おち‐たぎ・る【落ち滾る】
[動ラ四]「おちたぎつ」に同じ。「水ひたりまきの淵々—・り氷魚(ひを)けさいかに寄りまさるらん」〈新拾遺・雑下〉
おち‐つき【落(ち)着き/落(ち)付き】
1 気持ちや態度が物事に動じないで、安定した状態にあること。また、そのような状態・態度。平静さ。「—がない子供」「...
おちつき‐ぞうに【落(ち)着き雑煮】
婚礼の日に、花嫁が婚家に到着して最初に食べる餅入りの吸い物。落ち着き餅。落ち着きの吸い物。
おちつき‐はら・う【落(ち)着き払う】
[動ワ五(ハ四)]少しも慌てないで、ゆったりとかまえる。「—・って話す」
おち‐つ・く【落(ち)着く/落(ち)付く】
[動カ五(四)] 1 移り動いていた物事が安定した状態になる。 ㋐居所や職業が決まって、そこにとどまる。「新居に—...
おち‐つ・ける【落(ち)着ける/落(ち)付ける】
[動カ下一][文]おちつ・く[カ下二] 1 物事を安定した状態にさせる。「気持ちを—・ける」 2 同じ状態で続ける...
おち‐つの【落(ち)角】
夏になると自然に落ちる牡鹿(おじか)の角。落とし角。
おち‐てんじょう【落(ち)天井】
他の部分より低く作ってある天井。おとしてんじょう。
おち‐とま・る【落ち止まる/落ち留まる】
[動ラ四] 1 物がそのまま後に残る。「—・りてかたはなるべき人の御文ども」〈源・幻〉 2 人が居残る。生き残る。...
おち‐ど【落(ち)度/越度】
《「おつど(越度)」の音変化》手落ち。あやまち。過失。「手続き上に—があった」「当方の—を認める」
おち‐の‐ひと【御乳の人】
貴人の子の乳母。江戸時代、乳を飲ませる「お差し」、抱くだけの「抱き乳母」に対して、幼児の保育全般に携わった婦人の称...
おち‐の・びる【落(ち)延びる】
[動バ上一][文]おちの・ぶ[バ上二]遠くまで逃げてゆく。逃げおおせる。「追っ手から無事—・びる」
おち‐ば【落(ち)葉】
1 散り落ちた木の葉。また、散ってゆく木の葉。落葉(らくよう)。《季 冬》「むさしのの空真青なる—かな/秋桜子」 ...
おちば‐いろ【落(ち)葉色】
枯れた落ち葉の色。茶色に黄赤を帯びた色。
おちばこぞう【落葉小僧】
南木佳士の短編小説、および同作を表題作とする小説集。作品は平成元年(1989)3月「文学界」誌に掲載。作品集は平成...
おちば‐ごろも【落ち葉衣】
1 木の間を漏れる月光が着衣の上に葉影を落として、落ち葉を散らしたように見えるもの。一説に、落ち葉を集めてつづった...
おちばしゅう【落葉集】
《歌謡集「松の葉」にもれた歌の集の意》江戸中期の歌謡集。7巻。大木扇徳編。元禄17年(1704)刊。上方の歌謡を収...
おちば‐たき【落ち葉焚き】
晩秋に落ち葉を集めて燃やすこと。《季 冬》
おちば‐ぶね【落ち葉船】
水面に浮かんでいる落ち葉を船に見立てていう語。「嵐漕ぎ行く—」〈浄・振袖始〉
おち‐びと【落(ち)人】
「おちゅうど」に同じ。
おち‐ふだ【落(ち)札】
富くじや入札で当たった札。落札(らくさつ)。
おち‐ぶ・れる【落ちぶれる/落魄れる/零落れる】
[動ラ下一][文]おちぶ・る[ラ下二]社会的地位や生活程度などが悪くなって、惨めな状態になる。零落する。「—・れた...
おち‐ぼ【落(ち)穂】
1 収穫したあとに落ちこぼれている稲・麦などの穂。《季 秋》「足跡のそこら数ある—かな/召波」 2 落ち葉。「—、...
