おうぎ‐がに【扇蟹】
十脚目オウギガニ科のカニ。岩礁地の潮間帯にすむ。甲は前方に開いた扇形で、甲幅約2.5センチ。体色は暗青色から暗褐色...
おうぎ‐がみ【扇紙】
扇の骨に張る紙。扇の地紙。
おうぎがやつ【扇ヶ谷】
神奈川県鎌倉市中部の地名。もとは亀ヶ谷(かめがやつ)の一部であったが、室町時代に管領上杉定正が住み扇谷殿と呼ばれて...
おうぎ‐きり【扇切り】
扇を、腰に差した刀の柄頭(つかがしら)に立てておき、その刀をすばやく抜いて、扇が地上に落ちないうちに切る技。また、...
おうぎ‐ぐるま【扇車】
1 三つの扇を要(かなめ)を中心にして円形に広げたもの。上棟式(じょうとうしき)のとき、棟木の上に立てる。扇子車(...
おう‐ぎし【王羲之】
[307〜365]中国、東晋の書家。琅邪臨沂(ろうやりんき)(山東省)の人。字(あざな)は逸少(いつしょう)。その...
おうぎ‐しょ【奥義書】
奥義を説き記した書物。
おうぎしょう【奥義抄】
平安後期の歌学書。3巻。藤原清輔(ふじわらのきよすけ)著。天治元年(1124)から天養元年(1144)の間に成立。...
おうぎ‐ずもう【扇相撲】
「扇引き2」に同じ。
おうぎ‐ぞめ【扇染(め)】
染め模様の一。扇形をしたものの中に、花鳥・人物などを染め出したもの。
おうぎ‐だるき【扇垂木】
放射状に配置された垂木。禅宗様建築に用いられる。
おうぎ‐づかい【扇使い】
扇を使うこと。扇であおぐこと。
おうぎ‐ながし【扇流し】
1 金や銀の美しい扇を川に流して興じる遊び。室町時代、大堰(おおい)川で行われたものに始まるという。 2 扇が水に...
おうぎ‐の‐が【扇の賀】
夏季に行われる長寿の祝い。
おうぎ‐の‐せん【扇ノ山】
鳥取県・兵庫県の県境にある火山。標高1310メートル。大山(だいせん)火山帯に属し、山頂部は安山岩の溶岩で覆われて...
おうぎ‐の‐はい【扇の拝】
平安時代、宮中で、孟夏(もうか)の旬(しゅん)に群臣を召して扇を賜った儀式。《季 夏》「庭の余花—に罷(まか)り出...
おうぎ‐の‐まと【扇の的】
扇を開いて竹の先に挟み、高く立てて弓の的にしたもの。
おうぎ‐ばこ【扇箱】
扇を入れる箱。特に、近世は足付きの台に載せて、祝いの贈り物にした。
おうぎ‐ばしょう【扇芭蕉】
ゴクラクチョウカ科の常緑高木。高さ10〜30メートル。葉は幹の先から左右2列に並んで出て、扇形になる。マダガスカル...
おうぎ‐ばら【扇腹】
江戸時代、武士の刑罰の一。切腹と斬罪(ざんざい)の中間の重さのもので、罰を受ける者が、短刀の代わりに三方(さんぼう...
おうぎ‐ひき【扇引き】
1 扇を福引のように引き当てる遊戯という。「—など人々にせさせむなどありし」〈讃岐典侍日記・下〉 2 二人が扇の端...
おうぎ‐びょうし【扇拍子】
閉じた扇で手のひらや板の台などをたたいて拍子をとること。邦楽のけいこなどに行う。
おうぎ‐ほぞ【扇枘】
断面が台形の枘。出隈(ですみ)の土台に柱を枘差(ほぞざし)するときに用いる。
おうぎ‐ぼね【扇骨】
扇の芯にする、細長く割いた竹。
おうぎまち‐どおり【扇町通り】
大阪市北区梅田から扇町まで東西に走る道路の呼び名。曽根崎通りの北側を並走する。
おう‐ぎゃく【横逆/枉逆】
[名・形動]わがままで道理に反すること。また、そのさま。横暴。「あまりにも—な振る舞い」
おうぎや‐ぞめ【扇屋染(め)】
布地の染め模様の一。江戸中期に流行した、円形・四角形・扇形・六角形・ひし形などを交えて、その中に花鳥や唐草などを染...
