みだ【弥陀】
「阿弥陀(あみだ)」の略。
み‐だい【御台】
1 天皇や貴人を敬って、その食物をのせる台をいう語。「—などうち合はで、いとかたはらいたしや」〈源・玉鬘〉 2 天...
み‐だいどころ【御台所】
「御台盤所(みだいばんどころ)」の略。
み‐だいばんどころ【御台盤所】
大臣・大将・将軍などの妻を敬っていう語。御台所。御台。「花山院の左大臣殿の—にならせ給ひて」〈平家・一〉
みだ‐が‐はら【弥陀ヶ原】
富山県東部、立山の西方にある高原。立山連峰の火山活動で流れ出た溶岩によってできた台地。標高1500〜2000メート...
みだけ‐ぜに【乱け銭】
「乱し銭」に同じ。「その後かの男の袖より—を取り出し」〈浮・一代女・六〉
み‐だし【見出し】
1 新聞・雑誌などで、記事内容が一見してわかるように、文章の前に示す簡単な言葉。標題。タイトル。 2 書籍・帳簿な...
みだし‐ご【見出し語】
辞書で項目として出し、太字などで見やすくし、一定の順序に配列した語。
みだし‐ぜに【乱し銭】
銭緡(ぜにさし)に通していない銭。ばら銭。みだけぜに。「座敷は—で山の如くぢゃ」〈狂言記・緡縄〉
み‐だしなみ【身嗜み】
1 人に不快感を与えないように、言動や服装を整えること。また、その心掛け。「—に気を配る」 2 身分・境遇に応じて...
ミダス
ギリシャ神話で、小アジアのフリギアの王。強欲から、触れるものすべてが黄金となる願いをかなえられたが、食物まで黄金と...
ミダス
《Missile Defense Alarm System》米国の弾道ミサイル早期警戒衛星。1960〜1966年に...
みだ・す【乱す/紊す】
[動サ五(四)]ばらばらの状態にする。秩序をなくする。また、物事を平穏でなくする。「髪を—・す」「風紀を—・す」
み‐だ・す【見出す】
[動サ五(四)] 1 見はじめる。「テレビを—・す」 2 見いだす。見つけだす。「霧渓の撰んだ池田氏行状のあるのを...
み‐だて【見立て】
《「みたて」とも》見た感じがよいこと。みばえ。「よろづに—なく」〈源・帚木〉
みだ‐にょらい【弥陀如来】
「阿弥陀如来」の略。
み‐だぬき【貒狸】
アナグマの別名。
みだ‐ぶつ【弥陀仏】
「阿弥陀仏」の略。
み‐だめ【身為】
身のため。自分の利益。〈和英語林集成〉
みだら【淫ら/猥ら】
[形動][文][ナリ]性に関してふまじめで、だらしのないさま。淫猥(いんわい)。「—な関係」 [派生]みだらさ[名]
みだらな‐こうい【淫らな行為】
淫行の婉曲な言い方。特に、買春などによる青少年との性交や猥褻行為。
みだり【乱り/妄り/猥り/濫り/漫り】
[形動][文][ナリ]《五段活用動詞「みだ(乱)る」の連用形から》 1 秩序を無視するさま。自分勝手であるさま。「...
みだり‐あし【乱り足/乱り脚】
疲れたり病気になったりしてふらふらする足。「御中道のほど、—こそ痛からめ」〈源・椎本〉
みだりあし‐の‐け【乱り脚の気】
脚気(かっけ)。「—あがりて東西知らずなむ」〈宇津保・蔵開下〉
みだり‐かくびょう【乱り脚病】
「乱り脚(あし)の気(け)」に同じ。「例もわづらひ侍る—というもの、ところせく起こり患ひ侍りて」〈源・若菜下〉
みだり‐かぜ【乱り風】
風邪。「このごろ—をひきて」〈今昔・一九・三〉
みだり‐がお【乱り顔】
[名・形動ナリ]取り乱した顔つき。また、その顔つきであるさま。「いささか—なるを」〈源・蜻蛉〉
みだり‐がき【乱り書(き)】
「乱れ書き」に同じ。
みだり‐がまし・い【濫りがましい/猥りがましい】
[形][文]みだりがま・し[シク]「みだりがわしい」に同じ。「側へ参って—・い話をしかけますから」〈鉄腸・南洋の大...
