[名]
  1. 質の程度価値等級序列などが高いこと。標準よりすぐれていること。また、その記号にも使う。「中の—の生活」「握りずしの—をたのむ」⇔

  1. 本を2冊または3冊に分けたときの、第1冊。上巻。「—の巻」⇔

  1. 上声 (じょうしょう) 」に同じ。

  1. 進物などの包み紙に書く語。「奉る」「差し上げます」の意。

[接尾]名詞に付いて、…に関して、…の面で、…の上で、などの意を表す。「一身—の都合」「経済—の理由」「行きがかり—そうせざるを得なかった」
[名]
  1. 尺貫法の長さの単位。10尺。1丈は、曲尺 (かねじゃく) で約3.03メートル、鯨尺で約3.79メートル。

  1. たけ。長さ。「—の短い反物

  1. 杖 (じょう) 2」に同じ。

[接尾]
  1. 歌舞伎俳優などの芸名に付けて、敬意を表す。「尾上菊五郎—」

  1. 男性名前の下に付けて、尊敬の意を表す。

    1. 「これ新兵衛—」〈浄・いろは蔵三組盃〉

律令制で、の第三等官。→判官 (じょう) 

律令制で、四等官 (しとうかん) の第三位。庁内の取り締まり、主典 (さかん) の作る文案審査、宿直の割り当てなどをつかさどった。「丞」「掾」など官司により用字が異なる。→四等官

[名]
  1. 箇条書きにした一つ一つの項目条項。「—を追って審議する」

  1. …のこと。…の件。「先般お申し越しの—、承知いたしました」

  1. 接続助詞的用法。

    1. ㋐…によって。…の故に。現代文では候文手紙などに用いる。「殊勝に候—、差し許すべく候」

    2. ㋑(「とは言い条」の形で)…ものの。…ても。「天候のせいとは言い—配達が遅れて申し訳ない」

  1. 古代の都城区画。→条坊

  1. 古代の土地区画。→条里制

[接尾]
  1. 細長いものを数えるのに用いる。「帯一—」「一—の川」

  1. いくつかに分かれた事項の数を数えるのに用いる。「十七—の憲法」「第一—」

  1. 律の五刑の一。つえで罪人を打つ刑。その数60回から100回まで10回刻みの5等級に分かれ、笞 (ち) より重く、徒 (ず) より軽い。杖刑。杖罪。

  1. 中世田地面積単位。1杖は1段 (たん) の5分の1で72歩。丈。

[名]
  1. 実際のありさま。すがた・かたちや、なりゆき。「混乱の—をつぶさに報告する」

  1. 手紙書状。「貴兄よりの—拝受致しました」

[接尾]名詞に付いて、…のような形である、…に似たようすである、などの意を表す。「釣り鐘—の花」「クリーム—」
[名]
  1. それと決まっていること。また、いつもそうすること。

    1. 「『ろおれんぞ』のいる方へ眼づかいをするが—であった」〈芥川・奉教人の死〉

  1. 確かなこと。真実。

    1. 「嚊 (かか) も嘗められたというが—かや」〈逍遥・役の行者〉

  1. 修飾する語を受けて)その通りであること。「案の—」

  1. 仏語。精神集中して心を乱さないこと。三昧 (さんまい) 。禅定

  1. 弓の弦の中心を麻で巻いて太くし矢筈 (やはず) をかけるところ。さぐり。

  1. 限度範囲の意から転じて、接続助詞的に用いて)…であるものの。…とはいうものの。

    1. 小兵といふ—十二束三伏 (みつぶせ) 弓は強し」〈平家・一一〉

[副]必ず。きっと。
    1. 「—、千年万年の齢 (よはひ) をたもち」〈虎寛狂・松脂〉

[名]折り本。折り手 (で) 本。また、屏風 (びょうぶ) など折り本ふうに仕立てたもの。
[接尾]助数詞。
  1. 折り本・屏風・盾 (たて) や僧の袈裟 (けさ) などを数えるのに用いる。「宇治十—」

  1. 幕を二張りずつまとめて数えるのに用いる。「天幕五—」

  1. 紙・海苔 (のり) などをひとまとめにして数えるのに用いる。美濃 (みの) 紙は48枚、半紙は20枚、ちり紙は100枚、海苔は10枚を1帖とする。

  1. 畳 (じょう) 」に同じ。「六—間」

[名]
  1. 掛け算。乗法。「加減—除」

  1. 史書歴史

  1. 乗り物。

    1. 「古へ屈産 (くっさん) の—、項羽が騅 (すい) 」〈太平記・一三〉

[接尾]助数詞。
  1. 同じ数を掛け合わせる回数を示す語。「二の二—」

  1. 車の数を数えるのに用いる。「千—の兵車

とりで。しろ。城郭

「—の内より石弓はづしかけたりければ」〈平家・二〉

  1. 老翁。おきな。特に能で、老翁の役。また、それに用いる能面。⇔姥 (うば) 。→尉面

  1. 炭火の白い灰となったもの。

    1. 「あらかた—になりかけた炭火」〈里見弴・安城家の兄弟〉

  1. 律令制で、衛府 (えふ) 検非違使 (けびいし) の第三等官。→判官 (じょう) 

  1. 物に感じて動く心の働き。感情。「憂国の—」「好悪の—」「知—意」

  1. 他人に対する思いやりの気持ち。なさけ。人情。「—の深い人」「—にもろい」

  1. まごころ。誠意

  1. 意地

  1. 特定相手を恋い慕う気持ち。愛情。また、特定相手に対する肉体的な欲望情欲。「夫婦の—」「—を交わす」

  1. 事情。いきさつ。「—を明かす」

  1. おもむき。味わい。趣味

場所会場

  1. 律令制で、国司の第三等官。→判官 (じょう) 

  1. 近世以降、主として浄瑠璃太夫に与えられた称号。大掾・掾・少掾の3階級があり、当人1代に限る。「竹本筑後—」

貴人・主君命令。仰せ。→御諚 (ごじょう) 

「御曹子の御—とも覚え候はね」〈保元・中〉

[名]未婚の女性。むすめ。代名詞のように用いることが多い。「—ちゃん」「お—さん」
[接尾]
  1. 未婚の女性の氏名に付けて、敬称として用いる。「中村春子—」

  1. 職業を表す語に付けて、その職にたずさわっている女性であることを表す。「アナウンス—」「受付—」

[名]
  1. 他人に開けられないように、ドア・引き出し・金庫などに取り付け、鍵 (かぎ) で開閉する装置。「—を掛ける」「—をはずす」

  1. (錠)錠剤。「ビタミン—」

[補説]1本来「鎖」であるが、後世「錠」の字を当てるようになった。
[接尾](錠)助数詞。錠剤の数を数えるのに用いる。「食後二—ずつ服用する」

[アクセント]1はジョ2ジョー。

[接尾]助数詞。たたみの数を数えるのに用いる。「六—の部屋」「千—敷」

〈成〉⇒せい

〈盛〉⇒せい

〈静〉⇒せい

てい

出典:青空文庫

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