おちぼ‐ひろい【落(ち)穂拾い】
落ち穂を拾うこと。《季 秋》
おち‐ぼり【落(ち)掘り】
《多く「落掘」と書く》河川の氾濫や津波などが起こった際、流水が地面を浸食することによって形成されるくぼ地。堤防が決...
おち‐ま【落(ち)間】
1 他の部屋よりも床が一段低い部屋。おちくぼ。「長四畳の—にでも、肩身の狭い日々をくすぶっているとしたら」〈嘉村・...
おち‐みず【復ち水/変若ち水】
飲むと若返るという水。月は欠けて、また満ちるところから、月の神が持っているとされた。「セーヌ川の水が夫には—になり...
おち‐むしゃ【落(ち)武者】
戦いに負けて逃げてゆく武者。
落(お)ち武者(むしゃ)は薄(すすき)の穂(ほ)に怖(お)ず
落ち武者はおびえているので、ちょっとしたことにも怖がる。怖いと思えば、何でもないものまで、すべて恐ろしく感じること...
おち‐め【落(ち)目】
1 勢いなどが盛りを過ぎて下り坂になること。「人気が—になる」 2 商品の量目が、送り状の記載よりも減っていること。
お‐ちゃ【御茶】
1 「茶」の美化語。 2 仕事の合間の小休憩。「そろそろ—にしよう」 3 茶の湯。「—を習う」
お‐ちゃうけ【御茶請け】
「茶請け」の美化語。
お‐ちゃくみ【御茶汲み】
「茶汲み」の美化語。
おちゃ‐こ【御茶子】
京阪地方の劇場・寄席などで、客を座席へ案内したり、飲食物などを運んだりする女性。
おちゃ‐こしょう【御茶小姓】
お茶の給仕をする小姓。
おちゃ‐しょ【御茶所】
《「おちゃじょ」とも》寺社の境内にあって参詣人に湯茶をふるまう休憩所。
おちゃ‐じょ【お茶女】
「お茶の水女子大学」の略称。
おちゃ・する【御茶する】
[動サ変]お茶を飲む。特に、喫茶店などに入って紅茶やコーヒーなどを飲むことについていう。「友達と—・してから帰る」...
おちゃ‐だい【お茶大】
「お茶の水女子大学」の略称。
おちゃっぴい
[名・形動] 1 女の子が、おしゃべりで、出しゃばりなさま。また、そういう少女。「—な小娘」 2 《「おちゃひき」...
お‐ちゃづけ【御茶漬(け)】
「茶漬け」の美化語。
おちゃ‐どころ【御茶所】
1 「おちゃしょ」に同じ。 2 「茶店(ちゃみせ)」を店側からいう語。 3 茶の名産地。
おちゃ‐ない【落ちゃない】
《「(毛髪の)落ちはないか」という呼び声から》近世、髢(かもじ)の材料にするための抜け毛を買い集めた人。落ち買い。
お‐ちゃのこ【御茶の子】
1 「茶の子」の美化語。茶を飲むときにつまむ菓子など。 2 《1が腹にたまらないところから》たやすくできること。朝...
御茶(おちゃ)の子(こ)さいさい
《「さいさい」は囃子詞(はやしことば)》物事がたやすくできること。
お‐ちゃのま【御茶の間】
「茶の間」の美化語。
おちゃのみず【御茶の水】
東京都文京区湯島と千代田区神田駿河台の間を流れる神田川の掘り割り付近の称。ニコライ堂・湯島聖堂がある。江戸初期、こ...
おちゃのみず【御茶の水】
狂言。和泉流では「水汲(みずくみ)」。住持に頼まれて野中の清水をくみにいった娘を、新発意(しんぼち)が追って小歌で...
おちゃのみず‐じょしだいがく【お茶の水女子大学】
東京都文京区大塚にある国立大学法人。御茶の水に設立された東京女子師範学校に始まり、東京女子高等師範学校などを経て、...
おちゃ‐ひき【御茶挽き】
「茶挽き2」に同じ。→御茶を挽(ひ)く