みだり‐がみ【乱り髪】
「みだれがみ」に同じ。「あらはるるまでの—」〈浮・五人女・三〉
みだり‐がわし・い【濫りがわしい/猥りがわしい】
[形][文]みだりがは・し[シク] 1 みだらである。好色でいやらしい。「—・い言葉」 2 規律・礼儀・風紀などが...
みだり‐ごこち【乱り心地】
心を取り乱した状態。また、気分のすぐれない状態。病気。「—の悪しう侍れば、うつぶし臥して侍るや」〈源・夕顔〉
みだり‐ごと【乱り言/漫り言】
いいかげんなことをむやみにしゃべること。また、その言葉。「皆心にまかせたる—で」〈古道大意・下〉
乱(みだ)りに与(あた)うるは物(もの)を溝壑(こうがく)に遺棄(いき)するに如(し)かず
《「説苑」立節から》理由もなく人に物を与えるのは、谷間の流れに捨てるのよりもよくないことである。孔子の孫の子思の言...
みだ・る【乱る/紊る】
[動ラ五(四)]《「乱す」に先行して用いられたが、中世以降「乱す」にしだいに移行した》 1 秩序をなくすようにする...
みだれ【乱れ/紊れ】
1 まとまっていないこと。整っていないこと。「裾の—をなおす」「電波の—」 2 秩序などが崩れること。「世の中の...
みだれ‐あし【乱れ足】
1 疲れたり酔ったりして、また、病気のためにしっかりしない足。みだりあし。「—は動かれず侍り」〈宇津保・楼上上〉 ...
みだれ‐お【乱れ尾】
乱れた尾。みだりお。「庭つ鳥鶏(かけ)の垂り尾の—の長き心も思ほえぬかも」〈万・一四一三〉
みだれ‐お【乱れ麻】
もつれた麻糸。「思ひ乱れて—の麻笥(をけ)を無みと」〈万・三二七二〉
みだれ‐お【乱れ緒】
1 乱れもつれたひも。 2 衛府(えふ)の官人が履いたわらじの一種。つま先の編み余りのわらを乱れたままにしたもの。...
みだれ‐かご【乱れ籠】
脱いだ衣服などを一時入れておく、浅い籠。
みだれからくり【乱れからくり】
泡坂妻夫の長編小説。昭和52年(1977)発表。昭和53年(1978)、第31回日本推理作家協会賞受賞。
みだれ‐がき【乱れ書(き)】
順序かまわず乱雑に書くこと。また、乱暴に書くこと。みだしがき。みだりがき。
みだれ‐がわ・し【濫れがはし/猥れがはし】
[形シク]「みだりがわしい」に同じ。「—・しき事の出でまうで来にしかば」〈落窪・二〉
みだれ‐がみ【乱れ髪】
ばらばらに乱れた髪。また、ひどく形のくずれた髪。 [補説]書名別項。→みだれ髪
みだれがみ【みだれ髪】
与謝野晶子の第1歌集。明治34年(1901)刊。奔放な情熱を歌い上げ、明治浪漫主義に大きな影響を与えた。
みだれ‐ぐら【乱れ鞍】
馬の鞍で、前輪(まえわ)・後輪(しずわ)に居木(いぎ)を結びつけていないもの。
みだれ‐ごい【乱れ恋】
あれこれと思い乱れる恋。「山菅の—のみせしめつつ逢はぬ妹(いも)かも年は経につつ」〈万・二四七四〉
みだれ‐ごこち【乱れ心地】
「みだりごこち」に同じ。「—いとあやしう侍りて」〈大鏡・道兼〉
みだれ‐ごと【乱れ言/漫れ言】
いいかげんな言葉。冗談。ざれごと。「えおぼすさまなる—もうちいでさせ給はで」〈源・真木柱〉