おに【鬼】
《「おん(隠)」の音変化で、隠れて見えないものの意とも》 [名] 1 仏教、陰陽道(おんようどう)に基づく想像上の...
おに【鬼】
人形美術家、川本喜八郎による短編の人形アニメーション作品。昭和47年(1972)制作。「今昔物語集」に着想を得た怪談。
お‐にあい【御似合(い)】
「似合い」の美化語。「—の二人」
おに‐あざみ【鬼薊】
1 キク科の多年草。日本特産で、本州の山中に自生。高さ0.5〜1メートル。全体に毛が多い。葉は基部が広く、縁に長い...
おに‐あそび【鬼遊び】
「鬼ごっこ」に同じ。
お‐にい【御兄】
《おにいさんの略》兄または若い男性を親しんでいう語。
お‐にい‐さん【御兄さん】
1 自分の兄や他人の兄、あるいは、家庭内で兄にあたる人を敬い親しんでいう語。 2 若い男を親しみをこめて呼ぶ語。
おに‐いた【鬼板】
檜皮葺(ひわだぶ)きや杮葺(こけらぶ)きで、箱棟の両端に鬼瓦の代わりに取り付ける板。
お‐にい‐ちゃん【御兄ちゃん】
兄や若い男性を親しんで呼ぶ語。「お兄さん」よりもくだけた言い方。
おに‐いとまきえい【鬼糸巻鱝】
エイ目イトマキエイ科の海水魚。世界中の熱帯海域にすむ。エイ類中最大で、全長約6〜7メートル。大形魚であるが、もっぱ...
おに‐うち【鬼打ち】
「鬼遣(や)らい」に同じ。
おにうち‐ぎ【鬼打ち木】
「新木(にゅうぎ)」に同じ。《季 新年》
おにうち‐まめ【鬼打ち豆】
鬼やらいにまく、煎(い)った大豆(だいず)。年の豆。《季 冬》
おに‐おい【鬼追い】
⇒追儺(ついな)
おにおう‐どうざぶろう【鬼王団三郎】
浄瑠璃や歌舞伎などの曽我物に登場する二人の人物の略称。曽我兄弟に仕えた鬼王新左衛門と、その弟の団三郎(道三郎)のこと。
おに‐おこぜ【鬼鰧/鬼虎魚】
カサゴ目オニオコゼ科の海水魚。全長約20センチ。目が突出し、口は大きくて上を向き、頭部は凹凸が激しい。うろこはない...
おにおしだし【鬼押出】
群馬県西部、浅間山の北斜面に広がる溶岩。天明3年(1783)の大噴火の溶岩流が固まったもので、南北約5.5キロメー...
おに‐おどし【鬼威し】
事八日(ことようか)や節分に鬼を脅すため軒先に立てた飾り物。長いさおの先にざるをつけ、それにヒイラギまたはシキミの...
おに‐おどり【鬼踊(り)】
悪魔を払うため、鬼の姿をしておどる踊り。
おにおに‐し・い【鬼鬼しい】
[形][文]おにおに・し[シク]《「鬼し」を強めていう語》鬼のように荒々しく恐ろしい。無慈悲である。「何処(どこ)...
オニオム‐ほう【ONIOM法】
《our own n-layered integrated molecular orbital and molec...
おに‐おろし【鬼下ろし/鬼卸し】
歯のあらいおろし金。竹製の物が多い。
尾(お)に尾(お)を付(つ)・ける
物事を大げさにいう。尾ひれをつける。尾に尾を添える。「天神の不可思議霊怪談は伝え又伝えて枝に枝を生じ—・け」〈福沢...
オニオン
玉ねぎ。「—スープ」
お‐にかけ【御煮掛(け)】
⇒煮掛け
おに‐かます【鬼魳/鬼魣】
カマス科の海水魚。全長2メートルにもなり、口が大きく歯が鋭い。暖海に広く分布。熱帯産のものには体内にシガテラ毒をも...
