに起こる、点状または斑状の内出血。「脳—」
いっ‐けん【一犬】
1匹の犬。
いっ‐けん【一件】
1 一つの事柄。ある一つの事件。「—落着」 2 物事を遠回しにいう語。あのこと。例のこと。「きのうの—には触れない...
いっ‐けん【一見】
[名](スル) 1 一度見ること。ひととおり目を通すこと。「—に値する」「百聞は—に如(し)かず」 2 ちらっと見...
いっ‐けん【一軒】
一つの家。一戸(いっこ)。
いっ‐けん【一間】
1 建物の柱と柱との間。柱間(はしらま)。 2 尺貫法の長さの単位。→間(けん) 3 囲碁または将棋で、盤の目の一つ。
一見(いっけん)旧(きゅう)の如(ごと)し
一度会っただけで、以前からの友達のように親しくなるということ。
一犬(いっけん)虚(きょ)に吠(ほ)ゆれば万犬(ばんけん)実(じつ)を伝(つた)う
一人がいいかげんなことを言うと、世間の多くの人はそれを真実のこととして広めてしまうということのたとえ。一犬形(かた...
いっけん‐きろく【一件記録】
ある裁判事件のいっさいの記録をまとめてつづったもの。→訴訟記録
いっけん‐しゃ【一間社】
神社本殿で、母屋(もや)正面の柱間が一つのもの。
いっけん‐じょう【一見状】
中世の文書の一形式。武士が差し出した着到状・軍忠状の奥または袖に、大将や奉行人が承認したしるしとして「一見了」など...
いっけん‐まえ【一軒前】
近世の村落で、祭りへの参加や村入用の負担など、一人前の権利および義務を有する家。一戸前。
いっけん‐や【一軒家/一軒屋】
1 近くに人家がなく1軒だけ建っている家。「村のはずれの—」 2 長屋や集合住宅でなく独立した家屋。一戸建ての家。
いっけん‐らくちゃく【一件落着】
懸案の事項や課題が解決すること。「これにて—」
いっ‐こ【一己】
自分一人。自分だけ。「私—の考えだけではない」→一個2
いっ‐こ【一戸】
1軒の家。1世帯の家。「—を構える」
いっ‐こ【一個/一箇】
1 物ひとつ。 2 人を物のようにみなしていう語。人ひとり。「単に—の民間人にすぎない」 3 水田用水などの流水量...
いっ‐こ【一顧】
[名](スル)ちょっと振り返って見ること。ちょっと心にとめてみること。一考。「—だにしない」「好事家(こうずか)が...
いっ‐こ【壱鼓/一鼓】
1 雅楽器の一。細腰鼓(さいようこ)の最小のもの。順次に二鼓・三鼓と大きくなる。中世には一鼓だけが古楽用楽器として...
いっ‐こう【一口】
1 一つの口。同じ口。また、一人の人。いっく。 2 刀剣や口のあいている器物の一つ。「蝋塗の晃(きら)めく—の短刀...
いっ‐こう【一向】
[名]「一向宗(いっこうしゅう)」の略。 [副](「一向に」の形で用いる) 1 全然。まったく。「何を言われても—...
いっ‐こう【一考】
[名](スル)一度考えてみること。「—を要する」「—する余地がある」