おう‐ぎゅう【黄牛】
家畜の牛の一品種。肩に小さなこぶがあり、黄褐色。中国や東南アジアで飼われ、体質が強健で暑さにも強く、農耕用。コブウ...
扇(おうぎ)忌忌(ゆゆ)し
《漢代、班婕妤(はんしょうよ)が、秋風が吹くと捨てられる扇に自分をたとえて「怨歌行」を作ったという「文選」の故事か...
おう‐ぎょう【王業】
国王が国を統治する事業。また、その業績。「代々の—を記す」
おう‐ぎょう【横行】
[名](スル) 1 「おうこう(横行)1」に同じ。 2 「おうこう(横行)2」に同じ。「斯かる—の行状(ふるまひ)...
オーギョーチー【愛玉子】
《(中国語)》台湾に生えるクワ科のつる植物の種子からつくる食品。乾燥させた種子を水の中でもむとペクチンが溶け出し、...
おう‐ぎょく【黄玉】
アルミニウムと弗素(ふっそ)を含む珪酸塩(けいさんえん)鉱物。無色または黄色の透明な柱状結晶で、柱面に縦の条線があ...
扇(おうぎ)を請(う)・ける
芸事などで、奥義伝授の証(あかし)として、その流儀の扇を師匠から与えられる。
扇(おうぎ)を鳴(な)ら・す
1 案内を請うとき、扇を打ち鳴らして人を呼ぶ。「一夜の戸口に寄りて、—・し給へば」〈源・総角〉 2 扇を手で打って...
おう‐くつ【枉屈】
[名](スル) 1 身をかがめ、へりくだること。 2 力で押さえつけること。抑圧すること。「出版の自由を許さざれば...
おう‐ぐ【応供】
《(梵)arhatの訳。音写は阿羅漢(あらかん)》 1 仏の十号の一。供養を受けるにふさわしい者の意。 2 小乗仏...
おう‐ぐう【王宮】
「おうきゅう(王宮)」に同じ。〈日葡〉
おう‐け【王気】
王者らしい気品。おうき。「今より様異に、—さへつかせ給へる様にて」〈狭衣・二〉
おう‐け【王家】
王の一族、また、家筋。おうか。 神祇伯(じんぎはく)を世襲した白川家のこと。伯家(はくけ)。伯王家。
おう‐げ【応化】
《「おうけ」とも》仏語。仏・菩薩(ぼさつ)が世の人を救うために、相手の性質・力量に応じて姿を変えて現れること。応現...
おう‐けい【王卿】
王と公卿(くぎょう)。
おう‐けい【凹形】
中央がへこんだ形。⇔凸形。
おう‐けい【往詣】
神仏に参拝すること。「—参籠(さんろう)の人」〈源平盛衰記・四〇〉
おう‐けい【黄経】
⇒こうけい(黄経)
おう‐けつ【甌穴】
河床の岩盤にできる円筒形の穴。岩のくぼみや割れ目に小石が入り込み、回転して深く削られたもの。ポットホール。かめあな。
おうけつ‐えん【黄血塩】
フェロシアン化カリウムの異称。黄色く、古くは動物の血液などから製したのでこの名がある。
おうけ‐づ・く【王気付く】
[動カ四]王者らしい風格が備わる。「—・きて気高うこそおはしませ」〈源・柏木〉
おうけ‐の‐たに【王家の谷】
エジプト南東部の古代都市テーベ(現ルクソール)のナイル川西岸の丘陵にある新王国時代(前16〜前11世紀)の王墓群。...
おう‐けん【王建】
[877〜943]朝鮮、高麗(こうらい)の太祖。在位918〜943。高麗王朝を建てたあと、935年、新羅(しらぎ)...