おとぎぼうこ【御伽婢子】
仮名草子。13巻。浅井了意著。寛文6年(1666)刊。中国の「剪灯新話(せんとうしんわ)」中の「牡丹灯記」の翻案「...
おとぎ‐ぼうず【御伽坊主】
1 通夜のとき、死者の枕元で経を読む僧。 2 「御伽衆(おとぎしゅう)」に同じ。
おとぎり‐そう【弟切草】
オトギリソウ科の多年草。山野に生え、高さ30〜60センチ。葉は披針(ひしん)形で対生し、基部は茎を抱く。夏から秋、...
お‐とく【汚涜】
[名](スル)けがすこと。「神域を—する」
お‐とく【御得】
「得1」の美化語。「こちらの方が—です」
お‐とくい【御得意】
1 その人が得意とする技芸などを敬意を込めて、また、丁寧にいう語。また、それをからかっていう語。「どういう歌が—で...
おとく‐かん【御得感】
自分が得をする感じ。もうけた感じ。
おとくに【乙州】
⇒川井乙州(かわいおとくに)
おと‐ゲー【音ゲー】
⇒音楽ゲーム
おと‐こ【男】
《「おと」は、動詞「お(復)つ」と同語源で、若々しいの意。「おとめ」に対する語》 1 ㋐人間の性別で、子を産ませる...
おとこ‐あるじ【男主】
男の主人。また、一家の主人たる男。亭主。⇔女主(おんなあるじ)。
おとこ‐いっぴき【男一匹】
一人前の男子であることを強め、また自負していう語。「—約束はたがえぬ」
おとこ‐うん【男運】
その女性が、どんな恋人・夫にめぐりあうかの運勢。「—がよい(悪い)」⇔女運。
おとこ‐え【男絵】
1 平安時代、女絵(おんなえ)に対して使われた語。その意味ははっきりしないが、一説に、彩色の絵、また専門絵師の絵と...
おとこえし【男郎花】
スイカズラ科の多年草。山野に自生し、高さ約1メートル。オミナエシに似るが全体に毛が多く、葉が大きい。晩夏から秋、白...
おとこ‐おうぎ【男扇】
男持ちの扇。→女扇
おとこ‐おび【男帯】
男性が締める帯。角帯・兵児帯(へこおび)など。→女帯
おとこ‐おや【男親】
男のほうの親。父親。父。⇔女親。
おとこ‐おんな【男女】
男でありながら女のような、また、女でありながら男のような性徴や性質を持つ人。
男(おとこ)が廃(すた)・る
男としての面目がつぶれる。「ここでがんばらねば—・る」
おとこ‐がた【男方】
1 男と女とを二組に分けた、その男の側。⇔女方。「御前などにても、—の御遊びにまじりなどして」〈源・紅葉賀〉 2 ...
おとこ‐がた【男形】
歌舞伎で、もっぱら男役を演じる役者。また、その役柄。⇔女形(おんながた)。
男(おとこ)が立(た)・つ
男としての名誉が保たれる。「ここで負けては—・たぬ」
おとこ‐がな【男仮名】
男文字(漢字)を仮名(表音文字)として用いたもの。万葉仮名。→女仮名(おんながな)
おとこ‐がら【男柄】
男が着るのにふさわしい柄。→女柄
おとこ‐ぎ【男気/侠気】
弱い者が苦しんでいるのを見のがせない気性。男らしい気質。義侠心(ぎきょうしん)。「—のある人」⇔女気(おんなぎ)。
おとこ‐ぎみ【男君】
1 貴族の子息の敬称。男の公達(きんだち)。⇔女君(おんなぎみ)。「日さしあがるほどに生れ給ひぬ。—と聞き給ふに」...
おとこ‐ぎらい【男嫌い】
女が、男を好まないこと。また、そういう女。
おとこ‐ぎれ【男切れ】
(多く打消しの語を伴う)わずかな男のけはい。男一人。男っ気。⇔女切れ。「夫妻に子供のほかは—なしと聞いて」〈蘆花・...
おとこ‐くさ・い【男臭い】
[形][文]をとこくさ・し[ク] 1 男性特有のにおいがする。「—・い部屋」 2 態度・考え方や服装などが男性的で...
おとこ‐ぐるい【男狂い】
[名](スル)女が、男との情事におぼれること。また、そういう女。
おとこ‐ぐるま【男車】
平安時代、男の乗り物とされていた牛車(ぎっしゃ)。「一条より詣づる道に、—二つばかりひきたてて」〈更級〉
おとこ‐げいしゃ【男芸者】
たいこもち。幇間(ほうかん)。
おとこ‐こうぶり【男冠】
男が位階を与えられること。叙位。叙爵。→女冠(おんなこうぶり)
おとこ‐ごころ【男心】
1 男の気持ち。男に特有の心理。「—をだれが知る」 2 女にひかれる男の気持ち。男の浮気な心。「—をそそる」 3 ...
男心(おとこごころ)と秋(あき)の空(そら)
男の女に対する愛情は、秋の空模様のように変わりやすいということ。→女心と秋の空
おとこ‐ごろし【男殺し】
男を悩殺するほどあだっぽい美女。
おとこ‐さび【男さび】
男らしく振る舞うこと。⇔少女(おとめ)さび。「ますらをの—すと剣太刀腰に取り佩(は)き」〈万・八〇四〉
おとこ‐ざか【男坂】
高所にある神社・仏閣などに通じる2本の坂道のうち、急なほうの坂。→女坂
おとこ‐ざかり【男盛り】
男性の、心身ともに充実し、最も活力の旺盛な年ごろ。
おとこ‐しゅう【男主】
男の主人。「人の家の—ならでは、たかく鼻ひたる、いとにくし」〈枕・二八〉
おとこ‐しゅう【男衆】
1 男の人たち。おとこしゅ。おとこし。「御輿(みこし)を担ぐ—」⇔女子衆(おなごしゅう)/女衆。 2 男の奉公人。...
おとこ‐じまん【男自慢】
1 男が、自分の顔かたち、手腕などを自慢すること。「若い時には—であったかと思われるような」〈鴎外・金毘羅〉 2 ...
おとこ‐じょたい【男所帯/男世帯】
男だけで暮らしている所帯。⇔女所帯。
おとこ・す【男す】
[動サ変] 1 男と交わる。夫をもつ。「—・したるけしきは見れど」〈落窪・一〉 2 男らしく振る舞う。「侍(さぶら...
おとこ‐ずき【男好き】
1 女の容姿・気質などが男の好みに合うこと。「—のする顔」⇔女好き。 2 女が、男との情事を好むこと。また、そのよ...
おとこたちのやまと【男たちの大和】
辺見じゅんによるルポルタージュ。昭和58年(1983)、上下2冊を刊行。旧日本海軍の戦艦「大和」の乗組員100名以...
おとこ‐だて【男伊達/男達】
男としての面目が立つように振る舞うこと。強きをくじき、弱きを助け、命を捨てても信義を重んじること。また、そういう人...
おとこっ‐け【男っ気】
男のいるような気配、雰囲気。⇔女っ気(け)。
おとこっ‐ぷり【男っ振り】
「男振り」に同じ。⇔女っ振り。