おに‐かわ【鬼皮】
木の実などの、外側の厚く堅い皮。内側の薄い皮に対していう。
おにがきた【鬼が来た】
長部日出雄の長編小説。昭和52年(1977)から昭和54年(1979)にかけて「週刊文春」誌で連載。昭和54年(1...
おに‐が‐しま【鬼ヶ島】
鬼がすむとされる想像上の島。
おに‐がしら【鬼頭/纛】
「大頭(おおがしら)1」に同じ。
おに‐が‐じょう【鬼ヶ城】
三重県熊野市木本町の海岸の奇岩や洞窟(どうくつ)群。天然記念物。
鬼(おに)が住(す)むか蛇(じゃ)が住(す)むか
どんな恐ろしいものが住んでいるかわからない。人の心の底にはどんな考えが潜んでいるのか想像がつかない。
鬼(おに)が出(で)るか蛇(じゃ)が出(で)るか
前途にはどんな運命が待ち構えているのか予測できない。鬼が出るか仏(ほとけ)が出るか。 [補説]からくり人形師の口上...
おに‐がみ【鬼神】
《「鬼神(きしん)」を訓読みにした語という》荒々しく恐ろしい神。きじん。
おにがら‐やき【鬼殻焼(き)】
イセエビやクルマエビを殻のまま背開きにし、付け焼きにした料理。
おに‐がわら【鬼瓦】
大棟(おおむね)や降(くだ)り棟の端に飾る瓦。獣面のほか蓮華文(れんげもん)などがあり、鬼面がなくてもいう。 [補...
おにがわら【鬼瓦】
狂言。都に出てきた大名が訴訟に勝って因幡(いなば)堂へお礼参りに行ったとき、鬼瓦を見て国もとの妻の顔を思い出して泣...
鬼(おに)が笑(わら)・う
実現性の薄いことや予想のつかないことを、からかっていう言葉。「来年のことを言うと—・う」
オニキス
⇒オニックス
おに‐ぎ【鬼木/御新木】
「新木(にゅうぎ)」に同じ。
お‐にぎり【御握り】
握り飯を丁寧にいう語。もと女性語。
お‐にく【御肉】
ハマウツボ科の一年草。ミヤマハンノキの根に寄生し、高さ15〜30センチ。根茎は寄主の根を包んで伸び、黄褐色の鱗片葉...
おに‐くい【鬼食ひ】
貴人の食物の毒味。宮中で、元旦に天皇が飲む屠蘇(とそ)を、薬子(くすりこ)と称する少女が鬼の間から出て試食したとこ...
おに‐くさ【鬼草】
テングサ科の紅藻。本州中部以南にみられ、干潮線付近の波の当たる所に生える。高さ10〜20センチ。細長く、枝分かれし...
おに‐ぐも【鬼蜘蛛】
コガネグモ科のクモ。体長は雄が約2センチ、雌が約3センチ。黒に近い褐色をし、背面には葉状の斑点がある。夏の夕方、軒...
おに‐ぐるみ【鬼胡桃】
クルミ科の落葉高木。渓谷沿いの山林中に多い。新しい枝には黄褐色の毛が密に生え、葉は羽状複葉。5月ごろ、新葉とともに...
おに‐げし【鬼芥子】
ケシ科の多年草。高さ約1メートル。全体に剛毛が生え、葉は羽状に深く裂けている。5月ごろ、紅色の大形の花をつける。地...
おにこうべ‐おんせん【鬼首温泉】
宮城県玉造(たまつくり)郡鳴子(なるこ)町北部、荒雄岳山麓の温泉群。雌釜(めがま)・雄釜(おがま)の間欠泉は特別天...
おに‐ころし【鬼殺し】
《「おにごろし」とも》 1 辛くて強い酒。鬼好み。 2 アルコール分が強く、悪酔いする酒。鬼よけ。「竹に雀の馬士唄...
おに‐ご【鬼子】
《「おにっこ」とも》 1 両親に似ない子。 2 歯が生えて生まれた子。 3 荒々しい子。「さあ、—と熊との棒捻ぢぢ...